ピーター・スワンソンのレビュー一覧

  • 8つの完璧な殺人

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    ミステリ作家がよくやる、名作ミステリのオマージュ。複雑な構成であるながら名作リスペクトもあって面白かった。グウェンさんもっと出てきてほしかったかも‥!

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    2025年07月21日
  • だからダスティンは死んだ

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    久々のピーター・スワンソンだったが相変わらず読み応え十分。

    なるほど、そういう展開ねと思わせる序盤。
    そして、あれ?そうなる?と捻ってくる中盤。
    怒涛の畳みかけで圧倒される終盤。
    いや、実にお見事な構成であった。

    若干、ダレる展開ではあるのだが、
    小説ならではの叙述的な記述は引き込まれる。
    こういうのを映像化するとどうなるのだろうと興味をそそられる一作。

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    2025年07月20日
  • 9人はなぜ殺される

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    こいつか〜!という驚きがありました
    リストに載った人が一人ずつ消されていく、という設定はミステリ好きはみんな好きなのではないでしょうか(偏見)

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    2025年07月18日
  • 8つの完璧な殺人

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    ネタバレ

    クリスティとハイスミスの融合。設定が米東海岸北部の冬ということもあってか全体の雰囲気が暗く湿っている。その割につっかえなく読み切りのは筋が面白いからであろうと。最後にマルとマーティが同人格というオチかとも予期したが、そこまでアクロバチックではなかった。

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    2025年07月08日
  • ケイトが恐れるすべて

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    江戸川乱歩の人間椅子を彷彿させる変質者。そいつが強烈な殺意、と言うか殺して切り裂くことに喜びを感じるから始末に負えない。更にはそいつは初対面では好印象。
    不気味な人物描かせたらこの作者は天下一品。

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    2025年06月30日
  • ケイトが恐れるすべて

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    ネタバレ

    解説の言葉につきる一冊。

    『そしてミランダを殺す』からの快進撃は横目で捉えていた。
    『そしてミランダを殺す』は読んでいたが、その後は手付かずで、『8つの完璧な殺人』を読んでから俄然興味が湧いていた過去作の一つ。

    「サスペンス・ルネサンス」とはよく言ったもの。
    ここ数年のピーター・スワンソンとアリス・フィーニーの新世代サスペンスは正にルネサンス。
    不穏さを軸にしつつも読みやすさ、視点切り替えの巧みさによる疾走感があり、めくるめく展開に翻弄されながらゾクゾクとドキドキが止まらない。

    過去のトラウマもあって何につけ悪い方への妄想が膨らむ不安神経症のロンドンに住むケイトは、ボストンに住む従兄弟の

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    2025年06月22日
  • 9人はなぜ殺される

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    ネタバレ

    9人の名前が書かれたリストが送られてくるところから始まるお話。クリスティの『そして誰もいなくなった』を想起する展開ながら、スワンソン独特の巧みなストーリーにすっかり翻弄されたのでした。ゲラ読みキャンペーンでとてもワクワク読ませて頂きました。
    おすすめです。

    追記
    読み応えがあり面白かったけれど、冷静に考えると敵討ちにしては酷すぎる大量殺人なので、
    評価5にしてましたが4に修正します。

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    2025年06月03日
  • そしてミランダを殺す

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    ネタバレ

    ずっと気になってた1冊。想像以上にバンバン人が死んで、なんだか読み終わって疲れたかも。でも終始ハラハラドキドキで次に何が起きてしまうのか気になって続きを読んでしまうし、びっくりする仕掛けもあったりして面白かった。
    リリーの生い立ちには同情するけど、自分に不利益を与える人間が現れるたびに殺していくのではキリがないよ〜と思いながら読んだ。というか登場人物みんな、わりと簡単に人殺しを決意してしまうから誰にも共感はできなかった!笑

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    2025年04月17日
  • そしてミランダを殺す

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    ネタバレ

    意外な展開にとても衝撃を受けました。一部でテッド(夫)殺されちゃうんですもん。語り手のひとりなのにそんなことある?って思いました。そして二部ではミランダが語り手のひとりとなり…。ああ、だから『そして』が着くのかと思い至った。最後逃げ切れるかと思いきや森が売られてしまい掘り起こされてしまう(もう掘り起こされてる)という最後の最後にどんでん返し。気を抜けない。面白く読みました。

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    2025年03月18日
  • だからダスティンは死んだ

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    ボストンの郊外に引っ越してきたばかりの版画家のヘンとその夫のロイド。あるとき、隣に住むマイラとマシュー夫婦の家に招待された。
    ヘンはマシューの書斎で、ある高校のフェンシングのトロフィーが飾られているのを見た。そのトロフィーは、2年半前に起きた殺人事件の被害者のもので、現場から犯人が持ち去ったとされていたものによく似ていた。もしそれが本物であるのなら、マシューは間違いなく犯人だ。そう確信したヘンは、マシューの周囲を調べ始める。

    複数の人間の視点から語られるこの物語は、同じものを撮影している複数のカメラが次々に切り替わっていくように、ずっと読んでいるとくらくら眩暈を起こしそうになる。
    すべてにの

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    2025年02月21日
  • 8つの完璧な殺人

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    犯罪小説8編を「完璧な殺人」のリストとしてブログに書いた書店のマルコム。
    ある日FBIの捜査員が訪ねてきて、リストの通りに殺人が起きていると言う。
    果たして犯人は。

    ステキな作家さんに出会ってしまった。
    途中で、もしかするとこの展開は…と思ったけれど、そこからの二転三転は読めなかった。
    思いもかけない展開で、最後は一気読み。
    また、さまざまなミステリ作品への敬意が感じられるのも良かった。
    文章もいい。
    原作もそうなのだろうけど、訳者さんも良いのだろう。
    スラスラと読めて、途中で読み返すこともなかった。
    面白かった。
    他の作品も読んでみようと思う。

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    2025年02月09日
  • 時計仕掛けの恋人

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    危ない女にハマるのは凄く分かる!これはハマる!どうなるの!?とページを捲る手が止まらなかったけど、最後はしっかり完結じゃなかったのは残念。でもやはりこの作者は好きだなぁ。

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    2025年01月06日
  • そしてミランダを殺す

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    衝撃的なタイトルに劣らず、内容もなかなか面白かった。こんなに流行ってた本なのに、今まで何の情報も見なかった自分はエライ!

    ミステリーの感想ってどう書けばいいのか分からない。ともかく先が読めなくてワクワクした。

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    2024年11月20日
  • アリスが語らないことは

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    ここ最近、読む本を選ぶときの基準になるのはタイトルと内容であって、著者はあまり気にしないことが多い。でも何かピンときた場合は、ちゃんとその名前を心に刻んでおくことにしている。そして一番新しく刻まれた名前が、この本の著者であるピーター・スワンソンだ。
    なんか邦題に惹かれちゃう(結局タイトルなのか)。

    大学の卒業式を直前に控えたハリーは、父親が遊歩道の崖から転落して死んだという知らせを受ける。急いで実家に戻った彼を迎えたのは、悲しみに暮れる美しい継母のアリスだった。
    当初は事故かと思われていた父の死は、死体の状況から他殺の可能性が出てきた。更に葬儀には、父親の愛人だという若い女性が現れる。
    父親

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    2024年11月19日
  • 時計仕掛けの恋人

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    この作者の作品が好きなので買いました!主人公の現在と大学時代のパートを交互に出しながら進んでいくストーリー。大学時代に好きになった彼女に翻弄され続ける主人公。この彼女、さながら不二子のようなキャラクター。一方の主人公は、ちょっといい人すぎて普通なら、これはないなと思いつつも、先行きがなかなか予測がつかないストーリーを楽しめました。ただ、最後はちょっと尻切れトンボの終わり方だったのが、消化不良に感じました。

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    2024年11月14日
  • 8つの完璧な殺人

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    8つの古典ミステリーを巡る連続殺人。
    穏やかに暮らすミステリー専門書店の店主が、その8つのミステリーを「完全殺人ベスト8」としてブログに発表していたため、犯人と疑われてしまう。自ら解決すべく調べ始める店主だったが、意外な展開を見せ始め、次第に明らかになる過去や心の闇に引き込まれる。

    古典ミステリーの名作の罠が仕組まれ、真相がどこへ向かうのか、最後まで翻弄される。
    リストの作品をこれから読みたい人は、ネタバレもあるのでご注意を。

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    2024年10月29日
  • 8つの完璧な殺人

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    ミステリー専門の書店を経営するマルコムの元に、FBIの女性捜査官グウェンが訪ねてくる。彼が昔ブログに載せた、完璧な殺人による犯罪小説のリストに基づき、本当の殺人が行われているのではないかというのだ。その小説は下記の8殺。おっと冊の変換が。。。

    ①A・A・ミルン「赤い館の秘密」
    ②アントニイ・バークリー「殺意」
    ③アガサ・クリスティー「ABC殺人事件」
    ④ジェームス・ケイン「殺人保険」
    ⑤パトリシア・ハイスミス「見知らぬ乗客」
    ⑥ジョン・D・マクドナルド「溺殺者」
    ⑦アイラ・レヴィン「死の罠」
    ⑧ドナ・タート「シークレット・ヒストリー」
    有名な作品ばかりなのだろうか。わたしは残念ながら2冊しか

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    2024年09月30日
  • ケイトが恐れるすべて

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    ピーター・スワンソンを読んだ2作目。
    大のお気に入り作家というのではないので、立て続けに読んではいないのですが、広く振り返ってみて、けっこういいなと感じている今日この頃(笑)

    ロンドンに住む若い女性ケイトは、ボストンに住む又従兄のコービンがロンドンに来る機会に、半年間、部屋を交換することにした。
    ケイトはなぜか子供の頃から不安感が強い少女だったのだが、恐怖に取りつかれるのも無理のない事件にも遭遇していた。
    訪れたアパートメントは凝った造りで、新たな地でしばらく平穏に暮らせると思ったのも束の間、隣室に住んでいた女性オードリーが殺される事件が起きる。
    知り合ったばかりの人たちはそう悪い人に見えな

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    2024年09月06日
  • ケイトが恐れるすべて

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    サイコサスペンス過ぎて、後半は面白さよりも恐怖を感じていた。犯人気味が悪すぎるぞ。
    前作同様、物語に吸い込まれてスラスラ読めたのもよかった。

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    2024年08月14日
  • 8つの完璧な殺人

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    ネタバレ

    最後の章で、1ページだけ残しておいた妻の日記の内容がわかるところ、エターナルサンシャインみたいだと思った。文章中にタイトルも出てきたし意識してると思う。

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    2024年07月20日