天地に燦たり

天地に燦たり

790円 (税込)

3pt

新直木賞作家、驚異のデビュー作
選考委員も絶賛した松本清張賞受賞作。

戦を厭いながらも、戦でしか生きられない島津の侍大将。
被差別民ながら、儒学を修めたいと願う朝鮮国の青年。
自国を愛し「誠を尽くす」ことを信条に任務につく琉球の官人。
秀吉の朝鮮出兵により侵略に揺れる東アジアを、日本、朝鮮、琉球の三つの視点から描く。
松本清張賞選考委員会でも絶賛された歴史エンターテインメント。

解説・川田未穂

※この電子書籍は2018年7月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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天地に燦たり のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2020年06月30日

    物語は、薩摩の島津家が豊後の大友家との争いを制して九州全土を傘下に収めようかというような時期から起こる。九州での戦乱は豊臣秀吉の「鎮西入り」で収束する。そして朝鮮出兵の凄惨な戦いが在り、豊臣秀吉が薨去して収束する。やがて関ヶ原合戦を経て徳川家康が天下を取るが、薩摩の島津家は琉球国へ侵攻する。そういう...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年11月12日

    章立てがコンパクトであり、小さな話のまとまりで読み切りやすい。これは現代的な読み手への工夫か。ややあらすじの先を読みやすい印象

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    Posted by ブクログ 2022年07月31日

    守礼之邦。理想を掲げた国づくりがその通りにいかないのは、いつの世も同じと改めて思わされた。久高の男気、明鐘の生きる力に魅了されたが、この物語は真市たち琉球の人々が主人公だと思った。

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    Posted by ブクログ 2022年07月14日

    清々しいエンディングだった。
    それぞれの生を必死に生きた3人の心の共鳴を感じた。
    著者はこれが初作で2作目が直木賞を取った「熱源」と知って驚き、その才能の今後を楽しみに感じた。

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    Posted by ブクログ 2021年06月12日

    熱源で川越さんのファンになり読んでみた。

    琉球王国、朝鮮、日本の歴史が重なり、
    それぞれの視点から自国に対する思いや攻める国に対する怒りが伝わってくる。

    漢語がでてきて難しい部分もあり、読み進めるのにちょっと苦労はしたものの、それぞれの視点が交互に入ってくるため面白く読み進められた。
    礼を知るこ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年01月03日

    薩摩と朝鮮と琉球。この三者を礼という儒教視点からこう描くことができるのかと感嘆した。確かに侵略される朝鮮や琉球王朝から見れば、薩摩を含めた倭(日本)の武士はただの禽獣。実力主義の戦国時代から武断の江戸時代への変遷を知っているとこの視点は非常に示唆的で興味深い。

    琉球の謝名親方の言葉、戦に敗けても国...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年12月10日

    「熱源」で直木賞をとった作者の第一作ということで手にとった。面白い。参考文献18冊を元にして史実を交えながら、想像上の人物を加えて、戦いの場面、種々の人物が相対する緊迫する場面等、楽しく読めた。主人公は、武士道を求める島津の家老武士と、朝鮮の若き儒学者と、明国に冊封を受けて貿易で生きる礼の国の沖縄の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年10月26日

    「熱源」の著者である川越宗一氏のデビュー作。戦国~江戸時代にかけて、豊臣秀吉の朝鮮出兵を島津、朝鮮、琉球それぞれの場所で生まれ育った三人の視点で描いた歴史小説。
    朝鮮人からの視点での文禄、慶長の役を描くというのがまず斬新だし、薩摩の島津と琉球王国の関係も非常に興味深かった。
    島津家家臣の樺山久高、朝...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年09月11日

    豊臣秀吉の朝鮮出兵により侵略の嵐が吹き荒れる東アジアを舞台に、儒教思想をテーマにした歴史小説。
    ↑ 『解説』より… 丸パクリです(笑)

    んーー難しかった〜。
    始めは…完読できるのか?とも思った。
    何とか完読しました。

    難しすぎて読んでる時は★3ぐらいだなーって
    思ってましたが…
    最後の章でグラグ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年09月02日

    最後の描写には心を打たれた。
    表紙はどの描写なのかと考えながら読んでいたが、最後の描写やったんか。
    戦乱が止まない時代、何が正義で何が悪か分からない。
    そんな時代だからこそ「礼」が異なった価値観をなんとか繋ぎ、禽獣を人にする。
    主人公の久高と明鍾。
    2人は最悪の出会い方をしたが、真市がいてこそ、最後...続きを読む

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