川村元気のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本当にお金とは不思議なもので、
紙切れの信用を持ち、そして全て信用でやり取りするための紙。
今自分が必要なものが、たとえ100円だろうと、100万円だろうと、必要なら金額の大小はあまり関係がない。
逆にどんなに安くても、必要ないなら無意味。
お金。金カネ。
これによって、どんだけ目が曇らされているのか。
本当に。そう思う。
気をつけてもやられるよね。
必要ないのに買う。
やたら安いものを追いかける、
カネを追い回す。
一体わたしは何がしたいのか。
カネさえあれば何でもできるって、思うけど本当にそうか?
って聞かれたら、迷うしね。笑
そんな戸惑いを教えてくれる一冊です。
ただ、川村元気 -
Posted by ブクログ
ネタバレ作中の「馬は、私たちに夢を見せるの」という言葉が胸に残りました。
私事で恐縮なのですが、わたしも馬に乗ることが好きです。といってもたくさん乗ったことがあるわけでもなく、今乗っているわけでもないのですが、子供の頃に観光地で乗った馬の記憶をずっと覚えています。乗ってみると想像より高い視界に、思ったより早く進む馬に驚いたことを今のように覚えているのです。
大人になってからは乗馬を習ってみたいと思いつつ、乗馬クラブが遠方だったり費用の点でなかなか難しく実現はしていませんが…。
そう思っていたので、今回のお話すごくドキッとしました。夢を見せられている、そうか私は馬に夢を見せられていたんだそう思うことがで -
Posted by ブクログ
ネタバレ借金の肩代わりで昼も夜も我武者羅に働く主人公が、ひょんなことから宝くじを手に入れ、当選発表で確認してみると3億円当選していた。高額当選者の体験談を調べてみると、その後の人生で転落している者が多く、当選前より少し贅沢になりながら細々と同じ生活をしている人間もいくらかみられる。
いざ、自分はこの大金をどう使うべきか、お金とはなんなのか、今は起業して大成功しているという大学生時代の友人に会いに行って助言を求める。
そしてされるがままどんちゃん騒ぎで金を使い、気づくとその友人に全額持ち逃げされていた。
友人を探しながら色んな人と出会って金とは何か、話を聞いていく話。
岡田斗司夫さんの動画を見て面白そ -
Posted by ブクログ
この本、大学生の時に一回読んだ。当時は、こんなに本は読んでなかったため、本は買って読んでた。そのために、この本を買ったことを覚えてる。もう1個覚えている理由は、初めて買ったソフトカバーの本。本と言えば、単行本か、文庫。そんな中初めて手にしたソフトカバーで覚えてる。
話の内容は、全く覚えてなくて、飼い猫が出てくるのと、最後の感じだけ覚えてた。この話に出てくる猫の名前が、「レタス」と「キャベツ」。この名前にものすごいセンスを感じる。私も猫飼ったら野菜の名前付けたいって思った。「トマト」かな。
最後は、大学生の時に読んだ時と印象は変わらなかった。死期が間もなくの人なのに、底抜けの爽やかさが全身に打つ -
Posted by ブクログ
小さい頃、母はよく姉と私を牧場に連れて行ってくれた。
やぎやうさぎににんじんをあげたり、羊の毛をもふもふして癒されていた。
バター作り体験をしたり、牧場でしか楽しめないことをたくさんさせてくれた。
その中で母が一番好きだったのは、
サラブレッドを見にいくことだった。
サラブレッドは、競馬によく出る脚がスラっと長く美しい。光る毛並み、靡くたてがみ。
私もすごく好きな生き物である。
「お母さんね、馬の中でもサラブレッドが一番好き」
そう娘たちに話しかけているのに、母の瞳は目の前にいる馬だけを見ていた。
誰に聞いたのかは忘れたが、馬は人の感情が分かるらしい。敏感に感じ取って態度を変える。