中島隆博のレビュー一覧

  • 全体主義の克服

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    相変わらずマルクス・ガブリエルは聡明だが,中島隆博も見劣りしない。この人知らなかったけど,色々おもしろい取組をしている。そして,ガブリエルが中国思想を研究していたことに驚く。本当に世界哲学が生成する過程にあるのかもしれないと思わされる。4分の1くらいはハイデガーの悪口なんだけどw ハイデガーがナチだったとしてその思想の価値は減殺されるのか。その点を踏まえてテキストを解釈する分には利用価値は残る気もするのだが,思想自体がプロパガンダだったということなので,なかなか難しいのかもしれない。そもそもまともに読んだことないけど。。。

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    2025年08月18日
  • 人類の終着点 戦争、AI、ヒューマニティの未来

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    ネタバレ

    はじめに

    1戦争、ニヒリズム、耐え難い不平等を超えて
    エマニュエル・トッド
    現代世界は「ローマ帝国」の崩壊後に似ている
    ・私たちの生活を変えるでしょう。存在しなかったら、私たちはより悪い状況におちいっていたでしょう。
    ・人類には「歴史」の感覚が必要。
    ・私たちは謙虚でなければいけません。
    ・長期的な視点で物事を考えなくなりました。「自分たちがどこから来たのか:「何を生き延びてきたのか」「何を成し遂げてきたのか」といったことを考えるのをやめてしまいました。
    ・ある種の健忘症のようなもので…ショックが容赦ないほど大きすぎたのでしょう。…ショックが大きすぎました。そのため、私たちはかっての自分との

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    2024年12月23日
  • 人類の終着点 戦争、AI、ヒューマニティの未来

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    世界の知性と言われる方々が、現代の状況や課題を読み解くもの。時々こういうの読むと考えが整理できて良い。ただし、批判的に読むことも大事。トランプ政権になった米国、世界はどうなるのか。AIと人間はどう付き合っていくのか、などヒントがいっぱい。

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    2024年11月24日
  • 道徳を基礎づける 孟子vs.カント、ルソー、ニーチェ

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    ルソーの「憐れみ」を孟子の「仁」と比較するというように,ルソー・カント・ニーチェを中心とする西洋哲学の「道徳の基礎づけ」の構築・脱構築を,孟子を中心とする古代中国思想で補助線を引くことで新たな理解を試みる。文章自体は平易で,初学者でも挑みやすい内容となっている。

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    2024年07月30日
  • 人類の終着点 戦争、AI、ヒューマニティの未来

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    何時の時代にも「考えてみるべきであろう」というテーマは在る。そんなことに関する話題を提供してくれるのが本書である。豊富な話題を提供してくれる一冊であると思う。
    本書は識者達へのインタビューや鼎談、対談を色々と集めて纏めたモノである。幾つもの読み応え在る内容を纏めている。新聞の特集、その下敷きになるフォーラムというのが下敷きになっているようである。
    幅広い話題が取上げられているが、敢えて一口で纏めるのであれば「揺らぐ世界の中で進む技術革新という様相が導く先は?」というようなことになるのだと思った。
    ロシア・ウクライナ戦争のような大規模な軍事衝突が展開している他方、各国で民主主義体制が揺らいでいる

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    2024年04月07日
  • 人類の終着点 戦争、AI、ヒューマニティの未来

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    「人類の終着点」とはエグいタイトル。終着点と言いつつ、副題で「戦争、AI、ヒューマニティの未来」と。未来、それが明るいのか暗いのかはわからないけど、歴史が続くのであれば、決して終着ではない。一方、今の不透明・混乱な時代に生きる我々からすると、今後どうなるのか=終着ということだろう。

    民主主義の問題、資本主義の問題、リベラルの問題、、、、今の世界を覆う問題を解説するものは多い。しかし論点が複雑で、自分の理解が大雑把でも正しいのかどうか自信がなかった。この本は、インタビュー・対談方式の構成で、体系立ってはいないけれど、わかりやすく解説されている。
    グローバリゼーションとテクノロジーが、急速に世界

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    2024年03月30日
  • 中国哲学史 諸子百家から朱子学、現代の新儒家まで

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    期待以上の内容。中国思想の断片をつまみ食い的に知ることができれば、程度の思いだったが、単なるクロニクルではない、思想の流れを非常に解りやすく提示している。あとがきに網羅的でないとの謙遜があったが、むしろ網羅的でないからこそ遷移の様子がくっきりと浮かび上がるし、得てして中国哲学史は孔孟、朱熹、道家、王陽明にフォーカスが当たりがちだが、決してこれらに集中しすぎないことで相対的、網羅的に思想史を俯瞰できる。

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    2023年05月19日
  • 中国哲学史 諸子百家から朱子学、現代の新儒家まで

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    本書は副題の「諸子百家から朱子学、現代の新儒家まで」通り、中国3000年の哲学史を叙述したものであるが、単に各思想家の思想や哲学を紹介するにとどまらず、それら思想を世界史的な連環のなかに位置付けて読み解くことを試みた「新しい哲学史」と言えるだろう。

    たとえば第2章で取り上げられるおなじみの孔子も司馬遷が描いた「異様な異邦人」として捉えられ、歴史のヘテロトピア(異質性、異邦性)の重要性が強調され、中国<哲学史>のスタートして措定される。まさに「はじめに」の「グローバル・ヒストリー」の部分(p.16)で問題提起されている歴史学が前提としている諸概念の「哲学史的」見直しの可能性、「普遍化すること」

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    2022年12月30日
  • 中国哲学史 諸子百家から朱子学、現代の新儒家まで

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    高校漢文から派生して、岩波文庫や世界の名著、学研版中国の古典シリーズを読み漁った程度の知識では歯がたたないところだらけではあったが、老子注釈でしか名を知らなかった王弼や、漢詩しか知らなかった韓愈の思想にまで視野が広がった。
    新書の限られたスペースではあるが、豊富に訳文を掲載してあるところが、初心者にはありがたい。
    中国思想が仏教・キリスト教との衝突でいかに格闘したか、更には西欧哲学との相互影響のあたりは、殆どが初めて知ることばかりで興味深かった。
    近代から現代にかけての中国思想は、胡適等の僅かな例外を除き、初めて見る名前ばかり。
    講義録が基になっているようで、細かく章立てされているのが、かえっ

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    2022年07月12日
  • 全体主義の克服

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    お二人とも現代を代表する知性の方。とても消化しきれないので、今後のためにいくつかメモ。

    欧州の知的世界にあっても、いまだに拭えないナチズムの負の遺産
    デジタル技術を駆使した新しい全体主義の到来
    資本主義、消費社会の倫理的な再構築
    多様性、複数性、偶然性の哲学的回復
    東アジア哲学の可能性、西欧哲学との再会

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    2022年01月10日
  • 全体主義の克服

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    私は以前から世の中には何か一つの真理があり、それをひたすら追い求めていた。その思考がロジカルであり、その最たるものが自然科学だと思っていた。
    しかし、この自然科学だけを信じる思想は全体主義といって、その他の価値観、例えば宗教などを一切受け付けなくなってしまう。
    実際に私は宗教を全否定していたし、空想に過ぎないと思っていた。
    しかし、そうであるならば、国家という概念も空想に過ぎず、たしかに存在しているのに間違いではないことに矛盾する。

    こういったように、すべてを一つのもので説明しようとしていた私にとって、とても心に刺さった内容だった。

    現代は、デジタル化に伴い、公私の区別が曖昧になり、全体主

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    2021年09月22日
  • 全体主義の克服

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    新しい全体主義は科学や技術から来るのかもしれない、という指摘はすごく腑に落ちる。
    行き過ぎた相対主義からもう一度普遍性を見出せす取り組みこそ、新たな全体主義を防ぐ方法なのかもしれない。

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    2020年09月13日
  • 道徳を基礎づける 孟子vs.カント、ルソー、ニーチェ

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    「道徳」というものについての考察。過去、この言葉がどのように捉えられ、政策者によって解釈され、人々に影響されてきたのかについて、東西の賢人の考え方を紹介される形で迫ろうとされています。洋の東西にかかわらず、人間に同質の性向があるということから、それをどのように捉えられてきたのかが、本書を読むことで少しずつ見えてくるようになります。利己的に生きることが当人にとっては一番のはずなのに、そうしないことは何故なのか。他者の苦しみに心動かされてしまうのは何故なのか。中国の孟子、西欧の哲学者達は、それをヒントにそれぞれ行動を起こし、それは奇しくも同じ時代に同じ動きをすることになります。
    同じ時代に、東西そ

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    2020年05月16日
  • 扉をひらく哲学 人生の鍵は古典のなかにある

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    いい本ではあります。それぞれの分野で文句のつけようのない優秀な研究者、解説者を集め普遍的な悩みに古典を援用し、大人が読めば感心するような回答を出しています。ただ、本書が目的としている、10代の読者に、古典の世界へと興味を持たせたい、読ませたいという点で見るとちょっと「大人視点」すぎるのではないかと思いました。

    どういうことかと言いますと、確かにそれぞれの思想の研究者が親との関係やなぜ生きるのかといったよくある悩みに、思想研究の観点からきれいに光を当てているのですが、きれいすぎて立派にすぎるのです。

    若い読者が哲学というものに興味を持つうえで、立派すぎて別の世界のように見える人たちの言葉がど

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    2026年01月29日
  • 人類の終着点 戦争、AI、ヒューマニティの未来

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    エマニュエルトッドのロシア観、ウクライナ戦争論が独特で、至近のトランプとゼレンスキー対談も相まって興味深く読んだ。本人はロシア寄りの発言をしている訳ではないようだが、そう見える上に一理ある。

    さて、人類の終着点。これは本書の対談に『歴史の終わり』のフランシスフクヤマがいる事からも、何かしらの不可逆的な転換点を示唆したタイトルだろう。こうした不可逆的転換論は、グローバル化が不可逆であり、すべての国が市場経済に統合されると主張したトーマス・フリードマン。「ワシントン・コンセンサス」の経済政策を推進し、発展途上国が自由市場に組み込まれる市場経済が最終形態と主張したジェフリー・サックス、EU統合が「

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    2025年03月09日
  • 人類の終着点 戦争、AI、ヒューマニティの未来

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    これからの世界について、今起きている戦争、AIの発展、資本主義、民主主義の今後など重要なテーマについて、複数の知識人たちの語りで展望が語られる。

    ロシアのウクライナ侵攻を西欧ほどそのほかの国々は嫌っていないとか、戦後ロシアとドイツの接近こそアメリカが嫌っているとか斬新な切り口もあり、人口減少する先進国なので第二次世界大戦ほどの拡大戦争にはならないという見方もあれば、それはわからないという意見もある。

    AIによるデータの大企業に寡占される様やソノ、IT企業組織はヒエラルキー型のトップダウンという保守的組織であるという指摘も興味深い。

    ただAIはよくできて効率的なWikipediaのようなも

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    2025年01月09日
  • 全体主義の克服

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    戦前の日本、ドイツが失敗した全体主義化の危険性を、現在ネットが起こしうる危機について述べている。

    中盤から後半は、欧州思想が二者択一論に陥る、それはキリスト教の枠組みを超えられていないこと、中国思想はそこにとらわれずなので、新たな可能性があるとすることなどが語られている。

    最後に人の資本主義、倫理を大企業はきちんと価値にする、そのため弁護士だけでなく優良な哲学者をコンプライアンス部門に雇うべきなど興味深い示唆もあった。

    理解にはまだ及ばないが、興味深い本だった。

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    2024年12月09日
  • 中国哲学史 諸子百家から朱子学、現代の新儒家まで

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    「中国思想」は耳慣れた言葉であるが、「中国哲学」は私には少々耳慣れない。それは「哲学」が西洋由来の言葉であるからなのだろう。本書では、この「中国哲学」を、孔子から20世紀に至る思想家を時に西洋の哲学を引き合いに出しながら中国の思想を哲学として普遍化することを試みている。単なる概説書を越えた、中国哲学を俯瞰的にまた深く理解できる好著。

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    2024年09月07日
  • 中国哲学史 諸子百家から朱子学、現代の新儒家まで

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    古代の諸子百家や朱子学などなら日本人にも馴染みがあると思うが(近代の胡適もか?)、本書では1949以降の新儒家の思想にも触れられている点が興味深い。一般書でこの部分に触れている書籍ってあまりないのではないかな。
    本書は章分けが非常に多い(21章!)ですが、それだけ中国哲学の「流れ」を重視しているということかと思います。長大な中国史ですから、やはりそれくらいは必要になるのだろうと。それゆえに例えば孔子のような中国思想史上の大人物に割かれるページも必ずしも多くはありません(重要でないという意味ではありません)。
    重要度を増す現代の中国を捉える意味でもぜひ手にとってみてください

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    2024年08月17日
  • 扉をひらく哲学 人生の鍵は古典のなかにある

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    若い子たちに向けての本なので、哲学のハードルが高かった私には少し手の届くものに感じた。

    違う時代に生きていても、人間の本質はあまり変わらず、そして、やはり歴史は繰り返す。

    なぜ生きるのか、親と確執がある、など、学生たちの質問から哲学の話をそれぞれの学者さんが答える方式で、とてもわかりやすい。

    哲学の話を長々と読んだり聞いたりするのは、困難だったので、導入書としてよかった。

    ニーチェや三国志、春の嵐、三四郎、100万回生きた猫…
    まずは、このあたりを読んでみたい。
    いつになるかわからないけど。

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    2023年08月31日