山口拓朗のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
外部との打ち合わせで、気づいたら話についていけなくなっていた。
議論が飛んでいるように聞こえて、何が論点なのかわからなくなる。そんな経験が重なって、「これは読解力の問題かもしれない」と思いこの本を手に取った。
読解力には3種類ある
著者の山口拓郎氏は、読解力を3つに分類している。
表層読解:書かれていること・言われていることをそのまま理解する力
深層読解:背景・行間・文脈まで読み取る力
本質読解:会話やテキストの「核」となる真意・意図をつかむ力
自分に足りていないのは、おそらく本質読解だ。表面の言葉は追えていても、「この人は結局何が言いたいのか」をつかみ損ねていることが多い。
「なぜ読解力が落ちるのか」が痛かった
本書には、読解力が低下する7つの要因が挙げられている。
その中で自分に当てはまると感じたのが4つ。
スマホの受動的な使用、SNSやチャットへの大量接触、世代間コミュニケーションの不足、アウトプット量の低下。
特に刺さったのがSNSの話だ。思考が薄い文章を流し読みしていると、読解力を使わなくなっていく。無意識にやっていたことが、自分の能力を少しずつ下げていたとは。
読んで変えようと思ったこと
漫然としたインプットを減らして、質の高いアウトプットを増やす。
スマホをぼんやり眺める時間を削り、その分をこうした書評やブログを書く時間に充てるようにした。会議でも「この人の本質的な主張は何か」を意識して聞くようにしている。まだ変化の途中だけど、少しずつ手応えを感じている。
どんな人に向いているか
会議や議論で「結局何の話だったっけ」となりがちな人
読書量は多いのに、内容が頭に残らないと感じる人
スマホ時間を有意義に変えたい人
読解力を「鍛えられるスキル」として意識したことがなかった自分には、視点の転換になる一冊だった。具体的なトレーニング法も豊富で、読んで終わりでなく実践に使いやすい。 -
Posted by ブクログ
・すみません、そうですねを口癖にしない。
すみません→本当に謝罪が必要な場面か。
そうですね→本当に相手に同意しているのか。
下手に出た方が無難、相手に合わせないといけない、という偏った価値観が苦手意識の原因かも。
・雑談は雑でいい。長くなくてもいい、盛り上がらなくてもいい、天気、食べ物の話でいい。
・困っている人を助ける、助けたいという気持ちと態度を小さな声がけでする。助けたいと思った瞬間が最適なタイミング。
・知ったかぶりしない、わからないことを認めるのは相手との信頼関係を気づく第一歩。会話が苦手な人ほど知ったかぶりしてでもその場を取り繕おうとする。
・相手の機嫌のいい時に話しかける。相手の機嫌を見抜くことは会話下手な人のコミュニケーション戦略に必要なこと。
・質問に答える時のテンプレ「結論+エピソード」と「結論+感想」。
・自身の行動を伴う社交辞令は避ける。行きたくないのに行く風に言ったりするのとかはやめる。
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Posted by ブクログ
「7月22日、終日雨。今日は息子の誕生日だ。パズルが大好きな息子のために、退社後、ショッピングモールでパズルを買った。そしてケーキ屋さんで予約していたケーキを受け取る。私はと言えば、朝から少しくしゃみが出る。ドラッグストアに寄って風邪薬を購入する。帰宅ラッシュに巻き込まれながら30分後に帰宅。ドアを開けるや否や、息子二人が玄関に駆け込んでくる。プレゼントが入った紙袋をめざとく見つけて『わー、パズルだ!』と騒いでいる。私は『晩御飯の時に渡すね』と二人の攻撃をいなす。厚手のダウンジャケットを脱ぎ、手洗いうがいを済ませ、病院でもらった風邪薬を飲んでからダイニングへ。4人掛けのテーブルにはお約束になっている妻の手作り料理と手作りケーキが並んでいる。『おかえり。悪いけど、お庭の洗濯物、入れてきてくれない?』『おお、了解』手際よく洗濯物を室内に取り込む。快晴だったおかげでよく乾いている。『ボクがやるんだから、お姉ちゃんは触らないで』リビングからは、さっそくパズルに興じている子供たちの声が聞こえる。その声を聴きながら、ふと、幸せだなあ、と思った。」
上記は本書で紹介されたいじわるな文章。いくつ違和感を感じられたでしょうか?
本書は「読解力こそが知性の土台である」と説き、表層理解・本質理解・深層理解という3つの段階で文章をどう読むかを解説する。
表層理解: 文字通り、文章通りの意味を正確に読み解く力。
本質理解: 書き手の意図や背景までをくみ取る力。
深層理解: 言葉の文化的ニュアンスまでを踏まえ、文章のつながりを理解し解釈する力。
日本人にとっては冗長な内容もありますが、日本語は「行間を読む」文化が強い傾向があるので、外国の方には日本語特有の含みや遠回し表現の理解を深める良い教材になりそう。日本人にとっても文字・文章を読むときに一つ一つ意識することでためになる書籍だと感じた。(ただ類似の書籍で耳にタコができるような部分も多いのでやや点数低め。) -
Posted by ブクログ
ネタバレタイトルにグッと惹かれますね。何かかっこいい。言い切り断定形式だからでしょうか。
文章はとても分かりやすく、行間広めで章立てが細かいのでスイスイ読めてしまいます。
構成がいいのでしょうね。
内容としてはお若い方から40前後くらいまで向けかなと。
でも50代以降でもたまに話が噛み合わない人や言ってることがよくわからない人もいるので、年齢と言うよりやはりその個人の持っている理解する(できる、またはしようとする)力によるところが大きいのでしょうから対象は広め(でも本当に読解力をつけた方がよい人ほど本書のような本を読まなさそうな気がする皮肉…)
ところどころに読解力テストみたいな文章がありきちんと違和感や意図などを読み取れるかどうか試されるのですが、p277からのテスト文章(?)では、著者の上げた7つの違和感のうち自分は半分しかわかリませんでした。思っていたより「自分やばい(読解力少ない)」とがっくり。
p317の4コママンガも何度読んでも意味が全くわかりませんでした。自分相撲に興味ないんだなぁとこれで客観的にもはっきりわかりました(興味ないと思ってたけど思ってた以上にないとわかった)
解説のために取り上げている様々な例文があちこちに出てくるのですが「この文は例文としてはちょっといまいち」と思うものがちらほら。人によってはそう感じないかもなので、どれとは書かないですが、そんなふうに感じるのは本書のなかに解説されている批判的思考(p285)を自分はしつつ読んでるのかな、読みながら実践してるかな、と。
クリティカルシンキングって言葉聞いたことがありますがそういう意味だったんだと初めて知りました。
(調べたことなし)新聞やネットニュースを読むときは自分は結構ツッコミを入れながら読んでいたということに本書を読んで気づきました。
ボクシングトレーナーの話は目からウロコでした(p109)ボクサーがパンチの時に「シュッシュッ」と言うのは、パンチを相手に打つ時のイメージトレーニングや何ならやってる感だす煽りのようなものか(すみません失礼発言ですが…本書でもテンション上げ?と書かれてますがそんなものかな)と思ってました。トレーナーの人がいうような実質的な意味合いがある掛け声だと知りませんでした。
本件のようなことは知らなくても困らないけれども、思い込みや知らないままでいるのって時に怖いこともありますね。そう感じたウロコでした。
本質読解・表層読解・深層読解の読解レベルを3つに分けて解説してくれるのがとてもわかりやすかった。
この章を読むと読解力と言うのはよいコミュニケーションをするために必要なのものなのだとわかります。
相手の意図することを理解しようとして読み取っていく力が読解力。
でも「物事には体験でしか読み解けない領域があります(p061)」という著者の言葉も真実だと思います。自分も常々そう思っています。だからこそp337に書かれていることを自分は大事にしたいなととても思いました。
誰とであっても他人と接するときにはこの事を忘れたくないです。
(p337)あなたがよく理解していると思っている人も、長年連れ添ってきた人も、信頼を寄せている人も、あなたの理解が及ばないほど多面的であり、複雑であり、その深層も計りしれません。
理解しているどころか、あなたに見えている相手の情報は、ほんの数%にすぎないかもしれないのです。
自分がまさにそういう人間で、どんなに近しい人間でも自分を理解してもらえるとは思っていないのでとても共感しました。
矛盾しているようなことですが、本質的に他人のことをすべては理解できないからこそ理解しようとする姿勢や努力が、とても大切なのでしょうね。 -
Posted by ブクログ
ライターとして活躍する著者が、過去の著書のポイントを再編集して文章を書くためのテクニックを紹介した一冊。
著者は、冒頭で、ビジネスでは「書く力が必須」として、その重要性を指摘した上で、「本書は、文章力に自信のない人を救う一冊」という位置付けの内容だとしています。
確かに、序盤は基本的な内容が多く、軽く読み進めていましたが、100のテクニックの中には、なるほどと思わせる内容も多くありました。ほとんどが見開きで1テーマ、修正前後の比較、よく使う言葉やフレーズも満載で、実用的な一冊だと感じます。巻末には文章のテンプレートやメールフォーマットも掲載されていますので、実践向きだと言えます。
さて、生成AIの活用が叫ばれるなか、本書のように、読みやすく添削するということは、AIに代替されていくのかもしれません。そういう時代にあって、どのような文章を書くか、どうやって書くかといった部分はあくまで書き手次第だと思います。こういう時代の変化を踏まえながら、どのような文章術が求められるのかを考えていく必要があります。
▼「の」の使用の目安は、「一文=2つ」まで
▼同じ語尾が連続すると、リズムが単調になりかねない
▼過去形を連続で使わない
過去形は、話の背景・全体状況を描くときに有効
現在形は、読む人に、書き手の感情や瞬間的な情景をリアルにイメージさせたいときに効果
▼「翌」が使えるのは、過去か未来の一地点に視点を置いたときだけ。「今」に視点を置いた文章には使えない
▼「教示」は、自分が知らない知識や方法などを相手から教わりたいときに使う
「教授」は、学問や芸事、専門技術などを身につけるために、相手から体系的・継続的に教えを請うときに使う
▼「長い修飾語」は先、「短い修飾語」はあと
「節」は先、「句」はあと
▼接続助詞「が」は、原則として「逆接の用途のみ使う」
▼「○○したい」という意思を伝えるときに重宝するフレーズが「~したく」。丁寧な表現であるうえ、文面も引き締まる
▼メールで「?」を使うと、相手を問いただすような、少しキツい印象の文面になる
▼ベネフィットを語るだけでは興味を持たれにくい場合は、「不を維持する代償」を伝える方法が有効
▼いずれ消費者に知られる弱点・欠点は、あえて事前に開示することで、消費者の共感や信頼を勝ち取ることができる
▼読み手は思った以上に行動しない。読み手に行動を起こさせる簡単なテクニックとして、文章の最後に「行動を促す言葉を書く」「行動すると得られるメリットを書く」。
<目次>
Prologue 思い通りに速く書ける人になるために
Chapter1 伝わる文章の 基本ルール
Chapter2 言いたいことを最速で伝えるために 速く短く書く
Chapter3 社会人として恥ずかしくない文章を 正しく書く
Chapter4 自分も相手もラクになる 伝わるメールを書く
Chapter5 心に刺さる文章を書いて 相手を動かす -
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非常に興味のわくテーマだったので、読んでみた。
結果、日頃、なんとなく意識していることを体系的に、簡潔に言い換え、整理しているに過ぎないと感じる箇所もあり、それほどの「なるほど感」や新鮮味はなかった。
覚えておきたいと思った点を以下に列挙しておく。
〇読解力が高い人は「理解したつもり」にならず、理解を深めようという意欲を持っている
〇文章読解のアプローチ
①重要な言葉(キーワード)を見 つける
②「~すべきだ」、「~必要があ る」、「~が重要である」など、文章の書き手が異見や提案を述べている部分に注目
③「したがって」、「そのため」、「よって」など結論を導き出す接続詞の直後に要点や結論が書かれていることが多い
④多くの文章では、序盤でテーマが提示され、終盤で結論やまとめが示される
〇質問をしてもはっきりとした回答が得られない場合、「二者択一」や「三者択一」というアプローチが効果的
〇俯瞰する力を高めるには
①タイトルをつける
②図解する
③様々な視点から多角的に眺める
④相手目線で考える
〇読解力の3要素は
①本質読解(物事の本質を読み解く)
②表層読解(言葉を曲解することなく、素直に読み解く)
③深層読解(言葉の裏や奥にある意図・真意・思惑・含みなどを読み解く) -
Posted by ブクログ
良い部分も、どうかな?と感じる部分もある。
まず、読解力を身につけるための手法として、論文調の文章読解をあげている。
これは、大学などで教えているレポートや論文、現代文の読解方法で、これをきちんと学んできた人、日頃から論文などを読み書きしている人には、既知の情報である。
コミュニケーションや読解に関わる認知心理学の面においては、スキーマという概念を「新しい情報に接した際、すでに持っている情報を活かして物事を理解する仕組み」と説明し、これを著者なりの解釈で「理解の箱」と言い換えている。
たしかに、スキーマにはその側面もあるけれど、コミュニケーションにおいて特に重要なのは、「個々人が得た経験を一般化して身につけること」であり、これは人によって異なるということだ。
つまり、わたしとあなたのスキーマは違うので、わたしが発言した「あそこに、ふわふわしたかわいいトイプードル犬がいたよ」に対して、あなたが連想する「ふわふわしたかわいいトイプードル犬」が同一ではないということ。
試しに、トイプードルをインターネットで検索してみればわかる。顔にも大きさにも個体差があり、トイプードルという犬種の情報を伝えても、正確には伝わらない。
このすれ違いを、まず認識しておかないと、こちらがどれだけ主述を補って丁寧に説明しても、なぜか相手に伝わらない、ということが理解できない。
著者には、スキーマに触れた際、このことも関連づけて説明してほしかった。
ここからは、わたしの個人的感想。2つ。
まず、アクティブ読解を高めるために、
「そのテキストを何のために読むのか、あらかじめ読む目的を決める」「目的を決めることでアンテナが立ち、そのアンテナに最適な情報が吸い寄せられていきます」
これでは、未知の情報に出会えないのでは?
最初から自分の認知の中にある、目的を定めてしまったら、そのアンテナから「まだ、認知に至っていなかった未知の情報」はこぼれてしまうのではないか、と思う。
本屋さんで、ビジネス書を買う目的の人が、人文学や歴史、宇宙科学のコーナーでビジネス書から得られるような情報を期待して探す確率は低いだろう、ということだ。過去に他ジャンルで得られたという体験がなければ。
けれど、実際には他ジャンルから得られる情報ほど有益だったりする場合もあり、知識も広がる。
2点目、相手を宇宙人だと思え。
これは、いきすぎるとちょっと危険。
わたしたちは、同じ種という認識があるから仲間意識が働いて、相互理解しようと思える生き物だ。人種の違いや信仰の違いでさえ、人は諍いを起こすのだから、宇宙人なんて考えてしまったら、どうなるのか。
自分の子どもを宇宙人と思うことに抵抗を感じるのなら、それは当然の心理状態だ。
相手を人外の生き物にたとえなくても、スキーマが違うのだと理解していれば、相手の解釈や価値観が自分とは異なり、相手にとっては自分もそうなのだということが理解できる。
と、ここまで意見してきたように、わたしにとってはあまり有益な書ではなかった、ということが結論。
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Posted by ブクログ
ネタバレ読解力、認知力
本質を掴む力
俯瞰して物事を見る力
いつでもアップデートの余白を残せる人の読解力にはしなやかさが備わる
→スピード感のある超情報社会を軽やかに生きる武器になる
説明は、知識としての理解にすぎない。
体験は、読解が内包される
表層読解 頭・ロジック
↔︎俯瞰する力と補完関係にある
深層読解 心・エモーション
本質読解
読書…既存の知識(言葉)を使いながら深く考える機会、認知能力の向上
既知情報7:未知情報3 がベスト
日常の枠を超えた世界に触れる
足場を高め、視野を広げていく
本質
①普遍的②汎用的③シンプルである必要がある
なぜ?そもそも
→人間関係に活用するには
パーソナル質問+なぜ
ニーズに着目、機会損失を防ぎ、提案に繋げる