ピーター・スワンソンのレビュー一覧

  • 9人はなぜ殺される

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    タイトルもそうですが、冒頭で「そして誰もいなくなった」「ABC殺人事件」のストーリーに触れることが注意書きで書かれているので、全員死ぬし、関係ない人も殺されるんだろうなということ自体は最初に分かります。

    そしてタイトルの通り9人が対象なので、登場人物がめちゃくちゃ多い!

    そのせいか序盤は中弛み感があって、何度か読むのを中断してしまいました。

    でも最後まで読んでみると、後半であれよあれよと伏線が回収されていくので、中断したことを後悔する羽目に(結局何度か序盤を読み直しました笑)。

    そして登場人物の多さも相まって、私は本当に後半になるまで全然犯人が誰かは分からりませんでした。

    結末は他の

    0
    2025年09月24日
  • 9人はなぜ殺される

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白かった。瑕疵が無いわけじゃないけど、エンタメとして十分楽しんだ。

    最初はキャラクターの多さに把握するのが大変だったが、死者が増えるにつれ、視点人物が減っていくので1/3くらいからどんどん面白くなって、半分のところでは夢中になって最後まで一気に読めた。

    ミステリーとしては推理できないけれど、まあワケありなのはわかるし。アガサ・クリスティを下敷きにしているので、展開にはついていけた。

    気になったのはジェシカがどうして助かったのか。その示唆が全然わからなかった。元軍人に依頼したのに失敗するなんて。失敗する要素はあったのか?
    全体を通して見ると、死者の数を揃えるため?エリックが死んだ分、ジェ

    0
    2025年09月04日
  • アリスが語らないことは

    Posted by ブクログ

    ただのサスペンスではなく、ゾワゾワするような怖さ、サイコみがあってそれでいてセクシャルなサスペンス。過去と現在を交錯させて、小説ならではの仕掛けがある。最近こういう終わり方の物語を読んでなかったから面白かった!

    0
    2025年09月02日
  • 8つの完璧な殺人

    Posted by ブクログ

    9つのミステリー作品のネタバレを含むミステリー。
    頑張って半分は先に読んだけど、半分は手に入らなかったので諦めましたが、読んでおいてよかった。
    犯人も、殺害方法も、ちゃんとネタバレしてくる。
    読むのに覚悟がいる作品だけど、予習して多分、すごく面白かった。ピーター・スワンソン次回作も楽しみ…

    0
    2025年08月31日
  • そしてミランダを殺す

    Posted by ブクログ

    海外小説の中でも特に日本作家に近い翻訳でとても読みやすかった。
    海外ならではの伏線で翻弄され、女性ならではの心理描写に恐怖心を植え付けられる。
    幼い頃に経験したことは、その人の一生をかたどるものになるのだと再認識できた。

    0
    2025年08月15日
  • 9人はなぜ殺される

    Posted by ブクログ

    住んでいる地域も年齢も違う、全く接点のない9人に名前だけのリストが届く。そして、リストの中から、1人また1人と殺されていく。
    9人のプロフィールがとても丁寧に描かれていて、その中にはクリスティーを始め名だたるミステリー作家やTV、映画などの名作があり、題名を見ただけでもミステリー好きには堪らない仕掛けになっている。登場人物がたくさん出てくるので始めは戸惑うが、すぐにそれ以上の面白さに引き込まれて行くと思う。終わり方もよかった。

    0
    2025年08月14日
  • 9人はなぜ殺される

    Posted by ブクログ

    autumn522akiさんの本棚から

    ピーター・スワンソンである
    実はピーター・スワンソン2冊ほど読んで、うーん面白くなくはない、なくなくなーい
    でもなんか自分には合ってないかもと思い、読んでいなかったし、読むつもりもなかったのです

    だがしかし
    風雲急を告げるとはこのことです
    なんとピーター・スワンソンの新作が秋さんの鬼★5とのこと

    なぬー!

    ほんとかいな!

    ほんとにそんな面白いんかいな!

    いや、言うてもあれよ?
    わいとスワンソンあんま相性良くないのよ
    大丈夫?
    秋さん大丈夫?(いやお前の事情踏まえて★打ってないわ!)

    結果、面白かったー!

    やられたー鬼秋5違う鬼★5にやられ

    0
    2025年08月11日
  • だからダスティンは死んだ

    Posted by ブクログ

    なんとなく手に取った本だけど、期待以上に面白かった!なんかNetflixにありそうなドラマみたいだし、クリミナルマインドにも似たような事件があったような気がする。登場人物もそんなに多くないから入り込みやすくてスラスラ読めた。

    0
    2025年07月08日
  • 9人はなぜ殺される

    Posted by ブクログ

    以前読んだ「そしてミランダを殺す」が面白かったので手に取った。「そして誰もいなくなった」をモチーフにしているが、クローズド・サークルではないという一作は、タイトルそのままのホワイダニットが軸。場面と視点が次々切り替わり、翻訳も自然なので、とにかく読み易い。冒頭からグイグイ引き込まれるサスペンスフルな展開で、終わり方も悪くない。現時点で今年一番のミステリ。

    0
    2025年07月06日
  • アリスが語らないことは

    Posted by ブクログ

    ピーター・スワンソン、3作目。
    ミランダ、ケイト、アリスと来ましたね。

    大学生のハリーは、父が急死したという知らせで、帰宅します。
    転落死だが、慣れた道なのに?という疑惑も…
    父と再婚した若い継母アリスは美しいが、どことなく不自然な気配も感じられるのだった。

    視点を変えて、過去と現在が交錯します。
    想像の上を行く展開が、じわじわと迫るサスペンス。怖いわ~。
    この構成、滑らかな繋がり、作者の頭の切れには、感心します。
    作風や主人公のタイプは、変化つけて来てますね。どれが一番面白かったか?この時点では迷いました。ミランダは読みやすいけど、ケイトの方が好み。完成度ではアリス?

    5作読んだ時点で

    0
    2025年01月23日
  • ケイトが恐れるすべて

    Posted by ブクログ

    ネタバレ


    ご同情申し上げます。っていうぐらいに変な男を引き寄せ、事件に巻き込まれるケイト。
    『ケイトが恐れるすべて』そう、まさしく外の世界の全てを恐れているケイト。
    「これはわたしのせいなんです。彼らはわたしに寄ってくる。異常者はみんな。私は磁石みたいなものなの。」
    嫉妬深く、狂気的な元彼はクレアを暗いクローゼットに閉じ込め、ライフルで自分の頭を吹き飛ばして自殺する。又従兄弟は殺人犯かも?の展開の中、どうやら又従兄弟の友達はサイコパス。クレアの新しい彼氏は覗き魔。
    私は不幸を呼ぶ、、、と、生まれてからずっと不安障害に悩まされ続け、心理的にも身体的にも追い詰められていく事件が、距離と時間の巧妙な筋立ての

    0
    2024年10月22日
  • だからダスティンは死んだ

    Posted by ブクログ


    不穏な気配を漂わせながら、物語は流れる。

    主要人物たちによって物語の視点が変わり、
    「読み手は落ち着かない感覚に囚われ」
    引っかかりを抱いたまま結末まで導かれる。
    最後まで読み終えて、やっと、、、やっと一息つくことが出来た。

    0
    2024年09月28日
  • アリスが語らないことは

    Posted by ブクログ

     15歳で母を肺癌で亡くし、大学の卒業式の直前に、父を殺されてしまうハリー。彼のたった一人の家族は、共に残された美しすぎる継母。父が死んだというのに、何故かウキウキと嬉しそうにも見える継母。そして、彼女は異常にもハリーにその美貌で迫ってくる。誰が父を殺したのか?

     話がどこに向かうのか、落とし所はどこなのか、勘の鈍い私にはわからないまま、次なる展開に期待して息も忘れてしまうくらいに読み進めた。

     ピーター・スワンソンの初めて読んだ一冊目「8つの完璧な殺人」が面白過ぎての二冊目だった。私の好きな作風とは違うのに、中毒になってしまった。今作のラストも最高だった。

    0
    2024年07月12日
  • 8つの完璧な殺人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ


     タイトルに惹かれて読んだこの本は、私にとって、文句なしに面白かった!
    陰気な北欧ミステリ、犯人が最初からわかっているサイコパス野郎系を好んで読む私だが、この本は終盤まで誰が犯人なのかわからない。

     31章で罪の告白を始める主人公わたしが、真実を語ったのか、全てを語り尽くしたのか、、、解説でこのことを「語り落とし」と説明している。まさしく、それだ!
    最後の32章の手記で真実が明かされるが「何が現実で何が夢なのかわからない夜が幾夜もあった。」というほど、わたし自身がすでに自分さえも信じられないのだ。

     この本はミステリ作家へのオマージュである。登場する9冊の本をすでに読んでいるミステリマニ

    0
    2024年07月08日
  • そしてミランダを殺す

    Posted by ブクログ

    面白すぎた。没入感が半端なくあっという間に読み終わってしまった。解説でも書いてあったけど、クリフハンガーと同シーンのキャラごとの視点のストーリーが良くて引き込まれたね。この作家さんを追うことにします。

    0
    2024年07月06日
  • だからダスティンは死んだ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    統合失調症で精神が不安定ながら誰からも信じられず事件を追い求める主人公。犯人が狂いに狂っていなければ冒頭で殺されていただろう。なんとなく犯人の人格の闇は想像ついていたから意外性はあまりなかった。狂いに狂ってる。

    0
    2024年06月10日
  • ケイトが恐れるすべて

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白かった!

    ピータースワンソンはカメレオンみたいな作家さんだなあって思ってる。

    昔、音大とか正規に学んだ人の方がバラエティに飛んだ曲を作れるものだ、なんて聞いたことがあって、それが正しいのかはわからないけど、この作家さんの作品を読むたびにそれを思い出す。

    硬質で精緻な文章に、ピリッと効いた思いがけないアイデア。最後の着地があっちかな?それともこっち?と、最後まで予測できずにでも、読み終えてものすごく満足感があった。(特にその前にミランダを再読してたので、出てくる人の善人率の高さに少しほっとしたり)

    それぞれ癖のある登場人物たちをうまく組み合わせての物語はほんとうに丁寧で、そつがないの

    0
    2024年06月06日
  • そしてミランダを殺す

    Posted by ブクログ

    3部構成で凄く読み易かった。ミランダが中々殺されないでヤキモキした所もあった(笑)ある人物が早々に退場した事に驚いた。

    0
    2024年04月06日
  • そしてミランダを殺す

    Posted by ブクログ

    最初から引き込まれて,中盤にはもうジェットコースターに乗っていましたね。一気に最後まで読んでしまいました!最後の最後までドキドキして手に汗握るとはこの事!と言った状況で読んでいました。最後の最後のどんでん返しもスパイス効いていてよかった!
    久々に痺れるミステリーを読みました!

    0
    2024年03月03日
  • 8つの完璧な殺人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    様々な作品のオマージュをふんだんに盛り込んだ作品。
    登場人物が多いので、忘れないうちに一気に読みました。
    犯人は誰か、という視点のみだと容疑者候補がどんどん減っていくので分かりやすいかも。
    ただ、展開が早く文章によるミステリの良さが存分に味わえる作品なのでミステリファンは楽しめるのでは。

    作中には色々なミステリのネタバレが含まれてしまうので、作中で肝となるクリスティの『ABC殺人事件』『アクロイド殺害事件』は読んだ上で本作を読むとより楽しめるのではないかなと思います。

    0
    2024年01月05日