越島はぐのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
タイトル通り、貸本屋を舞台にした、書けなくなった作家とコミュ障の女の子のお話
作家デビューしたものの、ヒットせずに編集者から投げかけられた言葉によって書けなくなった晃司
祖父の紹介で大量に本がある喫茶店でバイトを始めるが、そこにいたのは幼い頃に会った事のある文弥子だった
お客のリクエストに応じて本を貸し出す一風変わった喫茶店でのヒューマンドラマ
編集者にリアリティが無い、二人の心の距離感がいきなり接近していて不自然、常連への馴染み方も早すぎる、そもそもビジュアル的に某古書堂の事件簿を彷彿させるなどと、突っ込もうと思えばいくらでもツッコミどころがあるわけだけれども
それらを圧倒的に上回る、 -
- カート
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試し読み
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Posted by ブクログ
短編集。
「晩年」感想
どんな手を使ってでも、自分の手元に本を残そうとするはずだ。
度を超した執着は人を不幸にする。
どんなに大切なものでも、自らを危険にさらしてまで守ろうとするのは、やはり正気の沙汰ではない。
犯罪だとわかっていても・・・というより栞子を突き落とした時点で犯罪なのだが・・・「晩年」を手に入れようとした犯人も、五浦を騙してまで「晩年」を守ろうとした栞子も普通ではない。
彼らの気持ちは理解できないけれど、本自身がしゃべれたならどう言っただろうと思う。
多くの人に読まれてこその本ではないのか?
大切にしまい込まれてしまっては、本来の役割とは違ったところでの価値だけが一人歩きしている