ピーター・スワンソンのレビュー一覧
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ネタバレタイトルもそうですが、冒頭で「そして誰もいなくなった」「ABC殺人事件」のストーリーに触れることが注意書きで書かれているので、全員死ぬし、関係ない人も殺されるんだろうなということ自体は最初に分かります。
そしてタイトルの通り9人が対象なので、登場人物がめちゃくちゃ多い!
そのせいか序盤は中弛み感があって、何度か読むのを中断してしまいました。
でも最後まで読んでみると、後半であれよあれよと伏線が回収されていくので、中断したことを後悔する羽目に(結局何度か序盤を読み直しました笑)。
そして登場人物の多さも相まって、私は本当に後半になるまで全然犯人が誰かは分からりませんでした。
結末は他の -
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ネタバレ面白かった。瑕疵が無いわけじゃないけど、エンタメとして十分楽しんだ。
最初はキャラクターの多さに把握するのが大変だったが、死者が増えるにつれ、視点人物が減っていくので1/3くらいからどんどん面白くなって、半分のところでは夢中になって最後まで一気に読めた。
ミステリーとしては推理できないけれど、まあワケありなのはわかるし。アガサ・クリスティを下敷きにしているので、展開にはついていけた。
気になったのはジェシカがどうして助かったのか。その示唆が全然わからなかった。元軍人に依頼したのに失敗するなんて。失敗する要素はあったのか?
全体を通して見ると、死者の数を揃えるため?エリックが死んだ分、ジェ -
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autumn522akiさんの本棚から
ピーター・スワンソンである
実はピーター・スワンソン2冊ほど読んで、うーん面白くなくはない、なくなくなーい
でもなんか自分には合ってないかもと思い、読んでいなかったし、読むつもりもなかったのです
だがしかし
風雲急を告げるとはこのことです
なんとピーター・スワンソンの新作が秋さんの鬼★5とのこと
なぬー!
ほんとかいな!
ほんとにそんな面白いんかいな!
いや、言うてもあれよ?
わいとスワンソンあんま相性良くないのよ
大丈夫?
秋さん大丈夫?(いやお前の事情踏まえて★打ってないわ!)
結果、面白かったー!
やられたー鬼秋5違う鬼★5にやられ -
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ピーター・スワンソン、3作目。
ミランダ、ケイト、アリスと来ましたね。
大学生のハリーは、父が急死したという知らせで、帰宅します。
転落死だが、慣れた道なのに?という疑惑も…
父と再婚した若い継母アリスは美しいが、どことなく不自然な気配も感じられるのだった。
視点を変えて、過去と現在が交錯します。
想像の上を行く展開が、じわじわと迫るサスペンス。怖いわ~。
この構成、滑らかな繋がり、作者の頭の切れには、感心します。
作風や主人公のタイプは、変化つけて来てますね。どれが一番面白かったか?この時点では迷いました。ミランダは読みやすいけど、ケイトの方が好み。完成度ではアリス?
5作読んだ時点で -
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ネタバレ
ご同情申し上げます。っていうぐらいに変な男を引き寄せ、事件に巻き込まれるケイト。
『ケイトが恐れるすべて』そう、まさしく外の世界の全てを恐れているケイト。
「これはわたしのせいなんです。彼らはわたしに寄ってくる。異常者はみんな。私は磁石みたいなものなの。」
嫉妬深く、狂気的な元彼はクレアを暗いクローゼットに閉じ込め、ライフルで自分の頭を吹き飛ばして自殺する。又従兄弟は殺人犯かも?の展開の中、どうやら又従兄弟の友達はサイコパス。クレアの新しい彼氏は覗き魔。
私は不幸を呼ぶ、、、と、生まれてからずっと不安障害に悩まされ続け、心理的にも身体的にも追い詰められていく事件が、距離と時間の巧妙な筋立ての -
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15歳で母を肺癌で亡くし、大学の卒業式の直前に、父を殺されてしまうハリー。彼のたった一人の家族は、共に残された美しすぎる継母。父が死んだというのに、何故かウキウキと嬉しそうにも見える継母。そして、彼女は異常にもハリーにその美貌で迫ってくる。誰が父を殺したのか?
話がどこに向かうのか、落とし所はどこなのか、勘の鈍い私にはわからないまま、次なる展開に期待して息も忘れてしまうくらいに読み進めた。
ピーター・スワンソンの初めて読んだ一冊目「8つの完璧な殺人」が面白過ぎての二冊目だった。私の好きな作風とは違うのに、中毒になってしまった。今作のラストも最高だった。 -
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ネタバレ
タイトルに惹かれて読んだこの本は、私にとって、文句なしに面白かった!
陰気な北欧ミステリ、犯人が最初からわかっているサイコパス野郎系を好んで読む私だが、この本は終盤まで誰が犯人なのかわからない。
31章で罪の告白を始める主人公わたしが、真実を語ったのか、全てを語り尽くしたのか、、、解説でこのことを「語り落とし」と説明している。まさしく、それだ!
最後の32章の手記で真実が明かされるが「何が現実で何が夢なのかわからない夜が幾夜もあった。」というほど、わたし自身がすでに自分さえも信じられないのだ。
この本はミステリ作家へのオマージュである。登場する9冊の本をすでに読んでいるミステリマニ -
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ネタバレ面白かった!
ピータースワンソンはカメレオンみたいな作家さんだなあって思ってる。
昔、音大とか正規に学んだ人の方がバラエティに飛んだ曲を作れるものだ、なんて聞いたことがあって、それが正しいのかはわからないけど、この作家さんの作品を読むたびにそれを思い出す。
硬質で精緻な文章に、ピリッと効いた思いがけないアイデア。最後の着地があっちかな?それともこっち?と、最後まで予測できずにでも、読み終えてものすごく満足感があった。(特にその前にミランダを再読してたので、出てくる人の善人率の高さに少しほっとしたり)
それぞれ癖のある登場人物たちをうまく組み合わせての物語はほんとうに丁寧で、そつがないの -
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