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維新がなければ、世に出られなかった熊本の陪々臣の三男、井上毅は肺を病むほどに学び、大久保利通と伊藤博文らに見出され、立憲政体の詔勅、大日本帝国憲法と教育勅語の起草など近代国家の礎を言葉にしていく。大隈重信、岩倉具視、星亨、牧野伸顕などの英傑もクセが強く、黎明期の明治は熱く面白いと見直す記念碑的傑作。
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Posted by ブクログ
史実に基づいて書かれたフィクション。歴史教科書から知りえた知識は断片的で事実のみに制約されるが、著者が集めた情報から立体的に表現されたフィクションであればこそ、思考の深みと厚み、何より人間らしさを感じながら読み進められる幸せを感じた。
幕末から明治にかけて実在した井上毅を中心に、大久保利通や伊藤博文など歴史に残る英傑達が憲法起草に賭けた熱い想いを描いている。其々の出自も影響する緻密な人間関係や主義なども面白く、一気に読んだ。膨大な参考資料を見て、この大作を完成させる作者の想いの深さも感じ入った。
この作品を書き上げた川越宗一さんすごいです。 どれだけの資料を読み込んだのか。その執筆準備の量を想像するだけでもう。。。 それまで憲法なんて概念さえなかった時代に、海外に渡航し勉強してきた人々。明治憲法を作り上げたのもすごいが、国内の政治や経済の基盤を整えた偉人たちには感服します。 井上毅の実家...続きを読むの両親の話にはくすりと笑ってしまうことも。固い話の中のちょっとしたオアシスでした。
もっと彼らは今からはぎょっとするような考えかたをしていそうな気がする。男女や身分や長幼やの縦軸の中で考えてたろうから。 明治だとその違いをうっかり忘れそうになる。
井上毅列伝。小説としては稚拙。地の文で解説が入ったり、歴史漫画のように登場人物が解説したり。主人公の心情を書き込み過ぎたり。 井上毅は、伊藤の使走で政治的な動きも少しはしたものの、愚直に法制官僚としての本文を全う。 夏島会議と枢密院での憲法審議が薄い。
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