ピーター・スワンソンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
全く前情報なしに買ってみた本作。
帯に「最低でも3回の驚愕を保証」とあるが、「え!?(大)」が1回、「え?(小)」が1回の計2回でした。
確かに面白いが、「恋愛サスペンス系(解説によれば犯罪小説)」「性的描写が多い」という自分の苦手要素がギッシリだったため、その点が面白さからマイナスされる、という印象。
特にこれまで古典小説ばかりを読みまくっていたこともあり、現代的な性的描写の多さとストレートさには辟易してしまった。
「セ○クス」「体位の描写」「股」「股間」「ペ○ス」「キ○タマ」「立たない」「胸が云々」「○慰」などが、最初から最後まで一定間隔でワードや描写として出てき続ける。
そういう描写 -
Posted by ブクログ
ネタバレこのミス第2位!
驚嘆必至のサスペンス!
とか、帯に煽られて購入。
しかし…
スワンソンらしいなあ、と思った仕掛けはあるも、んんん?え、これで終わり?と思ってしまった。
スワンソンじゃなかったら★3.5にはしてたかも、だけど決して4以上とは思えなかったなあ。
殺されるリストに載ったそれぞれの受け止め方、終わり方、それまでの色々が良かったという感想の人はいたし私も嫌いではないんだけど……
でも、それだけ?って思えてしまったんだなあ。
殺し屋が妻子を大切にしてそうな描写だとか、散りばめられたクリスティの作品とか、なんかもう、もう少し掘り下げられるのかな?なんて構えすぎて首痛くなっちゃったよ -
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Posted by ブクログ
ネタバレネタバレあり
9人はなぜ殺される
ピータースワンソンの長編ミステリー。9人の名前が書かれた謎のリストが当人達に送られ、それぞれが殺されていく。9人に少なからず面識は無く、なぜ彼らが狙われるのか、ミッシングリンクを探すストーリー。主人公と呼べる人物は無く、様々な登場人物の視点からストーリーは進行する。
クリスティに言及しており、おそらく「そして誰もいなくなった」をリスペクトし、ミステリの女王に挑んだ意欲作。しかし、「そして誰もいなくなった」の犯人と真相、全てのトリック、叙述トリック、更にはクローズドサークル、見立て殺人とあらゆる要素を一切の破綻なく描き切ったミステリ史上の傑作には残念ながらも届 -
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Posted by ブクログ
ネタバレこのミス経由で手に取った
古典ミステリをなぞった8つの短編集かと思いきや長編だったのだが、読み始めてすぐにアクロイドが察せられた
作品タイトルと共にネタバレ注意とは書かれているが、やはり未読の方は有名どころは先に読んだ方が良いと思う
特にクリスティの2作品はこの本を読むより貴重な読書体験が得られる、はず
5/8を読んでいる自分は、残り50%のフーダニットは楽しめたが、やや強引なストーリー展開のために8つのネタバレは釣り合わないので星3
著者のミステリ愛はよーく分かるが、オマージュというには敬意が感じられないかなあ
交換殺人を計画しておいて猫を持ち帰るかねw
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Posted by ブクログ
ネタバレ最初から犯人がわかっている、いわゆる「古畑任三郎」方式の倒叙ミステリー。このジャンルはいつか触れたいと思っていたのですが、たまたま手に取った本書がその方式でした。
タイトルからミランダが殺されることはわかっているものの、第一部の終わり、そして第二部の始まりは衝撃でしたね〜。ただ、予想するストーリーとは尽く異なる方向に進み、最後の最後まで安心できませんでした。最後もね……あれはジ・エンドといっていいでしょう。
犯人がわかっているのに何を楽しむのか最初はわからなかったのですが、なるほど犯人の思考回路はこうなっているのか!と新鮮な感覚でした。
それでも、読み進める中でやはり待ち望まれたのは警察(