路生よるのレビュー一覧
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ネタバレ前作の2巻で面白さがグッと落ちた印象だったが、盛り返した。と、いうより作家の個性が出てきた感じがして面白くなった。
そもそも1巻の時点で「簡易京極堂」(知識も読み口もページ数もライトで読みやすい)という評価で、作品のオリジナリティというよりも既存の妖怪とミステリ要素をいかに上手く繋げて話を作るか(=京極堂テイスト)に期待していた作品だったので、2巻ではオリジナリティの部分が中途半端に現れてきて邪魔に感じていた。ミステリー部分やストーリーが合わなかったのかもしれない。
本巻では「妖怪を見誤る」という新しいギミックを入れてきたり、青児の成長(葛藤、足掻き)や、地獄落としをされるキャラクターにも同 -
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京極夏彦作品を読んだ後だったので
全く期待せずに、ラノベっぽいのかなぁなんて軽い気持ちで読み始めましたが
甘くみてました、スミマセン面白かったです
著者さんの妖怪や古典の知識も勉強になりました
その館に迷い込んだ人は罪を犯した人
罪人が妖怪の姿に見えてしまう体質の
金も運も職もないネカフェ難民の遠野青児が出会ったのは
人手不足の地獄の使者に代わり
地獄代行業として罪人を地獄に送る
謎の少年、西條皓
青児の視点で物語が進んでいくのですが
この青児のキャラがとても好感が持てました
ミステリーとホラーの中間くらいのお話で
とても読みやすかったです
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<地獄代行業>の皓と助手の青児のもとへ、荊から果たし状が届く。
決闘の舞台となる寝台列車、<青い幻燈号>で待ち受けていたのは、6人の乗客たち。ひとり、またひとりと殺されていく乗客たち。乗客にまぎれた処刑人はいったい誰なのか?
地獄代行業を営む皓少年と、助手の青児の「地獄くらやみ花もなき」シリーズの4冊目です。
今回の舞台は豪華な寝台列車。そこで起こる連続殺人事件。
ミステリ的な舞台の中、犯罪者が妖怪の姿に見えるという青児の設定がうまく調和していて、ファンタジー側からも推理をすすめられるのが楽しいです。
そして、『そして誰もいなくなった』か『オリエント急行の殺人』か……と思わせて、別の文学作 -
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ネタバレ8巻と言いつつ、雰囲気は番外編な感じ。
時間軸は前巻より前の話、何だったらシリーズ本編より前の話も。
内心で悪態つきまくっていた棘少年に笑った。
前半は凛堂兄弟の少年探偵時代の話。
江戸川乱歩な雰囲気の昭和ミステリという感じでトリック込みで面白かった。
後半は前巻の直前の時間軸での番外編といった感じ。
実はこんなこともあったんだよという。
それでいて、次巻の伏線もあるという隙のなさ。
登場人物たちの「こんなキャラかと思ったら実は」な展開も良かったし、シリーズ初期の短編な感じもして懐かしさも感じた。
一番びっくりしたのは、いつものことながら最後の展開。
篁さーん!?と思わず叫んでしまった。 -
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前作の続きで始まるかと思いきや、いきなり舞台は昭和10年へ。一応10代の凜堂兄弟が探偵助手をしていた時に遭遇した被害者と加害者が同一と見なされた謎の「ドッペルゲンガー事件」と、現代へ戻り魔王老害から依頼されて皓と青児が出席した怪談会で密室状態での蔵の中で起きた「百物語事件」の2編が語られる。凛堂兄弟編は少年探偵団の様な雰囲気がいい。(しかし私は江戸川乱歩も横溝正史も少年探偵団物は苦手。なんか邪魔に感じる)どちらもお互いへの信頼度が深くなっているのが良き。凛堂兄弟は過去だから明かされたと言うべきか。皓と青児は真っ直ぐに進んでいるけど、荊兄貴、面倒臭いなぁ。初めは憎まれ役だった棘が可哀想可愛い。と
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棘と係わりのあった不破刑事の首無し死体が発見され、犯人らしき男は犯行自供直後に錯乱し、事故で死亡した。その男が青児が以前住んでいた部屋に住んでおり、その部屋の元住人達が次々と殺人事件の犯人になっている事を怪しい雑誌記者から告げられた皓と青児は真相を探り始める。今回調査チームが青児と4巻からお久しぶりの鳥栖、そして皓と荊といった異色の組み合わせでやりとりが楽しい。皓と青児の関係性の進展もいいし、棘の苦労人振り、お疲れ様と肩を叩きたくなる。謎は理論的に解かれるけど今回複数の事件が介在しており、被害者と加害者が入り混じっていてちょっと混乱した。そして真相は人間の悪意の詰め合わせセットだ。やるせなさ過
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ネタバレ中編2つ。凜堂兄弟の過去話と、西條・遠野バディの百物語潜入話。どちらも面白かったです。
凜堂兄弟の過去話は、舞台が昭和十年なのでたいへん好みでした。カーチェイスシーンも楽しい。北小路子爵は兄弟が人間じゃないの気づいてたし実はそんなにダメじゃないのでは。荊と棘、この頃からややこしかったんだな。
百物語の方は、皓くんどんどんゲラになってしまって、青児がちょっとずつしっかりしてきた気がします。
どれほど長く一緒にいても、考えても考えても、それでもわからないのが人。「他人でいることの覚悟が足りなかったのかもしれません」。
篁さんとの間のわだかまりが解消しないまま時間切れ。西條溟登場で…本編は終了してた -
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ネタバレ皓の父・山本五郎左衛門と凛堂兄弟の父・神野悪五郎が荊によって殺された。そして皓にその荊から果たし状が届く。魔王の座をかけて用意された舞台は寝台列車“青い幻燈号”での推理対決だった。
青児と皓の最後の探偵業になるとあって、けっこうな業を抱えた乗客たちが揃った。それぞれここに至るまでの背景は浅い深いがあったが、各々の背景に符合した妖怪の組み合わせとエピソードがよかった。残念だったのは誰が執行人かがすぐ分かってしまったことだ。怪しいなと思ってから、それが覆ることもなかった。序盤に怪しいと思わせておいて違うかと思い直して、やっぱりそうなのな展開が欲しかった。
一方で荊は前巻の印象を見事に覆した。荊は兄 -
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ネタバレ皓にオカルト雑誌のライター鳥辺野佐織から連絡が来る。奥飛驒の旅館に青児と同じ目を持つ女性がいる、そしてそこでは当時謎の通り魔殺人が起きたと…。皓と青児はその旅館に向かうことにした。
これまでは何があっても皓がニコニコ笑顔で解決する事案ばかりだったが、今回はそもそも最初からはめられていて大ピンチ。なんのかんの言って心のある弟・棘と違って冷酷魔神な兄の荊。確かに本物の後継者はこっちだなと思わせる追い詰め方だ。一方で棘は気の毒だ。長い時間兄を想い心を痛め、実は子どもや年寄り、動物に優しいということも分かり読者の意識が変わったなに…と思った。
そして今回の頑張ったで賞の青児。ほんの少し自分で動き始めた