川越宗一のレビュー一覧
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文明に呑み込まれる種族はどう生きるべきなのか。
抗えないからこそ、やるべきことを考える。
ヤヨマネクフとシシラトカは南極を目指し、種族として名を残そうとした。又、どこの領地でもない土地に想いを馳せずにはいられなかったのではないか。Posted by ブクログ -
ウクライナ侵攻やパレスチナ紛争が起きている今、いろいろと考えさせられた。
国を持たない人たちの心情は、想像はできても、理解しているとはおこがましくて言えない。
ゴールデンカムイの時代背景もこんな感じだったのか、と思った。
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小西マンショの半生を描いた歴史小説。
史実に基づいたネタをここ迄ドラマチックに書ける川越さんはやっぱり凄いです。昭和の大作家,吉村昭先生を彷彿させる1人ではないでしょうか。
読み応えのある1冊でした!Posted by ブクログ -
久しぶりに読んだ骨太作品。
アイヌの人々の生きる様を描いた物語ですが、この本に出会った事で、人生の幅が広くなった思いです。
読まなければ絶対に知り得なかった事が、たまたま読んだ事で深く心に宿る。
キサラスイが琴を弾き始めた時に、樺太の情景が描きだされた表現。本当に胸に迫りました。Posted by ブクログ -
小西行長の孫、彦七と、徳川家家臣、井上政重。立場が異なるこの二人が何処で出逢うのか…歴史上、日が当たらぬ人を生き生きと描く筆力は秀逸。彦七の『赦す』のひと言が尊く響いた。Posted by ブクログ
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すごいね
王道、オーソドックスな内容と思うが、
読み応えあり
終わったあと、
人の一生とは!?
と考えてしまう
最初の頃の青春時代を思い出すと
泣けてきちゃうよ
なんか歴史小説に甘いんですけど、
オススメ★5作品入りですPosted by ブクログ -
すごかった、熱い熱い熱があった。
滅びゆく人種とされた人たちの、生きる熱があった。
「ただ人がいるだけでした」
今まだ戦争が止まない世界で、それでもこうして忘れていない限り誰も何も滅びたりなんかしない、強くて熱い。
余韻がずっと冷めない。Posted by ブクログ -
自分は、アイヌについてほとんど何も知らなかったということがわかった。時代の波に流されながらも、アイヌの人や博士など主要人物が、自分は何者であるのかを問いながら熱を帯びて生きていく姿がかっこよかった。Posted by ブクログ
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大絶賛します。こんな素晴らしい小説が読めて幸せ。
川越宗一さんの時代小説は、史実を基礎にしながらも大胆な解釈をほどこし、今を生きる私のこころにググッと突き刺さってくる。Posted by ブクログ -
いやぁタイトル通り熱かった!
アイヌの方々を取り巻く環境のとめどない変化の中で、それに関わる登場人物それぞれの生き様がイキイキと描かれていました✨
ゴールデンカムイも面白かったですが、樺太の位置付けや全体像を含めより具体的でより理解できました
アイヌの歴史も含めて史実を調べようと思いましたPosted by ブクログ