中島隆博のレビュー一覧

  • 全体主義の克服
    ハイデガーや西田幾多郎のディスられ方が辛辣
    ハイデガーは明らかにナチに加担したが、西田幾多郎の真意は違ったのではないか?
  • 世界哲学史 別巻
    世界哲学史全8巻が好評だったそうなので、編者のお一人である伊藤先生の発案により、別巻発刊となったそうだ。ただ、伊藤先生がご病気ということになってしまい、本巻の座談会は残りの3名の編者による鼎談となっている。その他、16編の論考を収録。うち13編は「Ⅱ.世界哲学史のさらなる論点」でさまざまな論点が提示...続きを読む
  • 全体主義の克服
    全体主義について主に対話されているのは第3章まで。全体主義のタイトルに引かれて購入したがやや肩透かし。

    第4章以降は全体主義を克服する為の哲学である「新実在論」について対話されているのだが、マルクス・ガブリエル氏の著作を初めて読む事もあり、正直余り理解出来なかった。

    どちらかと言うとやや感情に走...続きを読む
  • 世界哲学史2 ──古代II 世界哲学の成立と展開
    “世界哲学”というくらいなので、東洋や中東の思想にも触れている。マニ教についてあまり学んだことがなかったので、そこは読んでいて面白かった。
  • 世界哲学史7 ──近代II 自由と歴史的発展
    全8巻の「世界哲学史」も第7巻に到達し、時代は、主として19世紀。

    第7巻から引き続いて、経済社会の中心は、まさに西欧+アメリカ中心で、それは哲学の分野でも同じなのかな?

    「近代」(=modern)という時代が、まさに「欧米」の時代なのだということをあらためて確認した感じ。

    19世紀の哲学とも...続きを読む
  • 世界哲学史5 ──中世III バロックの哲学
    タイトルは、中世ということになっているのだけど、「バロックの哲学」というサブタイトルにあるように、西欧だと、いわゆるルネサンス〜バロック、フーコーなら「古典時代」とでもいいそうな時代の話になっている。日本だと江戸時代の儒学の話とかでてきて、いわゆる「中世」というより、「近世」という時代区分の話かな?...続きを読む
  • 世界哲学史4 ──中世II 個人の覚醒
    全8巻の世界哲学史も第4巻と半分までやってきた。時代的には13世紀あたり。

    第4巻の編者の山内さんは、都市の発達にともない個人の覚醒が世界同時多発的に生じ、哲学でもそういう傾向が生まれた、とする。

    なるほど、面白い視点だな〜と思いつつも、章ごとの記述は、かならずしも「個人の覚醒」という感じでもな...続きを読む
  • 悪の哲学 ──中国哲学の想像力
    中国の思想哲学では悪に関しての考察が薄いという批判があるがそんなことはないという話。
    朱子学や陽明学、遡って老子や孔子、荘子、孟子、荀子がいかに人間の善悪を扱ってきたか。善悪という観点から読み返すとそれぞれの哲学の展開の仕方の違いがまたわかって勉強になる。
  • 哲学
    [ 内容 ]
    哲学のフロントは、哲学が哲学ではないものと向かい合うその境界にある。
    哲学ではないものとは、科学でもあるだろうし、宗教でもあるだろう。
    しかし、哲学がもっとも鋭く対立するものは、一見すると哲学にみえる準‐哲学である。
    準‐哲学としてのアジア思想の側から、哲学とそのアクチュアリティを問い...続きを読む
  • ポスト産業資本主義における差異を生み出すもの 「顔」を見せることが価値を生む時代へ(インタビュー)