【感想・ネタバレ】恋をし恋ひば かんなり草紙のレビュー

あらすじ

運命の人はかつての許婚?平安後宮ロマン!

大納言だった父と母を続けて亡くし、他人に騙されて家の財産も失ってしまった沙羅。親が決めていた縁談もあっさりとなかったことにされ路頭に迷いかけた沙羅だったが、入内した従姉妹の女房として内裏に入り、今は幸せだった頃をときおり思い出しながら、梅壺で静かな日々を過ごしている。
そんなある日の夜。主が飼う猫の散歩につきあい、月明かりの中で一人ぼんやりと庭をながめていた沙羅の前に、宿直装束姿の男が現れる。親しげな様子で話しかけてくるその男は、右近少将藤原朝蔭と名乗った。その名を聞いて衝撃を受ける沙羅。それは忘れたくても忘れられなかった、かつての許婚(いいなずけ)の名前だった――。
運命に翻弄され、裏切られ、過去の悲しみの中ですべてを諦めるかのように生きてきた沙羅だったが、強引なほど沙羅との距離を詰めようとする朝蔭の態度に、いまさらと思いながらも、ゆっくりと心を開きはじめる。だが、右大臣家の姫君と朝蔭の縁談が調ったという噂を、沙羅は耳にしてしまい……。
運命の恋を描く、平安後宮ロマン!

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ハマった

綺麗な文章、しっとりとした雰囲気。
すごくいいです、ハマりました。
ストーリーも切なくて、ヒロインと一緒に胸が苦しくなります。
一途なヒーローにもドキドキ。
オススメです。

#胸キュン #切ない

1
2022年09月28日

Posted by ブクログ

作家買い。ファンタジー要素なしのがっつり平安ものはなかなかないので、平安時代の純和風の雰囲気に浸れます。

3作の中では一番普通な感じのヒーローヒロインで、恋愛もそれとなくうまく進む感じでしたが、ヒーローのお父様がなかなかに怖い人で、ハラハラする部分もあり読んでいて楽しかったです。

0
2024年11月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

垣間見した姫が忘れられず、10年越しに会ってまた恋に落ちた系ヒーローと結婚が破談になってから転がり落ちるように零落して女房として働いてるヒロインの恋愛話。
ヒロインが取りこぼしてきたであろう物事をヒーローが拾い集めてめでたしめでたしでした。主張が少ないヒロインが平安時代ぽくて良かったです。

0
2023年09月11日

Posted by ブクログ


とうの昔に切れた、結ばれるかもしれなかった許嫁との縁
数年後に再会し、解けた糸が結ばれるように縁が繋がる
そして、初めての恋をする
繋がった縁は順風満帆とはいかず断ち切れてしまいそうでもどかしい
ささやかにゆっくり実る思いに、ささやかながら応援したくなってしまう
朝蔭さんのお父さん…人間の感情ないんかー!って思ってしまう笑
もっと家族を大事にしようよ

ルルル文庫時代に深山先生の作品貪るほど読んだのが懐かしい
そしてまた読めてとても嬉しい

0
2021年07月12日

Posted by ブクログ

両親が亡くなり、婚約も破棄され、親戚の女房となって過ごしていた主人公が(元々は女御になれるくらいの身分だったのに)元の婚約者に見つけ出され幸せになっていく話。深山くのえのお話はいつも伏線回収とやり返し場面があり、きゅんきゅんさせながらハッピーエンドになるので、安心して楽しめる。今回はラノベ仕様ではないので、ややきゅんきゅん度低めだったが、落ち着いた調子で最後まで楽しめた。

0
2020年09月06日

購入済み

心に染みる

なぜ男性向けライトノベルかはわかりませんが、これと言って凄い山場があるとか、スリルがあるとかではないのですが(ちょっとした山場はありますが)、心に染みる作品でした。沙羅の姫さんが幸せになって良かったです。

0
2020年01月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

装丁が素敵だなーと思って読み始めたら、読みやすくてグングン読んでしまいました。
舞台は平安なんですが、お話の内容はトレンディ。
身分の差とか横暴な父とか王道ロマンスのテイストもありつつ、三日夜餅とか古典の授業で習った単語も出てきて懐かしかったり。

恋愛小説の王道ストーリーに平安設定が程よくブレンドされてて面白かったです。

0
2021年12月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

甘ーい( ´ u ` )
沙羅がそつ無くするのに
朝陰の真っ直ぐグイグイくるところに
最初はちょっと引いたけど、
本当にひたすら一途なのでそこが長所なのかな。
最後まで読んだ今ではよくやった!ってなった。

最初は猫がいるから、猫がいる間だけという話だったのに、だんだん言い訳を考え出したり、猫がいなくても会いたくなるという心の変化が綺麗に描写されているのも素敵でした

0
2021年11月24日

購入済み

読みやすい♪

読んでいて情景が見える様で、上手な作家さんだなぁ〜と思います。大人買いしてシリーズ物をほぼ全て購入しましたが、初めてイラストが合っていると感じました。
今まで読んだ物全てにガッカリしていたので、良かった☆

#胸キュン #ハッピー #切ない

0
2021年05月05日

pon

ネタバレ 購入済み

かつての許嫁からの一方的な求愛にきゅんきゅんしてしまう好みの話だなと思う一方で、かつて幼い時に一度垣間見たことがあるだけの親が決めた許嫁に、そこまで思い入れてしまうものかな、とか、現代の感覚で現実的なことを思ってしまったりしましたが、そうか、昔は顔を見るのもなかなか叶わず、歌でやり取りするだけとかが多かったでしょうから、どんな女性か思いが膨らんでいったのかなと。
主人公が幸せになれて良かったです

0
2021年02月21日

Posted by ブクログ

親が決めて勝手に破談にされた婚約者を忘れずに探し出し、口説き落として手に入れて凄いな朝陰。度重なる不幸ですっかり人生諦めモードの沙羅、平安時代じゃ女の身ではままならないことも多いだろうからなぁ。朝陰父と沙羅の盗まれた財産問題、朝陰お見事。

0
2020年06月25日

購入済み

平安のシンデレラ

平安時代らしい雰囲気。おちくぼ物語を思い出させます。ヒロインもよくあるラノベのようには現代的に活発に動いたりしませんが、当時の姫としては充分に前向きで強い女性だと思います。不本意な婚姻に抗って親の鼻をあかすカップルも登場して、若者の力と未来を感じさせる幸せな読後感のあるお話です。

0
2020年01月18日

Posted by ブクログ

深山先生らしい一冊。安心感を持って読めました。何処かで読んだような筋ではあり、意外性はないものの、そういうものが読みたいときにはぴったりハマる本だなという印象。主人公が何処か控えめなのはいつも通り。

0
2020年01月14日

ネタバレ 購入済み

平安の暴君親父とダメ息子

暴君親父の野望から始まった縁談。

山吹の父は陰謀で亡くなったのかもと思ったけど、普通に病死だったのね。

偶然が重なって大団円。
まず、ヒロインが美人だったw
三の姫に恋人が居て、その恋人も諦めなかった事。

朝陰、お前、手を出す前に父ちゃんを説得する算段くらい付けろよ。
25にもなって、怖くて逆らえないと言って結婚を受け入れたフリをして、結婚初日に恋人の元に行く気満々?

たまたま政略結婚の相手に恋人が居たからいいけど、あの状況でもし、三の姫が結婚を楽しみにしてたらどうするつもりだったのさ。
うっかり最低男になるところだったわよ。
左衛門佐が諦めてたら協力して貰えなかったし。

ほんと、偶然が重なって良かったね。

この辺の段取りや親の説得に関しては「桜嵐」の雅遠の方が全然しっかりしてたわね。
仕事もガッツリやって認められる男になってたし。
比べてる事ではないとしても、今回の朝陰はちょっとヘタレに思えたなぁ。

乾の衛士はむちゃくちゃ可愛かった。

結局、暴君朝任や左右大臣のその後はどうなったのかな?
渋々仲良くなる左右大臣と、家族に見捨てられて野望も中途半端に終わった暴君親父が一人寂しい老後を迎える展開かな?

#じれったい

0
2024年06月21日

Posted by ブクログ

甘めでした。
良き糖度。
平安時代の要素をエッセンスに使ったストレートな恋愛物語。

2021.9.23
132

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2021年09月24日

購入済み

ちょっと物足りなかったです

深山先生の平安物が好きなので買いました。
主人公はことごとく後ろ向きですが相手は限りなく前向きでぶつかってきます。
1冊完結だから仕方ないとは思いますがもっと脇役の周りの方の助けとか誠実に口説かれてるところとか主人公と相手が周りからどのように見えているかなどもっと読みたかったです。

0
2020年06月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

10年越しの恋を諦めず引きずった朝蔭。
やはり諦めが悪いのは男性の方か。

沙羅、朝蔭両者の視点から話が進むので、読者側には朝蔭の事情や思いは割と早期からだだ漏れな訳で。
なので、彼の想いが沙羅になかなか届かなくて、非常にもどかしい思いをする羽目に。
一方、沙羅視点だと、彼女の事情もよく分かるから、今更元許婚に出てこられても戸惑うのは当然だと感情移入。
一体どっちの味方をすればいいのかと悩みに悩む。

ただ諦めの悪い男は開き直るとそれなりに手が早かった。
思っていたより早めに結ばれはしたが、その後が大変。
縁談の話もそうだが、一番厄介だったのは朝蔭の父親。
結局彼には特に罰は落ちなかったようだが(腹立たしくも)いやまあ妻も息子もああなったのでは、落ちたようなものか。
父が腐っていた代わりに朝蔭の母は朝蔭の味方だったし、沙羅のいる梅壺の人たにもいい人たちばかりで、その点は救いだった。
最後は諦めていたものを取り戻し、まさかの場所で仲睦まじい二人を見られてよかった。

0
2020年02月04日

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