ピーター・スワンソンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレすごく面白かった!
殺すつもりが殺される。追いつ追われつ、全く予想できないスリリングな展開で、連続ドラマにしたら面白そうだなぁと思った。解説に書いてあった映画化はどうなったんだろう。
主人公のリリーは独自の正義(倫理感)を持っているが、リリー目線で読んでいるとそれほどサイコパス感がないというか、不思議と嫌な感じに見えない。ただし、リリーの殺人の理由はやむにやまれて…というよりは、過剰防衛にも思えるが。
全く知らない地名ばかりだけど、リリーの育った郊外、リリーの通った大学、勤務先の大学、テッドの別荘を建設中のリゾート地、いずれも風景描写が印象的。月が海を照らしていたり、殺人の夜が満天の星空だっ -
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Posted by ブクログ
ネタバレえ、え!どうなる?
の連続で寝る間も惜しんで読みふけった本。
こういう本に出会える幸せを噛み締めつつ、
主人公の不幸せさに怖気を震わせながら。
ケイトは普通の女の子のはずだったのに何故か変な男を呼び寄せてしまうという磁力もある(本人が言うのだから間違いない)
又従兄のコービンという、殆ど見ず知らずの男性と半年間住まいを交換するなどと、住宅事情の悪い日本では考えられない、イギリス人とアメリカ人。この件については、まあ、不問とすることにしたとしても!
次々に判明する、(作者が案内してくれる)過去の事件の諸々。いちいち驚いていたのでは追いつかない変態たち…
「ミランダ」も「アリス」も読んだので -
Posted by ブクログ
怖い怖い怖いっ 不安と疑念と差し迫る恐怖がリアル!超良作サスペンスミステリー #ケイトが恐れるすべて
ロンドンに住む主人公ケイトが、アメリカに住む従兄と部屋を交換するところから物語は始まる。チャレンジングな新しい生活を求めつつも、もともと不安症持ちの彼女は憂いでいた。
そんな中、交換した部屋に到着した翌日に隣に住む女性が死体で発見されてしまう。誰が殺したのか… 同じアパートに住む人々、訪ねてくる人々、従兄、警察官たちが、さらにケイトを不安にさせていく。
強烈な登場人物たちが暗躍する描写がお見事、ズバリ面白い!
どんだけ変態なんだと。
ストーリーの組み立ても素晴らしく、少しずつ見えてくる事 -
Posted by ブクログ
ネタバレジャンルとしてはミステリーなのだが、犯人は分かってるのでそういう謎解きを楽しむものではない。
むしろ自分が犯人の立場になって、周辺の人物との攻防でハラハラドキドキ楽しむタイプのものかな。
完璧な殺人、のはずが予想外の事が次々に起こって、先の読めない展開になっていく。
第一部はリリーとテッド、第二部はリリーとミランダ、第三部はリリーとキンボールの独白が交代で進んでいく構成もなかなか面白い。
リリーはいわゆるソシオパス、サイコパス、なのだが、それは人間の価値観・倫理観での基準であって、動物の価値観に当てはめると自分に害をなす者を排除する、というのはごく自然、という記述にするっと納得した。
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Posted by ブクログ
面白かった。ピーター•スワンソンは私には合う作家なので、読み始めから終わりまでずっと読んでて心地良い読み心地だった。
話も細部まで考えられていて良かった。単純な動機じゃ無いところがピーター•スワンソンらしい。
本当にミステリーが好きな作家さんだなあ、と思わせられるところが沢山あり、そこもやっぱり好き。本が好きで沢山読んできたんだなあ、と思わされる描写が随所にある。
何故か今までのピーター•スワンソン作品に比べて穏やかで、平和な終わり方に感じた。最終的な結果は全然穏やかじゃないし、むしろ酷いのに、穏やかな事件に感じる不思議。
次回作も楽しみ。 -
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Posted by ブクログ
アメリカ各地の男女9名に自分のも含め9名の氏名のリストが送られてきて、その中の1名が殺される。リストの中にFBI 捜査官がいたことから比較的早くリストの人物達に護衛がつくが殺人は止まらず…。
本編前に「そして誰もいなくなった」の真相に触れているという注意書きがあるとおりゴリゴリのミステリー。アガサクリスティは基礎教養なのね。イギリスでも日本でもなく現代のアメリカで、こういうクラシカルなミステリ作品が書かれて読まれているんだと嬉しくなっちゃう。
9人中3名が既婚者となんらかの不適切な関係にあって、何かの伏線では!?と真相にカスリもしない推理(とも言えない連想)をしてしまった…。だって多くないです -
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Posted by ブクログ
ネタバレ・あらすじ
ある日、9人の名前が含まれたリストが郵送された。
差出人や目的も不明、9人それぞれの関係性も不明。
しかしそのリストに書かれた人たちは次々に殺されていく。
・感想
ピータースワンソンって感じの作品だった。
読みやすいし、続きも気になるのですぐ読み終わった。
「そして誰もいなくなった」は読んだけどABC殺人事件はまだ読んでないので今度読んでみたいな。
犯人は直感で目星つけてたんだけど、動機がいまいちどころか全く理解できなかった。
犯人の歪みには解説でも書かれていたけど、サイコパスとも違う不快感があったな。
屁理屈捏ねて殺人する犯人ってあんま好きな犯人像じゃない…。
まぁこんな身勝 -
Posted by ブクログ
ひまわりめろんさんが読まれているのを拝見して、私も積んでいたので早く読まなくちゃと思いました。
ひまわりめろんさん、ありがとうございます。積読本消化できました。
アメリカ各地の9人に、自分の名を含む9つの名前だけが記されたリストが郵送された。差出人も意図も不明。
だがその後、リストにあったホテル経営者の老人が溺死。
翌日、ランニング中の男性が射殺された。FBI捜査官のジェシカはリストの人々の特定を進めていた。自分も、死んだふたりと同じリストを受け取っていたのだ。次は誰が殺されるのか?
ー以上文庫うらすじより
スワンソンの作品は『そしてミランダを殺す』『ケイトが恐れるすべて』『8つ -
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Posted by ブクログ
ネタバレ話はとても最後まで面白くわくわくしながら完読したが、あの動機はあんまりでないか?
犯人がもし自分の娘を自分の手で殺めたのなら
百歩譲ってまだ許せるが
なにもかも自分勝手すぎてあんまりだ。
納得できん!
自分は70代まで生きといてまだ若い人たちをそんな理由で殺してしまうなんて許せん!
それとやはり外人の名前は全く覚えられない。
それが男か女かよくわからん。
最初の方の登場人物表を100回は見たわ。
彼の夫という表記が理解できず
そこのページを3回は読み返したけど
自分の中で本の間違いやなと思ってたけどゲイやった。
ああ!
面白かったけどな〜
でもな〜
っ感じ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2025年の27冊目は、外さない作家の1人、ピーター・スワンソンの「9人はなぜ殺される」です。
スワンソン版の「そして誰もいなくなった」と言えます。ページターナーである事は、認めざる得ませんし、一気に読ませる力量は、流石だと思います。
なぜこの9人なのか、誰が犯人なのかという謎は、小出しに仄めかされて行きますので、推察は可能だと思います。探偵役だと思っていた9人の中の1人、FBI捜査官のジェシカが、早々に退場してしまった時には驚きました。余りにもあっさりし過ぎなので、裏が有るように思ってしまいました。同性同名の全くの別人を登場させる小技も嫌いでは有りません。
登場人物が多い状況の中でもスムーズ