坂本眞一のレビュー一覧

  • 孤高の人 13

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    ネタバレ

    仕事と家庭を手に入れて山を離れた文太郎が
    建村の誘いで再びK2東壁に挑む。

    妻として旦那の夢を応援してあげたい気持ちも
    あるかもしれないが、それにしては危険だし
    子供が生まれたばかりだし
    何より相談してくれず話を進めていたのは
    花には痛いところなのではなかろうか。

    0
    2022年02月14日
  • イノサン Rougeルージュ 7

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    マリーの突飛に見える行動を、「マリーだから」で納得させる
    キャラクターの強さは、確かにマリーにはあると思う。
    フランスの大きな転換期となる革命の、うねりの強さに圧倒された。

    突っ込みたくなるところは多いにあるものの、
    ところどころに出てくるマリーの描写は素直に恰好良かった。

    訛っていると意地悪をされていた兵士がナポレオンの若かりし頃だと
    最初は気が付かなかった。

    兄妹の共闘に胸が熱くなったばかりなのに
    転じて命を奪い合う関係になってしまったのは悲しい。
    ゼロもマリーも、この先どう生きていくのだろうか。

    0
    2022年01月21日
  • イノサン Rougeルージュ 6

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    首飾り事件自体の描写はさらっと流され、ド・ラ・モット夫人への刑に纏わる描写が多いのもイノサンだからこそなのだろうと思う。
    あれほど人を殺したくないと願っていたシャルルが初めて殺したいと願い、
    殺意を常々隠そうともしなかったマリーの存在を心強く感じ
    共闘に向かおうとするところは圧巻だ。

    革命の象徴ではあるが、オリビエが色々な意味で気の毒で仕方ない。

    マリーの独特な自由の求め方に、共感できないことも多いのについ引き込まれてしまう。

    0
    2022年01月21日
  • 孤高の人 12

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    人間関係に恵まれてこなかった主人公が、花ちゃんと出会えたことが
    本当に良かったと思う。
    山も人間関係も諦めずに良かったと思うし、このまま幸せでいて欲しいのだが。

    0
    2022年01月20日
  • 孤高の人 10

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    足立はやっと現れた森に理解者なのだろうか。
    正式に雇ってもらえることで、お金を貰いながら
    山に向き合うことができるのは願ってもない話。

    しかし過去が離してくれない。
    宮本の名前を聞いて友達と思っているのが
    心温まると思いきや、どうにもきな臭い展開。

    0
    2021年12月30日
  • 孤高の人 9

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    富士山頂で暮らす森。
    ヤマネと一緒に日々を淡々と過ごし
    他人からは寂しいと思われるのかもしれないが
    それなりに穏やかな日々を過ごしている様子に
    安心した。

    あんなに酷い目に遭わされたのに、
    あそこまでの努力ができるところがすごいと思うが
    山に生きる人というのはこういう人の方が
    多いイメージはある。

    0
    2021年12月30日
  • 孤高の人 8

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    自然と向き合うのは厳しいことだが
    人間に裏切られる辛さとは全く違う。

    ただ山に登りたいだけなのに
    こんな目に遭うのはなぜなのか。
    運命というにはあまりにもきつい。

    0
    2021年12月30日
  • イノサン Rougeルージュ 5

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    八ツ裂き刑に処されたダミアンの息子ジャックが義賊団「怒れる者」の首領としてマリーの前に現れる。
    自分としては二人に争って欲しくないのだが。
    ジャックの立場から貴族を恨む気持ちは十二分にわかるのだが、とにかく国王を倒せば世界は良くなるといった
    敵をひとつに定めて遮二無二倒そうとするやり方は
    大概ただのテロで未来の展望が見えてこないと思う。

    「お前の思い描く未来には男しかいねぇのか?」
    というマリーの台詞も良い。
    マリーの望む自由はなんなのだろう。
    処刑人という職業がなくなれば、合法的に人を殺すこと以外で
    自由を謳歌することが彼女はできるのだろうか。

    首飾り事件は本当にえげつない事件だなと思う

    0
    2021年12月21日
  • イノサン Rougeルージュ 4

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    SNSや女子会が風刺的に入れられていて
    唐突ではあるもののノリがわかりやすく面白い演出。

    マリーは好きだが、ダミアンも気になる人物。
    二人の戦いはどのような結末を迎えるのだろうか。

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    2021年12月06日
  • 孤高の人 7

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    ネタバレ

    人間の汚さの描写がエグい。
    このような信頼できない人たちと山を登るなんて
    危険すぎて無理だと思うのだが
    原作小説はどのような内容なのだろうか。
    このような人たちと登るより、引き返すかと思いきや
    ひとりにしないでくれと思う森。
    もっと選ぼうと思えば選べるのではないかと思うのだが
    彼らのような人たちでも一緒の方が本当に良いのだろうか。

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    2021年11月25日
  • イノサン Rougeルージュ 3

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    ネタバレ

    ルイ16世の世となり
    フェルゼンも登場。
    ベルばらの印象が強かったので、このフェルゼンは
    あまり応援する気になれない。
    ジャンヌの描写も過激。

    マリーが舞踏会に人形を連れて行くのもすごいが、
    「王妃も立派な人形をお連れですこと」と
    皮肉を言い放つところが彼女らしかった。

    0
    2021年11月14日
  • 孤高の人 6

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    割と山関連のエッセイや小説は読むのだが
    こんなに人間関係がぎすぎすしているパーティは
    初めて目にする。
    もっと極限状態になればあるけれど、今の段階で
    しかも山だからという環境も何も関係なく
    単に人間性が最悪故の揉め事という感じでイライラする。

    世俗的なことから逃れたくて山に来たはずなのに
    森くんはそれで良いのだろうか。
    なぜ彼が我慢してでもこいつらと一緒にいようと選択したのか
    イマイチぴんとこない。

    0
    2021年11月14日
  • 孤高の人 5

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    ネタバレ

    パーティでのアタックになるが、信頼できるとは言い難いメンバー。
    森くんの考え方に共感ができるとも言い切れないが
    山に登りたいだけなのになぜそれが許されないのか。

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    2021年11月01日
  • イノサン Rougeルージュ 2

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    初代サンソンのエピソードが描かれる。
    個人的には彼個人に対する不快感があった。

    ある小説の中で、一人の男の一瞬の快楽の為に
    自分が生を受けこんなにも苦しい思いを
    しなければならない、というものがあったのだが
    それを思い出した。
    そうやって辛い思いをしたはずなのに、いつしか
    家を守ろうという考えになり、子を残して
    引き継ごうと代々行動するところが、
    複雑な気持ちになる。

    勤勉なだけで羨まれて魔女扱いにされたり
    美人だからと男たちに襲われたり
    女性たちは酷い扱いだと思う。

    マリーが自分のことを私でも俺でもなく
    マリーというところが、幼さの表現もあるのかもしれないが
    自分を信じていて、ある意味

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    2021年10月27日
  • イノサン 6

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    ネタバレ

    初期のシャルルの気弱で、でも努力していて
    マリーを守ろうとしていた姿とは別人のようで
    すっかり大人になってしまって
    家を守ろうとするシャルルと、
    自由に生きたいマリーの間がギスギスしているのが
    哀しいところ。
    平手で殴られて拳で殴り返すマリーが流石に強い。

    ジョルジュの処刑周りのエピソードは圧巻。
    マリーの強さが凄い。

    ベルサイユサイドの物語も動き始める様子。
    後のルイ16世のキャラクターがユニークに感じた。
    死神シャルルがこの先どう運命を歩んでいくのか
    気になる。

    0
    2021年10月27日
  • 孤高の人 4

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    ネタバレ

    心配して救助に出たことを「悪いな」
    と声掛けする黒沢がらしくてよかった。
    大西さんは自分が間違っていたのではと思ったまま
    こんなことになってしまって
    森くんと話すことができなかったのが心残りではなかろうか。

    黒沢さんは森くんに目をかけてくれているのだろうが
    森くん側に受け入れるつもりがない。
    大西さんが生きていたら違う未来もあったのだろうか。

    夕実は確かに当時気の毒だったが、それだけで
    ここまで落ちた理由は森くんだと言うのも身勝手だと思う。

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    2021年10月09日
  • 孤高の人 3

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    ネタバレ

    大人組の確執については予想通り。
    大西先生は正直ちょっと甘いなと思うところがあったので
    これで得るものがあったなら良いのだが
    どうなるのか。

    正直、やりたいようにやっているだけで本人には悪気はないのだが
    主人公のせいで救助者が大変な目にあっているのに
    凍傷になっているのも放置するほど無知なまま
    山登りをしている姿が、魅せられているのはわかるものの
    ちょっとなんだかなぁと思ってしまう。

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    2021年09月25日
  • 孤高の人 2

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    折角仲間と前に進むことに少しは嫌悪感がなくなったかと思いきや
    これが孤高であることに必要なのかもしれないが
    哀しい気持ちになる。
    週刊誌の記者が大変腹立たしい。

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    2021年09月12日
  • 孤高の人 1

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    ネタバレ

    加藤文太郎氏をモデルとした同タイトル小説を原案とした漫画。
    事実、小説、漫画それぞれは展開がかなり異なると聞いている。
    小説は未読。

    本漫画の主人公 森文太郎は、一人でいることを好む
    男子高校生。
    ルートクライミングにひょんなことから触れることとなり
    持っていた才能が開花。クライミングにハマることになるのだが
    仲間を作ることを拒否するどころか
    ビレイを疎かにするなど安全確保にも興味がないという
    独特なクライミングのやり方が
    駆け出しの素人なだけにハラハラしてしまう。

    今の所は孤高というよりは孤独で
    周囲の迷惑を顧みない印象だが、この先登山家として成長していくのだろうか。

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    2021年08月29日
  • イノサン 1

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    ネタバレ

    本作は舞台化され、その舞台化の仕方に色々問題があったというネガティブな理由から
    その原作ということで知ったのがきっかけだった。

    素晴らしい絵で残酷なまでにリアルに描かれる
    文学小説のような物語の雰囲気がある。
    それぞれの立場に課された使命、
    その理不尽さに読んでいて胸が苦しくなる。

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    2021年08月15日