路生よるのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
なかなかホラーな一冊でした。
佇まいからして文学ちっくな皓と少年漫画のちょっと情けない主人公そのまんまの青児。
あらすじに書いた旧家のゴタゴタの他にもう一編収録されているのですが、そちらは序章のためかライト。
大正昭和文学のようなエログロナンセンスさはなく、わりと淡々としています。
もういっぺんの山奥の旧家が舞台となる後編からぐっと良さが増した気がします(自分比)
代々続く権力ある旧家。治外法権と化しているその地方。どっしりとした和風建築のお屋敷。腹違いの兄弟に狂人となった後継ぎ。人身御供のように嫁いできた16歳の花嫁の自死……。
てんこもりすぎるワードですね。
おどろおどろしい事件と花嫁の清白の純愛の対比がよく、旧家という舞台と相まって妖しげな雰囲気を堪能できました。
ただ、故人も含めるとなかなか登場人物が多かったので、誰にも焦点が当たっていない感じで心情を理解するのが難しかったです。役者が皆素晴らしかっただけに歯がゆいです。
清白が主人公でぜひとも読んでみたかったなあ。狂った旧家に嫁いだ若妻を真っ向から書いた物語が読みたいです……。 -
Posted by ブクログ
【感想】
・お話そのものは悪うないと思うたんやけど。
・完成品だけでもええから折り紙のイラストとかあってほしかったかな。詳しくないのでどんなもんかよくわからんかった。
・妙に読みにくい文章やなあとまず思った。状況もわかりにくい。そのせいでなかなか入り込めなかった。何事も唐突な感じなんかな。
【一行目】
初めに冬が終わった。
【内容】
・漱也は蒼い瞳の美少女が主をする、この世とあの世の中間にある折紙堂でアルバイトすることになった。
・担任である厳しい羽根川先生は化け狸を探していた。
・離れ森で妖怪たちにもめげず夜営している女子高生は母親に聞きたいことがあった。
・亡くなった祖母を慕う、蕎麦屋の娘は祖母が大切にしていた鍵に合う鍵穴を探していた。
・漱也の母が訪ねてきて不幸の原因は祖父だと言う。
▼折紙堂についての簡単なメモ
【蒼生/あお】折紙堂の主。見た目は童女。瞳は空のような蒼色だが折紙堂から出られないらしく、常に夕暮れなので青空を見たことがない。
【茜辺原/あかねべはら】この世とあの世の境界にあり常に逢魔が刻。
【暁之介/あきのすけ】榊暁之介。級友。サーファーっぽいナリだが影繪神社の跡取り息子。すぐ酒を呑もうとする。
【市ヶ谷日向/いちがや・ひなた】社会人学生。二十九歳。入院していた雛形灯子に折り紙を薦めた。イラストレーターをめざしている。
【折紙堂】茜辺原にある。妖怪たちの起こす面倒事を解決する。
【影繪町/かげえちょう】東京近県にあるベッドタウン。
【一成/かずなり】久世一成。級友。造り酒屋の若旦那。暁乃介とは幼馴染み。
【久世一成/くぜ・かずなり】→一成
【源之助/げんのすけ】漱也の祖父。板金職人。老人扱いされているが還暦を迎えたところのようなので今のご時世を鑑みるとまだ老人ではないだろう。
【清川庵/せがわあん】大正創業の蕎麦屋。ご近所御用達。
【清川千晴/せがわ・ちはる】漱也のクラスメート。一成の遠縁。吹奏楽部副部長。
【清川八千代/せがわ・やちよ】千晴の祖母。いろいろ世話をしてくれた。
【榊暁乃介/さかき・あきのすけ】→暁之介
【早冬志鶴/さとう・しづる】漱也の母。
【早冬漱也/さとう・そうや】→漱也
【漱也/そうや】早冬漱也(さとう・そうや)。主人公。高校生。離れ森の折紙堂でアルバイトをすることになる。
【侘美/たくみ】三縞侘美。漱也の友人。柴犬似の童顔。サッカー部。
【離れ森】影繪町北西にある六百メートル程度の山。禁足地。
【羽根川聡人/はねかわ】学級担任。きびしい。化け狸を探している?
【雛形陽帆/ひながた・あきほ】灯子の母。大手企業の管理職。亡くなった夫とは大学の折り紙サークルで知り合った。
【雛形一陽/ひながた・いちや】灯子の兄。亡くなったそうだ。
【雛形灯子/ひながた・とうこ】家出中の女子高生。離れ森にテントを張って夜営している。妖怪たちが脅しても返り討ちにあう。父は亡くなっているがフリーイラストレーターだった。母は大手企業の管理職。母と市ヶ谷日向との間に何らかの軋轢があるらしく、それがどんなことか教えてもらうために強行手段に出た。
【三縞侘美/みしま・たくみ】→侘美
【吉澤章/よしざわ・あきら】折り紙界の第一人者。実在の人物。亡くなられているようだ。現代折り紙の父と呼ばれているそうだ。 -
Posted by ブクログ
祖父と二人暮らしの高校生の漱也は顔が真っ黒なお化けと遭遇したことをきっかけに、あやかしの世とこの世の狭間「茜辺原」に迷い込む
あやかしと人間の問題を解決する「折紙堂」の店員蒼生の提案によりバイトすることになるお話
茜辺原は常に夕方で青空は見えない
蒼生の目は青空のような色で、漱也の記憶では昔何か会ったように思えるが思い出せない状況
真っ黒なお化けの他、人の悩みを解決するために行動する漱也
日常の謎だし、人情系の話もあるのにそんなに面白いとは思えなかった
全部読んだ後も「どんな話だっけ?」と記憶にあまり残っていない
読むのに時間がかかったわけでもないのにね
なんとも不思議な読後感
まるで自分が茜辺原で経験したかのよう
友人たちのキャラも面白そうだし、続編あるのかな?
ま、続編を読むとしてももう一度この本を読み返さないと思い出せない気がする -
Posted by ブクログ
ネタバレ電車内での殺人事件解決となると『オリエント急行』かなと思いきや、どちらかというと『そして誰もいなくなった』だった。
全員いなくなりはしないけど、乗客がどんどんいなくなるのは、ホラー的怖さがあった。
妖怪の姿からの謎解き、罪状からの謎解き、そして実際の事件での謎解きと、様々な方向性からの謎解き盛りだくさんで、さすがシリーズ締めくくりに相応しい展開だったと思う。
(実際は新シリーズが始まる訳だが、それはさておき)
ただ結構危機的状況であったにも関わらず、個人的に前回よりも危機感が少なかったのは、主従関係が前回よりも強固なものになっていたからだろうか。
妙な安心感があるというか。
例え追い込まれても、今の二人なら乗り越えられると。
実際にどうにかなった訳だけど。
ちょっと予想していなかった方向性だったけれど。
まさか彼が復活してくるとは……いつものように紅子さんがどうにかしてくれると思っていたので。
意外だったのは、紅子さんの出番がびっくりするほど少なかった点。
本当に二人で(他にも協力者はいたにしろ)乗り越えちゃうのだから凄い。
意外と言えば、その後の展開も意外で予想外だった。
折角の立場を蹴ってくるのだから。
そして二人は元鞘へ……やはり安心感があるペアだ。
これからも地獄代行業は続く模様。
今後の活躍も楽しみだ。
篁さんのことも気になるし……この人の動向も予想できたような意外なような。
それでいて今後もさらっと出てきそうだからなあ……油断ならないお人だ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ青児以外にもあの目の持ち主がいようとは。
計画的に鏡を撒かれたようだが、今後その犯人や意図も明かされるのだろうか。
紅子さんの正体が実に自然にしれっと明かされて(思わずそのままスルーしてしまいそうなほど)いいのかと思った。
しかも「彼」のことに関しても登場してしれっと退場しちゃって、その扱いでよかったのかと本気で心配になった。
まあそりゃ皓が退場する筈はないと思ってはいたけど、「彼」の扱いの雑さよ。
何より紅子さん自身が「彼」に対して随分酷い扱いをされていたので……いいのか。
(ネタバレに大いに配慮した結果、意味の分からない状態に)
未だかつてない皓の危機に対して、すっかり懐いたペット……もとい青児が単独で彼のために行動。
相変わらず馬鹿っぷりは色々な場面で炸裂はしているけれど、忠犬度合が上がってきた気がする。
逆に雑魚度が上がってきているのが、探偵の彼。
なまじラスボスとも言えるキャラが振り切れてるからなあ。
1巻ではあんなに活躍していたのに(当社比)今回は役に立ってない……何たる。
ラストも非常に不穏な感じで終わって、この後も落ち着きそうにない。
無事に皓が帰ってきてもこれでは。
いつもの調子で、いつもの三人で乗り切ってくれと祈るばかりである。 -
Posted by ブクログ
地獄代行業シリーズ?第二弾。
飼い鬼とダメワンコシリーズかもしれない。
今回は、主要キャラ以外に、12・3歳くらいの皓の弟?緋(あか)が登場。
向かったのは長崎の孤島で、イタリア湖水地方のベッラ島を
モデルに建造された島である。
嵐の山荘的なミステリ仕立てになっている今作品。
予告通りにバラバラ事件となりましたが、最初のトリックは
まぁ~素人でも騙されないとは思いますが、その裏までは
読めなかったぁ~(^◇^;)
今作では、皓の出生についても、本人が語っています。
今回の事件の裏にいる姿の見えない首謀者こそが、本当の鬼。
その鬼は皓を狙っている。
その正体は、最後に出てくる。奴だと思う・・・
うあぁ~最悪かもしれない!