三浦英之のレビュー一覧

  • 白い土地 ルポ 福島「帰還困難区域」とその周辺

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    三浦英之『白い土地 ルポ 福島「帰宅困難区域」とその周辺』集英社文庫。

    第2回ジャーナリズムXアワード(Y賞)受賞、第8回城山三郎賞最終候補作品のノンフィクション。

    著者の三浦英之という新聞記者はただ者ではない。被災者に寄り添いながら、被災地の真っ只中に身を投じ、政府や東京電力など巨大権力に牙を剝いて見せる行動力には感服する。『南三陸日記』が悲しみのノンフィクションであるならば、本作は怒りのノンフィクションである。


    一歩も進まぬ福島第一原発の廃炉作業。何が『アンダーコントロール』だ。原発事故から10年以上が経過したが、燃料デブリは耳かき1杯も取り出せず、核爆発だか水素爆発で破壊された建

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    2023年11月07日
  • 牙 アフリカゾウの「密猟組織」を追って

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    小学館の大賞に選ばれただけあって、ものすごく読みやすい。国際会議での日本の立ち位置が分かって、面白かった。なんで、日本政府は象牙にこだわるんだろう?使い道は印鑑くらいしかないのであれば、今後消えゆく文化….

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    2023年09月16日
  • 日報隠蔽 自衛隊が最も「戦場」に近づいた日

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    推しの三浦英之の本。読めば読むほど彼のちからに驚かされる。布施祐仁もすごいね。
    死にかけたジャーナリストの中に彼らのような人がいるのならもうひと息頑張ってみよう。
    戦争する国作りを目指す岸田や右派の連中より、まっとうな人間と連帯したいと思うから。

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    2023年08月24日
  • 牙 アフリカゾウの「密猟組織」を追って

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    「南三陸日記」から始めてもう何冊目かな。新しい方からさかのぼって読んでいるようだが、作者の仕事ぶりに感服してる。テーマが変わっても人間三浦英之がいる。
    象牙をめぐっての密猟で驚くほど象が減っているとは知っていたが、日本にも大きな責任があるとは!
    ワシントン条約締約国会議での振る舞いはほんとに情けない。日本政府のやり口はいつも同じ。岸田がアフリカに行くそうだが厚顔無恥にもほどがある。

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    2023年04月29日
  • 帰れない村 福島県浪江町「DASH村」の10年

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    東日本大震災から帰れなくなってしまった村の記録。原子力発電所の事故で生きている間にはもう戻れないことが分かり、村を離れざるを得なかった人々の言葉は本当に胸が苦しくなるくらい。暮らしてきた家に背の高い植物がそびえ立ち、もう戻れないという現実をより現実のものとして突き付けてくる感じが辛い。

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    2023年04月13日
  • 帰れない村 福島県浪江町「DASH村」の10年

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    東日本大震災から12年…未だに住民が「帰れない村」、旧津島村…。福島第一原発からは20~30km離れた山間に位置していたため、地震と津波の被害から逃れるための避難所として住民が押し寄せた…。その後福島第一原発事故が発生、放射能は風に運ばれ雪雨となり現地に降り注がれることになる…。避難をしていた被災者と現地の住民にその事実が知らされたのは翌日のことだった…。その日から今日まで「帰れない村」は、許可なく立ち入ることは住民でもできない…。

    かつての旧津島村は、豊かな自然に囲まれご近所との顔の見える関係があったため、住民のふるさとに寄せる思いは強い…なぜ、自分たちの土地が?なぜ、自分たちが住み慣れた

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    2023年03月13日
  • 災害特派員

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    東日本大震災の翌日に被災地入りし、その後南三陸町に駐在しコラムとして1年間被災地の現状を発信続けた「南三陸日記」は素晴らしい作品でした!涙腺緩みっぱなしで…でもただ悲しく切ないだけでなく、被災した皆さんの生きる強さや人々の絆を描いた感動作でもありました。

    もうひとつの「南三陸日記」とあるように、その頃、筆者がどんなことを感じ、どう行動したのかを、筆者の言葉で回想し綴ったこの作品もまた素晴らしいです。ジャーナリストとして被災地の現状をそのまま伝えたいと思いはあっても、それは被災した人々を苦しめることになり得ないか…日々葛藤し、自身も体調を崩され苦しい思いをされたこともあったことも赤裸々に描かれ

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    2023年03月12日
  • 白い土地 ルポ 福島「帰還困難区域」とその周辺

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    「白地」放射線量が極めて高く、住民の立ち入りが厳しく規制されている「帰還困難区域」の中でも、将来的に居住の見通しの立たないエリアのこと…。福島第一原発周辺の自治体が直面した困難と、そこに住んでいた住民たちの思いや葛藤などを徹底した取材に基づいて明らかにしたルポ…。

    震災から12年、福島の原発事故に関しては、天災より人災という側面を改めて強く感じました。12年前実際にどんなことが起きていたのか…この作品を読んで初めて知る事実も含まれていました。国と東京電力そして原発周辺の自治体…もっと早く避難を呼びかけることもできたのにそうならなかったのは…読んでいて本当にひどいと感じました…。住民の思いを一

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    2023年03月11日
  • 五色の虹 満州建国大学卒業生たちの戦後

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    三浦英之の5冊目。満州建国大学の卒業生を追ったノンフィクション。取材力がすごい。
    「五族協和」を掲げる国策大学の、その実侵略的狙いの中で、一人一人の学生たちがどう学びどう生きたのか、たいへん興味深く読んだ。
    戦争は人間を引き裂く。

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    2023年03月08日
  • 帰れない村 福島県浪江町「DASH村」の10年

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    どこに基準を置くかで、見えてくる景色は違う。人それぞれに、見える景色は違うのだけれど、事実は一つ、現場にしかない。

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    2023年02月22日
  • 帰れない村 福島県浪江町「DASH村」の10年

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    2022年150冊目。
    日テレの人気番組「DASH村」があることで知られた福島県浪江町津島地区の震災後の様子を綴ったルポ。
    浪江町の中心部が少し前に帰宅解除となったが、山間部にある津島地区は未だ除染が行われず、帰宅困難地域となっている。
    住んでいた住民は住み慣れた土地を離れ、散り散りになり、震災後亡くなる方も年々増えていると言う。
    浪江町は縁ある土地であり、番組で秘匿されている時からDASH村の存在は知っていた。
    地元の人たちは番組出演者やスタッフ達と良好なコミュニケーションを取り、テレビ画面から伝わってくる以上にDASH村を愛していたと思う。
    それが原発事故と言う未曽有の事故により、ある日突

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    2022年12月29日
  • フェンスとバリケード 福島と沖縄 抵抗するジャーナリズムの現場から

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    矛盾と欺瞞だらけの世の中に,弱体化したジャーナリズムに,失望する事ばかりの今日.
    こんな気骨あるジャーナリストもいるんだよ,と少しだけホッとした.
    この一冊は,その報道に寄せた心意気を一冊にまとめたものとも言える.
    ネトウヨが大変に嫌う(恐れる⁈)お二人はつまり,とても強力なジャーナリストって事が改めてわかった気がする.
    真実は何度も打ち負かされる.それでも最後の最後にたんぽぽの様に根を張り花を咲かせるのもまた,真実なので.

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    2022年12月27日
  • 帰れない村 福島県浪江町「DASH村」の10年

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    南三陸日記と並んで三浦英之記者が被災地の人々に寄り添うルポ。
    これらを読んだら「原発推進」なんて言えるはずがない。
    つまり読んじゃいないのでしょう。聞く力のないあなたは読む力もないのですね。
    国民の苦しみに鈍感なあなたはさっさと退陣すべきです!

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    2022年11月30日
  • 帰れない村 福島県浪江町「DASH村」の10年

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    突然、故郷を捨てなければならなくなった方たち。

    原発近くに住む人たちのため、避難所に選んだ村はいつもなら風向きで被害に遭わないはずなのに。
    なぜか、その時だけ風向きが違い、放射能が吹き付けてしまった。

    避難所の外で炊き出しをしてたら、防護服に身を包んだ人たちが来て「何をしているんだ!建物の中に入れ」と。
    え?どーして、放射線量が大変だと教えてくれなかったんだろーか。
    子どもたちも、外でお手伝いをしていて。
    頑張ってと声をかけてしまってた…
    そんなこと知ってたら、違うとこに避難してたとか
    いろいろな後悔が出てくる。
    そんな人たちの思い。

    帰れるように除染してから、村を返さなきゃいけないと思

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    2022年05月30日
  • 災害特派員

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    東日本大震災から10年。当時、著者は新聞記者として南三陸町に約一年住みながら記事やコラムを世に送り出した。本書は著者の取材体験を綴ったもの。
    すでに出版された他の作品と同様に、そこに生きる(生きた)それぞれの人に焦点を当てた文章は心に沁みる。
    また現地を駆けずり回る報道記者たちの連帯や、悲惨な災害を取材することの戸惑いや葛藤、ジャーナリズムのあり方にも話は及ぶ。
    涙なくして読めないが、読んで泣いて忘れてしまってはいけない、と思った。

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    2022年05月13日
  • フェンスとバリケード 福島と沖縄 抵抗するジャーナリズムの現場から

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    気分爽快である。
    三浦英之を知った。阿部岳に再会した。南彰や石井暁の仕事ぶり、宮崎園子、安田菜津紀、佐藤慧、「南三陸日記」を仕事の指針とする沖縄タイムスの記者等々「呼び合う者たち」の存在に励まされる。
    「客観中立」が臭う朝日新聞の読者だがオリンピックやコロナの件でも信用できないとの思いが消せなかった。
    東京新聞望月記者のような人を求めていたが、まだまだジャーナリズムの現場は捨てたものじゃないと思えた本だ。

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    2022年05月01日
  • 帰れない村 福島県浪江町「DASH村」の10年

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    大きく変わってしまったひとりひとりの人生を取り上げるルポルタージュ。
    重い。重いけど知ること、忘れないことが大事だと著者は書く。

    「そう、僕たちにできることはあまり多くはない。
    だから、少しだけでいい。この小さな本を読み終わった後に少しだけ、福島について考えてほしい。今も自宅に戻れないでいる、「帰れない村」の人々に心の中でエールを送ってほしい。
    「僕らはちゃんと知っています。日本には人の住めない『村』があることを」
    そう知ってくれただけでも、彼らはきっと喜ぶはずだ。」
    〜プロローグより〜

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    2022年04月04日
  • 帰れない村 福島県浪江町「DASH村」の10年

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    2011年3月11日の東日本大震災とそれに続く原発事故、福島第一原子力発電所から20〜30kmも離れていながら高濃度汚染かつ自然豊かな里山地域だからこそ十分な除染もされず11年たった今も帰還できずにいる。テレビ番組のDASH村の舞台にもなっていた津島村、満州からの引揚者たちが自らの手で開墾そた土地でもあった~国策で翻弄され続ける現在進行形作の被害の実態を多くの写真も用いて淡々と綴られている。ふるさとを返せ!もとに戻せ!が彼らの想い。

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    2022年03月20日
  • 帰れない村 福島県浪江町「DASH村」の10年

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    三浦英之『帰れない村 福島県浪江町「DASH村」の10年』集英社文庫。

    東日本大震災の福島第一原発事故による放射能の影響で10年以上も故郷へ帰れない人びとの苦悩を描いたルポルタージュ。

    変わり果てた故郷の現在と過去の幸せな日々を写した写真も多数掲載。

    福島第一原発から20~30キロ離れた浪江町の旧津島村は、アイドルグループのTOKIOがテレビ番組の中で農業体験をしたDASH村があった地域である。県庁所在地の福島市の隣が川俣町で、その隣が浪江町なので福島県の中心からそう遠くない場所にある。一瞬にして消えてしまった幸せな日常。

    あれから10年以上が過ぎ、世間の関心は新型コロナウイルス感染禍

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    2022年01月27日
  • 五色の虹 満州建国大学卒業生たちの戦後

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    ネタバレ

    五色の虹 満州建国大学卒業生たちの戦後 

    三浦英之氏による著作。
    2015年12月20日第1刷発行。
    著者は1974年6月26日神奈川県生まれ。
    京都大学大学院卒。朝日新聞記者(2000年入社)。
    東京社会部、南三陸駐在、アフリカ特派員(ヨハネスブルグ支局長)を経て福島総務局員。
    一言で言うと力作。
    他のレビュワーの方も書いていたが、よくぞ間に合ったなと。
    (卒業生たちが80代半ばで証言を聞き取れる最後の機会の為)
    本書はTwitterのボヴ@cornwallcapital氏が2018年末に
    今年一番良かった本として紹介していて存在を知った。

    時代のうねり、変化にこれほど翻弄された人た

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    2021年12月07日