坂本眞一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ八ツ裂き刑に処されたダミアンの息子ジャックが義賊団「怒れる者」の首領としてマリーの前に現れる。
自分としては二人に争って欲しくないのだが。
ジャックの立場から貴族を恨む気持ちは十二分にわかるのだが、とにかく国王を倒せば世界は良くなるといった
敵をひとつに定めて遮二無二倒そうとするやり方は
大概ただのテロで未来の展望が見えてこないと思う。
「お前の思い描く未来には男しかいねぇのか?」
というマリーの台詞も良い。
マリーの望む自由はなんなのだろう。
処刑人という職業がなくなれば、合法的に人を殺すこと以外で
自由を謳歌することが彼女はできるのだろうか。
首飾り事件は本当にえげつない事件だなと思う -
Posted by ブクログ
ネタバレ初代サンソンのエピソードが描かれる。
個人的には彼個人に対する不快感があった。
ある小説の中で、一人の男の一瞬の快楽の為に
自分が生を受けこんなにも苦しい思いを
しなければならない、というものがあったのだが
それを思い出した。
そうやって辛い思いをしたはずなのに、いつしか
家を守ろうという考えになり、子を残して
引き継ごうと代々行動するところが、
複雑な気持ちになる。
勤勉なだけで羨まれて魔女扱いにされたり
美人だからと男たちに襲われたり
女性たちは酷い扱いだと思う。
マリーが自分のことを私でも俺でもなく
マリーというところが、幼さの表現もあるのかもしれないが
自分を信じていて、ある意味 -
Posted by ブクログ
ネタバレ加藤文太郎氏をモデルとした同タイトル小説を原案とした漫画。
事実、小説、漫画それぞれは展開がかなり異なると聞いている。
小説は未読。
本漫画の主人公 森文太郎は、一人でいることを好む
男子高校生。
ルートクライミングにひょんなことから触れることとなり
持っていた才能が開花。クライミングにハマることになるのだが
仲間を作ることを拒否するどころか
ビレイを疎かにするなど安全確保にも興味がないという
独特なクライミングのやり方が
駆け出しの素人なだけにハラハラしてしまう。
今の所は孤高というよりは孤独で
周囲の迷惑を顧みない印象だが、この先登山家として成長していくのだろうか。