路生よるのレビュー一覧
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ネタバレ8巻と言いつつ、雰囲気は番外編な感じ。
時間軸は前巻より前の話、何だったらシリーズ本編より前の話も。
内心で悪態つきまくっていた棘少年に笑った。
前半は凛堂兄弟の少年探偵時代の話。
江戸川乱歩な雰囲気の昭和ミステリという感じでトリック込みで面白かった。
後半は前巻の直前の時間軸での番外編といった感じ。
実はこんなこともあったんだよという。
それでいて、次巻の伏線もあるという隙のなさ。
登場人物たちの「こんなキャラかと思ったら実は」な展開も良かったし、シリーズ初期の短編な感じもして懐かしさも感じた。
一番びっくりしたのは、いつものことながら最後の展開。
篁さーん!?と思わず叫んでしまった。 -
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前作の続きで始まるかと思いきや、いきなり舞台は昭和10年へ。一応10代の凜堂兄弟が探偵助手をしていた時に遭遇した被害者と加害者が同一と見なされた謎の「ドッペルゲンガー事件」と、現代へ戻り魔王老害から依頼されて皓と青児が出席した怪談会で密室状態での蔵の中で起きた「百物語事件」の2編が語られる。凛堂兄弟編は少年探偵団の様な雰囲気がいい。(しかし私は江戸川乱歩も横溝正史も少年探偵団物は苦手。なんか邪魔に感じる)どちらもお互いへの信頼度が深くなっているのが良き。凛堂兄弟は過去だから明かされたと言うべきか。皓と青児は真っ直ぐに進んでいるけど、荊兄貴、面倒臭いなぁ。初めは憎まれ役だった棘が可哀想可愛い。と
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棘と係わりのあった不破刑事の首無し死体が発見され、犯人らしき男は犯行自供直後に錯乱し、事故で死亡した。その男が青児が以前住んでいた部屋に住んでおり、その部屋の元住人達が次々と殺人事件の犯人になっている事を怪しい雑誌記者から告げられた皓と青児は真相を探り始める。今回調査チームが青児と4巻からお久しぶりの鳥栖、そして皓と荊といった異色の組み合わせでやりとりが楽しい。皓と青児の関係性の進展もいいし、棘の苦労人振り、お疲れ様と肩を叩きたくなる。謎は理論的に解かれるけど今回複数の事件が介在しており、被害者と加害者が入り混じっていてちょっと混乱した。そして真相は人間の悪意の詰め合わせセットだ。やるせなさ過
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ネタバレ中編2つ。凜堂兄弟の過去話と、西條・遠野バディの百物語潜入話。どちらも面白かったです。
凜堂兄弟の過去話は、舞台が昭和十年なのでたいへん好みでした。カーチェイスシーンも楽しい。北小路子爵は兄弟が人間じゃないの気づいてたし実はそんなにダメじゃないのでは。荊と棘、この頃からややこしかったんだな。
百物語の方は、皓くんどんどんゲラになってしまって、青児がちょっとずつしっかりしてきた気がします。
どれほど長く一緒にいても、考えても考えても、それでもわからないのが人。「他人でいることの覚悟が足りなかったのかもしれません」。
篁さんとの間のわだかまりが解消しないまま時間切れ。西條溟登場で…本編は終了してた -
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ネタバレ皓の父・山本五郎左衛門と凛堂兄弟の父・神野悪五郎が荊によって殺された。そして皓にその荊から果たし状が届く。魔王の座をかけて用意された舞台は寝台列車“青い幻燈号”での推理対決だった。
青児と皓の最後の探偵業になるとあって、けっこうな業を抱えた乗客たちが揃った。それぞれここに至るまでの背景は浅い深いがあったが、各々の背景に符合した妖怪の組み合わせとエピソードがよかった。残念だったのは誰が執行人かがすぐ分かってしまったことだ。怪しいなと思ってから、それが覆ることもなかった。序盤に怪しいと思わせておいて違うかと思い直して、やっぱりそうなのな展開が欲しかった。
一方で荊は前巻の印象を見事に覆した。荊は兄 -
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ネタバレ皓にオカルト雑誌のライター鳥辺野佐織から連絡が来る。奥飛驒の旅館に青児と同じ目を持つ女性がいる、そしてそこでは当時謎の通り魔殺人が起きたと…。皓と青児はその旅館に向かうことにした。
これまでは何があっても皓がニコニコ笑顔で解決する事案ばかりだったが、今回はそもそも最初からはめられていて大ピンチ。なんのかんの言って心のある弟・棘と違って冷酷魔神な兄の荊。確かに本物の後継者はこっちだなと思わせる追い詰め方だ。一方で棘は気の毒だ。長い時間兄を想い心を痛め、実は子どもや年寄り、動物に優しいということも分かり読者の意識が変わったなに…と思った。
そして今回の頑張ったで賞の青児。ほんの少し自分で動き始めた -
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前巻のエピローグで合同捜査を小野篁経由で依頼、いや強制された青児と皓、凛堂兄弟は人里離れた元廃病院の洋館へ。そこには女主人と遺産相続絡みで呼び出された訳あり人物達が勢揃い。ポーの「黒猫」を彷彿とさせる過去の事件も語られ絶対何か起きる、という青児の予想通りに深夜殺人事件が発生。しかし館はクローズドサークル状態で青児の「眼」を条件に加えると犯人が存在しない事になる。さて真相は?が伏線はあったけど待てこらだったのは置いておく。雰囲気抜群の舞台で4人(いや3人か)が文句言いながらも共闘して謎に挑む過程が楽しめたので良き。青児と皓の関係の成長も嬉しい。いちいち青児に毒吐きながらも相手してきたり、荊に振り
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金魚に縁が深い鴻家で起きた連続不審死事件を依頼されたが、前巻での老害(笑)絡みで行けない皓に代わり、紅子さんが青児を引き連れて探偵役となる話と、青児が墓参りで里帰りした際に子供の頃に縁のあった旧家に纏わる座敷童子の因縁に巻き込まれる話の二編。紅子さんの容赦ない活躍振りとそっけない中に秘める実は…が素敵。青児が単独で奮闘する後半の話は迫ってくる危機の緊張感にどきどき。田舎そういう所あるよな、と判る自分が嫌だ。どちらも静寂の中にほとりと落ちる黒さがじわりと効いてくる流れが良い。幕間に凛堂兄弟の日常話があるが、棘が青児化してる様な気がしてならない。そして盛大なる次巻への引き。どう進む?