ピーター・スワンソンのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレえ、え!どうなる?
の連続で寝る間も惜しんで読みふけった本。
こういう本に出会える幸せを噛み締めつつ、
主人公の不幸せさに怖気を震わせながら。
ケイトは普通の女の子のはずだったのに何故か変な男を呼び寄せてしまうという磁力もある(本人が言うのだから間違いない)
又従兄のコービンという、殆ど見ず知らずの男性と半年間住まいを交換するなどと、住宅事情の悪い日本では考えられない、イギリス人とアメリカ人。この件については、まあ、不問とすることにしたとしても!
次々に判明する、(作者が案内してくれる)過去の事件の諸々。いちいち驚いていたのでは追いつかない変態たち…
「ミランダ」も「アリス」も読んだので、是非ともこれを読まねば!と思い。
変態たちの仕様も桁違い。
それにしてもスケールが違うのは私は普通に過ごしてるから?日本人だから? -
Posted by ブクログ
ネタバレ3部構成の長編小説。
各部が各章に分かれており、1部では主人公リリーとテッドの目線が章ごとに入れ替わり、2部ではリリーとミランダ、3部ではリリーとキンボールに入れ替わり物語が進んでいく。
2部に入ったとたんにビックリさせられ、物語が進につれ想像通りではない展開で、最後はほっとしたはなから、驚かされる。
空港でたまたま知り合ったテッドからリリーは妻の浮気の話を聞かされ、テッドはリリーの助言により妻を殺害しようと計画を立てる。
2部の冒頭でリリーは偶然を装いテッドと知り合ったと思っていたが、テッドの妻ミランダを学生時代から恨んでいたことが分かり、テッドを婚約者として以前ミランダから紹介されていた事が分かる。
テッドは妻を殺害する前に反対に妻の浮気相手により殺されてしまう。
リリーはこの浮気相手を使ってミランダを殺害し、この浮気相手を自分の手で殺害する。
計画は上手くいったように見えたが、刑事のキンボールに疑われ、刑事をナイフで刺してしまい逮捕されるが、裁判で勝てそうな見込みになったところで、最後の最後に父親からの手紙の追伸で、死体を隠した井戸が取り壊されること知る。 -
Posted by ブクログ
ページをめくって目に飛び込んでくるのは、ある注意書きだ。
「この本は複数の本のネタバレをしています(意訳)」
作中にはアガサ・クリスティやハイスミス、あるいはA・A・ミルンなど、実在するクラシック・ミステリーの名作が実名でバンバン登場する。
それらのプロットを現代の事件にどう落とし込んでいるのか、というオマージュが本作の特徴だ。
私がネタバレリストの中で、知っているのはアガサ・クリスティだけだった。
だから気にせず読み出した。
しかし、途中で有名作品のとんでもないネタバレをくらい、衝撃の大きさに笑ってしまった。
めっちゃネタバレしてくるじゃん!!!
(注意書きに書いてあるのだから当たり前)
アガサ・クリスティ未読の方は注意が必要です。
ミステリーをたくさん読んできた人はもちろん、あまり詳しくない人でも楽しめる一冊。
おもしろかった! -
Posted by ブクログ
ネタバレ今年はひと月に1冊は海外ミステリーを読むという目標を立てたものの、『ハウスメイド』のようにさくさくというわけには行かず。驚異の読みやすさだったそれと比べると、まずこれは字が小さい。果たしてどれぐらいの日数がかかるのかと心配していたら、なんちゅうことありませんでした(笑)。
第1部の最後では「マジ!?あんたが死ぬんかい!」と唖然とし、あとは寝る間も惜しんで読みたくなる。但し、気持ちの良い話ではなく。最初の殺人ではリリーに肩入れしたくなったけど、彼女も含めてどこか好きにはなれない登場人物ばかり。刑事もキモすぎてゾッとします。
最後の最後に苦笑い。嫌な感じがちょっと癖になりそう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ主人公ハリーの母はハリーが15歳のときに癌で亡くなっている。
父ビリーは15歳年の離れたアリスと2年ほど前に再婚していたが、そのアリスから大学卒業を目前に父の訃報を受け取る。
散歩中に足を滑らせて崖から転落死したという父の死の状況にまつわる事件性の有無を巡る「現在」。
「過去」として語られるアリスの来歴。
話の真相が分かるまでのピーター・スワンソンが好きだ。
導入の事件だったり背景語りの分かりやすさの中にあるちょっと引っかかる感じ。
話が進んで裏の事情とかも見え隠れする中での全ては明かさずおあずけ状態で引っ張っていく牽引力。
ただ、霧が晴れてからのもうひと捻りを期待するところで案外普通に終わってしまう印象を持っていた。
本作もまあ基本的にはそういう感じだったけれど、さりげなく入れてきたちょっとした真意が象徴する負の連鎖の部分がぞわっときて全体的にも締まっていたなという印象。
舞台となる街の名が『そしてミランダを殺す』の舞台と同じケネウィックだったり、後に隠れた変人であることが明かされる主要登場人物の故郷が『死の接吻』の主人公と同じミナセットだったり(いずれも架空の街の名かつ前者は自身の作品、後者は物語中でもその作品に言及しているので、明らかに意識している)という繋がりを入れてきているところも雰囲気が広がり面白い。