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罪人が化け物に見える青年・遠野青児は、わけあって借金をかかえネットカフェを泊まり歩く放浪生活を送っていた。そんな中、迷い込んだ洋館で、白牡丹の着物をまとった美少年・西條皓(さいじょうしろし)に出会う。皓はある使命を受け、鬼の代わりに罪人を地獄に届ける「地獄代行業」を営んでいるという。そんな皓は、持ち前の観察眼から青児の窮状を見抜き、住みこみの助手として屋敷で働くよう誘う。なし崩しで助手として働くことになった青児は、旧家の令嬢からの一家に災いをもたらしている「鵺」を対峙してほしいという依頼を受け、皓とともに旧家・獅堂家に乗り込むが、そこには血縁に絡む怨念が渦巻く事情が・・・。旧家での連続殺人、ライバル探偵・凜堂棘との推理合戦、数々の困難に巻き込まれながら、青児は少しずつ自らの役割を自覚し、どこか寂しそうな皓も、青児との関わりの中、少しずつ笑顔を取り戻していく。罪人を地獄に届ける謎の少年と世に絶望したニートの事件簿!
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Posted by ブクログ
一度書いた感想を上げる直前に間違って削除してしまい萎えている。もう二度と同じ文章って書けないのに。この本の面白さが伝わらなかったら申し訳ない。ショックを受けている中で今のうちに謝罪しとく。
※※
第3回角川文庫キャラクター大賞読者賞受賞作。
その名に相応しく、キャラクターが際立っている。
この本との出会いは3年前に遡る。あれは7巻が発売されたばかりで新刊コーナーに並べられていた頃。面置きされていた、その表紙絵の渋さと華やかに惹きつけられ、どんな物語か気になったのがきっかけである。もちろん7巻だけ買うわけにもいかないので、1巻を買った。
罪人が妖怪に見えてしまう宿無しニートで主人公の遠野青児は、何かから逃げている最中、いつの間にか見知らぬ洋館に迷い込んでしまう。そこで和装の美少年・西條皓と出逢う。皓はとある代行業をしており、衣食住+給金を条件に、その青児の珍しい目で仕事を手伝って欲しいと言う。
悍ましい世界観と、グロテスクな描写、そこから逃げてしまいそうになるのを繋いでくれる一筋の自虐。それらを紡ぐ美しい文章と言葉選び。
テーブルの上では、白磁のティーカップの中で温かな紅茶が揺れている。途端、その水面が視界に入りそうになって、慌てて青児は目をそらした。そうだ、これも鏡なのだ。
その表現に思わず唸ってしまう。
もちろん、これも伏線。
しかしこの作品の良さはそれだけではない。
ラストの章で全てが繋がり、ミステリー要素がさらに際立つ。
次は【あなたの番です】と言わんばかりの展開に、感動を超えてゾクゾクするような感情が湧いた。
ホラー、ミステリー、エンタメ、いいとこ取りで併せ持つ『地獄くらやみ花もなき』。恐い作品が苦手でない方は、是非読んでみて欲しい。
Posted by ブクログ
何気なく手に取ったが、すごい好きな世界観だった。
半妖ってところも魅力的。
青児の運の悪さや間の悪さにイライラするかと思ったが、皓さんが許してるというか人としてすら見てなかったから、イライラすることもなかった。
まともに分かり合えると思うから、思い通りにならなくてイライラするんだなと思った。
辛辣だが、分かり合え無いものだと思って接すれば、別に腹が立たないというのは、目からウロコだった。
それでも、いつも最後のひと押しは青児が押すという展開も面白いなと思った。
人間味があるから、半妖や悪魔では理解できない部分や謎があるんだなと、言い方は悪いが役に立つなと思った。
好きな世界観だし、人が憑かれてるのに理由が出てくるのも面白いなと思う。
読み進めたいと思った。
Posted by ブクログ
遠野青児は職なし文なし宿なし三重苦を抱えた上、所持金も底をつく寸前だった。公園に配給目当てに向かうはずが道に迷う。迷った先で行き着いたのは立派な洋館とそこの主・西條皓だった。
三重苦な上に人脈もなく、運もなく、勘も悪く、ないことずくめの青児。唯一授かった能力は人の業を妖怪として見る目。
妖怪の王様の息子で博識でつねに微笑を浮かべているがS気があり、発言に毒がある皓。周りにいるのは紅子だけ。
ご主人様と飼い犬の凸凹バディ。別に青児がいなくても皓は困らないだろうが、いないと物足りない存在なんだろうな読者としても思う。2人のやり取りはほのぼのしていると言っていいが、扱っている案件は地獄くらやみ花もなしだ。めでたしめでたしのハッピーエンドが好きな人は後味の悪さしか感じないだろう。今回の相談者ほぼほぼ情状酌量の余地のないバッドエンド直行コースなのでざまあみろと思ってしまった。しかもいろんな妖怪が恐ろしく、禍禍しく、容赦ない所が個人的にはよかった。
面白かったです
SNSで拡散されたコミックから原作を知り、
読了しました。
1巻は短編であっさりと読みやすく、
そして物語の導入として世界観がわかりやすくて
入り込みやすいです。
各登場人物の魅力も存分に生きていて次作も楽しみです。
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