ピーター・スワンソンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ロンドンに住むケイトは、又従兄のアメリカのボストンに住むコービンと、半年間、それぞれのアパートを交換し暮らすことになる
しかし、ケイトがコービンのアパートに到着した翌日、隣室の女性の死体が発見される…
ケイトは彼女の死にコービンが関係しているのではないかと疑い始めるが…
複数視点で物語は進み、その度に新しい事実が判明するが、見え方も違っていく…
しかし何よりも、登場人物が誰とて信用できず、読者は常に不安を感じる…
しかしそれがこの作品の面白さ!
そしてちょいちょい登場する猫のサンダースがいい仕事をしている…(笑)
でも謎解きとしては消化不良な感じかな…
なので帯にある『真相が明かされた瞬間 -
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Posted by ブクログ
海外の翻訳作品に登場する人の名前が最近覚えにくく、面白さが半減してしまうこともありました。しかし、この作品は登場人物が少ないのがありがたかったです。
過去と現在が入り交じった2部構成で描かれていますが、登場人物の現在を知るためには、過去が重要であり、展開をより面白くしていました。
原題は「All the Beautiful Lies」直訳すると「すべての美しい噓」ということになり、これはアリスの本質を指しているようです。日本語訳はその本質を題名で推測させないためだったように感じました。
最近は日本のミステリー、サスペンスも上質になり、海外に引けを取らない作品が数多くあります。それでもその -
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Posted by ブクログ
★3の下。
空港で知り合った男女の殺人計画。その行く末と真実は。
タイトルが印象的。
原題はThe Kind Worth Killing
英語知らんから意味わからん。
「そして」でも
「ついに」でも
「やっと」でも
「とうとう」でも可。
「それから」なら不可。
目的はあくまでもミランダであり、しかし時間の経過はあるもののそれほどの執念もない。
結局「そして」でいいのか(笑)
キャラクターはわりと好き。
長く感じるけど終盤は良い。
ラストも。
少し古い感はあるが皮肉っぽい切れ味があって好感が持てる。
昔のオーソン・ウェルズ劇場なんかを思い出したな。
いや、懐かしい~。オープニングが怖 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ10代の大学生時代から忘れることのできない彼女と、39歳で再び巡り会う主人公ジョージ。騙され続け、利用され捨てられる、情けない男の話である。
発端 彼女の名前はリアナ・デクターではなくオードリー・ベックだった、、、はぁ?どういう意味?訳わからん??
中盤 リアナを探す旅で、オードリーの写真を見せられ「頭がこんがらがっていて。これは誰の写真なんですか?」とジョージが言うが、読んでる私もこんがらがってます、、、
結末 はぁ?嵌められたのに、まだ、追いかけるの?まだ、リアナを探すの?呆れる。
ピーター・スワンソンのデビュー作。デビュー作だから許せてしまうところも多々あったが、デビュー作にし -
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Posted by ブクログ
ネタバレうーん。
ピーター・スワンソンを期待して読んだから星3つにしかならなかった…いや、作者をみなかったら買ってさえいなかったかも。
時系列ごとに読ませる物語構成はわかりやすく、ミランダの時のように主人公の深掘りがされて効いている。なんだけど、なんだろ、この、ハラハラ感のなさ。
過去と現在だけで舞台の転換が少ないせいなのか…と思ったけどあれだ。多分、全ての発端が現在ではなく過去に起因してるので、今の事件を起こすメインキャラが全員、老人だからだ。高齢者による殺人なのでこう言ったら失礼だけど見せ場に乏しく、よってちょっとうーん、という気分になってしまったのかも。あとはどうも、誰も本気で犯人探しをし -
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