越島はぐのレビュー一覧
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山本弘の『世界が終わる前に』のビブリオバトルで紹介されていたので興味を持った。
乙一の『Calling You』を思い出した。
時間的・空間的に離れた相手と電話でつながってしまう話だ。
本作では、綾の世界では一哉が死んでしまい、一哉の世界では綾が死んでしまっているが、二人の間では電話がつながってしまう。
それぞれの死には不可解な点があり、その真相を探ろうとする。
全体としては、電撃大賞金賞なだけあって、よくまとまっている。
似たような世界にいて、同じ場所に立っているはずなのに相手がいないせつなさの描写もうまい。
でも、せっかくパラレルワールドを扱うなら、だんだんと2つの世界のズレが広が -
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無料で本を貸す喫茶店を舞台にした人間模様を描いた物語です。
本を書けなくなった作家がその喫茶店で働き始めることから始まります。
設定も世界観も面白いしそんな喫茶店があったら絶対通うなぁと思いました。
司書さんの悩みや苦しみもわかるし。
人間関係って複雑だし難しいです。
漫画の同人誌には触れることはあるけれど小説は全くないのでとても興味を持ちました。
小説の同人誌読んでみたいです。
ただ話の展開が早すぎるかな、と思いました。
数ヶ月に渡っていると思っていた時点で1週間しかたってないことに驚いたし。
司書さんが元々好きだった、ってわけでもないのにいきなり付き合うとか…過程をすっ飛ばしてる感満 -
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ネタバレん!?
こんないいところで終わっちゃうの?Σ(゚Д゚;)
というわけで、突然の(?)最終巻。
今巻はまるっと、栞子さんの母・智恵子さんに関する話。
そうか、栞子さんの古書に関する知識は、智恵子さんに教え込まれたものだったのね?(’ω’)
聡明で、見た目や仕種なんかは栞子さんそっくりなんだけど…どうにも無邪気に人を試すようなところのある、不思議な魅力に包まれた女性だったのねぇ。
なるほど、母は『クラクラ日記』を置いていった→本の内容から察するに、他に好きな人が出来たんだろう…というわけね。
でももしかして、この本を自分に残していった意味は、想像したこと以外にもあったのかもしれない…ってことで -
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ネタバレ※1~3巻までの感想をまとめてこちらに。
大人気小説のコミカライズ。大輔じゃあないけど、私は小説をさくさくっと読める方ではないので、マンガを読んでみることにしました(^∀^)
栞子さんがとても可愛いですねv
『漱石全集』の回も『落ち穂拾ひ』の回も、なんだか切ない話(;´Д`;)
『論理学入門』の回で、ようやくあったかい気持ちになれた気がします。隠れてた謎は、これまでで一番重かった気もしますけど‥ね(⌒~⌒ι)
でも、坂口夫妻は見てて癒されました。私も、しのぶさんはバカなんかじゃなくて、むしろ賢いしデキた女だと思いますっ!
なんか閑散としてる店のイメージだったけど、事件解決後に、それまで関 -
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鎌倉の片隅でひっそりと営業をしている古本屋「ビブリア古書堂」
店主の篠原栞子さんは古本屋のイメージに合わない若くきれいな女性
栞子さんは触れたら壊れてしまいそうなイメージです。
古書の知識は並大低ではなく本には人一倍の情熱を燃やすけど
初対面の人とは口もきけない人見知り。
持ち込まれた本にまつわる『日常の謎』系です。ちょっとした謎や事件を
栞子さんが安楽椅子探偵となり小さな手がかりから謎を解いていきます
そして、本を読みたいのに読めない、読もうとすると体が
拒絶してしまう五浦大輔が語り部の助手として奔走します。
人の手を渡る古本ゆえに本を巡る思いやそれまでの時間経過が
丁寧に描かれていて -
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小説「ビブリア古書堂の事件手帖」のコミカライズ。思い描いていたイメージと幾分誤差はあっても、これはこれで楽しめました。
大体原作に忠実だから、具体的に雰囲気がつかめて、内容を追うのには手ごろだと思います。
漫画だから、原作どおりの美人で清楚で物静かな栞子さんでは話が弾まないのか、容貌としぐさが原作イメージよりかわいめになってました。
そんなに萌えや笑いを追及しなくても充分面白いマンガになったと思いますが…
ただ、話はリンクしていくけど形としては1話完結になっていたので、中途半端に次巻に続くのはどうかと思っちゃいました。
ラスト9ページ、つまり原作第二話の6ページ目くらいのところで「続き」に