三浦英之のレビュー一覧

  • 帰れない村 福島県浪江町「DASH村」の10年

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    三浦英之『帰れない村 福島県浪江町「DASH村」の10年』集英社文庫。

    東日本大震災の福島第一原発事故による放射能の影響で10年以上も故郷へ帰れない人びとの苦悩を描いたルポルタージュ。

    変わり果てた故郷の現在と過去の幸せな日々を写した写真も多数掲載。

    福島第一原発から20~30キロ離れた浪江町の旧津島村は、アイドルグループのTOKIOがテレビ番組の中で農業体験をしたDASH村があった地域である。県庁所在地の福島市の隣が川俣町で、その隣が浪江町なので福島県の中心からそう遠くない場所にある。一瞬にして消えてしまった幸せな日常。

    あれから10年以上が過ぎ、世間の関心は新型コロナウイルス感染禍

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    2022年01月27日
  • 五色の虹 満州建国大学卒業生たちの戦後

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    ネタバレ

    五色の虹 満州建国大学卒業生たちの戦後 

    三浦英之氏による著作。
    2015年12月20日第1刷発行。
    著者は1974年6月26日神奈川県生まれ。
    京都大学大学院卒。朝日新聞記者(2000年入社)。
    東京社会部、南三陸駐在、アフリカ特派員(ヨハネスブルグ支局長)を経て福島総務局員。
    一言で言うと力作。
    他のレビュワーの方も書いていたが、よくぞ間に合ったなと。
    (卒業生たちが80代半ばで証言を聞き取れる最後の機会の為)
    本書はTwitterのボヴ@cornwallcapital氏が2018年末に
    今年一番良かった本として紹介していて存在を知った。

    時代のうねり、変化にこれほど翻弄された人た

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    2021年12月07日
  • 災害特派員

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    ダメだってこんなの。 号泣してしまった。

    #白い土地 を読んで、気になっていた著者。新聞記者でありながら事実を淡々と 伝えるだけではなく、現地に駐在し現地の人々に寄り添い、人の心の襞にまで入り込む取材を続けた著者の、第一級の書籍である。

    16000人と言う死者の数に比べれば、ほんの一握りかもしれない。ただ取り上げた人物、背景、 寄り添う心にはかなり心を動かされた。

    短期で取材をしヒットアンドアウェイで戻るのではなく、現地に住み長期的に取材をする姿勢は大いに賛同できる

    すごいの一言。言葉を扱うプロフェッショナルという枠を超えて、事実+α、人の心を伝えることができる言論人として尊敬する。

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    2021年11月17日
  • 災害特派員

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    ネタバレ

    2011年3月11日、私は福岡の実家で変わらぬ日常を過ごしていた。揺れてもいない。津波も来ていない。「3.11」の記憶は、テレビの映像だけで形作られている。「人を殺すのは『災害』ではない。いつだって『忘却』なのだ」。この言葉を聞いた時、ドキッとした。生半可な覚悟では受け入れられない被災地の現実。目を背け続ける私も、あの日を忘れていく側の人間だということを痛感させられる。

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    2021年07月04日
  • 五色の虹 満州建国大学卒業生たちの戦後

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    敗戦と、関東軍打ち立てたものの満州国が運営する理想主義的な国際教育の方式が戦後レジームに馴染まない理由で、韓国を除く日本・中国・ロシア・台湾(・モンゴル)などの国では歴史のブラックホールに吸い込まれたような満州建国大学の史実を、もう少しのタイミングで完全に歴史の闇に葬り去られると言うところで掘り下げていった三浦さんの胆力に感銘を受けた。

    石原莞爾や辻政信のなどの政治思想についても、もっと知りたいと思った。これらの戦後レジームに馴染まなかった思想の中に、アジアの世紀と言われる21世紀に輝く原石が見つかると感じる。

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    2021年04月25日
  • 五色の虹 満州建国大学卒業生たちの戦後

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    日本が満州国を設立した際、将来の満州国の運営を担う人材を育成するために満州建国大学が設立されました。学費、生活費は支給され、日本だけではなく、朝鮮人、中国人、モンゴル人、白系ロシア人と満州の関わる広範な地域から選りすぐられたエリートが在籍した当時の日本としては稀有な国際教育機関でした。定員150名程度に対し応募は2万人を超えていたという数字が、いかに優秀な人材を集めていたかを物語ります。
    建国大学では「民族協和」の理念のもと、20数名の小グループに全ての出身国の学生が振り分けられ、当時の日本の施策を批判することも自由という、完全な言論の自由の保障のもと、国際感覚を養う教育が行われていました。

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    2021年04月15日
  • 日報隠蔽 南スーダンで自衛隊は何を見たのか

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    警察、外務、経産と読んできて今度は防衛省の日報隠蔽事案について読んでみた。情報公開を武器に防衛省に迫るフリージャーナリストの布施氏と南スーダンの現地を取材する朝日の三浦記者の共著。読みやすさ、両者のコラボレーションもさることながら、問題に当事者として取り組んでいった布施氏の着眼と問題を炙り出した能力には脱帽。

    両者の分析を一言で言うと、防衛省・自衛隊は十分な権限の無い中で戦闘に巻き込まれる危険性を、現地部隊中心に認識していたが、安保法制の適用実績を作りたい官邸、自衛隊を売り物にしつ国連常任理事国に入りたい外務の思惑もあり、現地の生情報は出せなかった。そのため、情報公開請求に不存在で対応し、矛

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    2021年01月02日
  • 日報隠蔽 自衛隊が最も「戦場」に近づいた日

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    2016年、南スーダンにPKO活動として派遣されていた自衛隊をめぐり、「文民駆け付け警護」等の任務が新たに付与されようとしていた矢先、その派遣先である南スーダンで政府軍と反政府軍との間で激しい戦闘が発生しました。
    自衛隊をPKO派遣する前提として「戦闘状態にある現場には派遣しない」という原則があったため、安倍政権は頑として「戦闘ではなく”武力衝突”である」等の答弁を繰り返しました。事実確認のため、本書の著者である三浦氏が当時の日報を情報開示請求したところ、「日報は破棄されているため開示できない」との回答が出されます。以後の国会でも「日報は規則に従って破棄されており存在しない」と一貫して当時の稲

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    2020年06月03日
  • 日報隠蔽 自衛隊が最も「戦場」に近づいた日

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    「戦闘」か「衝突」なんてどうでもいいよ、というか南スーダンて内戦状態じゃないの?と当時も思った。日本が積み重ねてきた「信頼」が崩されていっている。なぜ安倍政権は改憲に執着しているの?なぜ人命を軽んじるのか。誤魔化されていること、知らされていないこと、私達が知ろうとしていないことがもっとたくさんあるのだろうなと感じた。

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    2020年04月28日
  • 五色の虹 満州建国大学卒業生たちの戦後

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    すごかった。
    私は世界史とくに近代史についてあまり多く知識がなかったので、この本を読んで色々なことが知れてよかった。
    色々な建国大学の卒業生の戦後を見て、時代の流れと国々の思惑に圧倒された。

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    2020年04月20日
  • 五色の虹 満州建国大学卒業生たちの戦後

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    日中戦争が激しさを増している時期に満州に設立された国策大学の卒業生を取材したもの。あの石原莞爾が発起人、辻政信が設立責任者とくれば、自ずとイメージができてしまうが、実態は全く異なるもの。「五族協和・大東亜共栄圏」の実現とその将来を担うエリートを要請する大学で、日本人、朝鮮人、中国人、モンゴル人、ロシア人を対象に、授業は各国語、国籍を混ぜた寮生活、そしてこの時期には信じられないことに学校の中では言論の自由が保障され、共産主義の著書も自由に読めたという。中国侵攻や傀儡国家の設立を避難する中国人の激しい追及に、日本人学生がたじたじとなる場面や、ロシアの南下政策を警戒するモンゴル人との激論が、毎晩のよ

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    2019年04月16日
  • 五色の虹 満州建国大学卒業生たちの戦後

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    どんどん読み進めた。このような作品を前にいい加減な感想は書けないと思う。
    満州建国大学の存在など全く知らなかった。
    三浦さんが布施祐仁さんとお書きになった「日報隠蔽」に感銘を受け、トークショーまで行って、サインいただいて、この本の前に「五色の虹」という本も出されてるのだと知り。。。
    ギリギリ間に合った感じがすごいと思う。戦後悲惨な経験をされた方々、よく長生きしてくださった、という感じだ。お亡くなりになってしまったら、お話は2度と聞けない。何も話せないまま、お亡くなりになった人の方が圧倒的に多いのだが。
    建国大学卒業生のそれぞれの戦後。
    と、それを取材なさり、一冊の本にされた記者さん。
    どちらも

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    2019年02月08日
  • 五色の虹 満州建国大学卒業生たちの戦後

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    ページをめくる手が止まらなかった。キルギスに抑留記念館を建てる計画があるから取材しないかという誘いから始まる長い旅。日本、中国、朝鮮、モンゴル、ロシアの建国大学生がたどったそれぞれの戦後。収容所に入れられても、良い人生だと言える強さ、いつかロシアと対峙したときロシア語が必要になるのではと、新潟で農家をしながら勉強部屋をロシア語教材で埋めつくす老人。彼は、最後は65年ぶりの同期生との再会のため、ロシア語を飛行機の中でも寝ずにおさらいする。150人の定員に対して2万人の応募があった試験から選ばれた彼らは、平和な時代だったら、どれだけ活躍できた人たちなんだろう。

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    2019年02月05日
  • 日報隠蔽 南スーダンで自衛隊は何を見たのか

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    布施さんや三浦さんがいてくださる世界とそうでない世界。全く違う世界になる。
    それほどの仕事のできない私(たち)は、せめて彼らの仕事がムダにならないようにしなければならない。

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    2018年05月06日
  • 日報隠蔽 南スーダンで自衛隊は何を見たのか

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    日頃ニュースを追っていないし政治にも自衛隊にも疎い私ですが、すごく分かりやすかった。
    日報隠蔽の深刻さ、PKOの危うさ、現政権の異常さ、日本人の無関心…などなどが理解でき、恐怖しました。
    同時にジャーナリスト、報道の力に期待が持てました。憲法9条のありがたみを改めて感じています。誰かに任せきりじゃなくて、自分たちで守っていかなければと思います。

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    2018年04月10日
  • 五色の虹 満州建国大学卒業生たちの戦後

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    ノンフィクションで泣けるぐらい涙腺が緩んでたという衝撃の事実。
    ま、それはさておき「満洲建国大学」、お恥ずかしながら不勉強で初耳だったのです。それなりにあの辺のものは読んだはずなのに、いかに上っ面を舐めてるだけか思い知らされる。同い年の朝日の記者さんの一作。ノンフィクションとしての完成度はさておき、知らなければならない話を世に出した功績は大きいかと。開高健ノンフィクション賞受賞作品の文庫化。

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    2018年04月01日
  • 五色の虹 満州建国大学卒業生たちの戦後

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    朝日新聞の記者である三浦英之氏が、かつて満州の最高学府として実在した建国大学と、その卒業生たちの戦後を取材した作品。

    建国大学は1938年に石原莞爾らの起案により、満州国のリーダー育成を目的として設立される。五族協和のスローガンのもと、アジア各国から優秀な生徒が学費免除で集められ、学内では当時としては珍しく言論の自由が許されており、社会主義の研究なども行われていたそうだ。

    この建国大学の存在があまり知られてこなかった理由としては、終戦と同時に学校に関する資料がほとんど焼却されてしまった事、そして卒業生の多くが、日本帝国主義の協力者として母国から迫害を受けた事が大きい。三浦氏が取材で中国を訪

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    2018年03月19日
  • 沸騰大陸

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    『沸騰大陸』を読むと、「世界ってニュースで見るよりずっと熱い場所なんだな」と実感します。
    戦争とか貧困とかって、日本にいると“情報”なんですけど、この本ではちゃんと“生活”として存在してる。
    読んでる側が安全な場所にいることを突きつけられる感じ。
    正直、読後にスカッとはしません。
    でも、世界を知るって本来こういうことなんだろうな、と。
    面白いというより、「読んでおいたほうがいい本」ですね。
    知識が増えるというより、視野の逃げ場がなくなる一冊です。

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    2026年02月24日
  • 太陽の子 日本がアフリカに置き去りにした秘密

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    ネタバレ

    日本から遠く離れたアフリカのコンゴに、日本残留児がいるという事実を、この本を読むまで知らなかった。

    コンゴに赴任していた日系企業の社員たちは、現地の10代女性(多くは10代前半)との間に子どもをもうけ、任期が終わると帰国し、その後は音沙汰がなくなる。
    父親が去ったあと、残された母親と子どもたちは厳しい生活を強いられ、「日本人との子ども」であることを理由に差別を受けたり、就職が難しかったりする状況に置かれてきた。

    彼ら「太陽の子」は、自分たちを日本人だと言い、いつか父親に会う日を信じて、わずかな父親の情報や思い出を大切に抱えながら今も生きている。

    彼らが父親に会いたいと願うのと同じように、

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    2026年01月25日
  • 沸騰大陸

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    アフリカの勉強の一環で読む。
    現地の様子が分かってよいのだが、かなりウェットな本で、好みが分かれそう。

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    2026年01月17日