ピーター・スワンソンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレピーター・スワンソン二作目。
誰が本当のことを言っているか、本当に起こっていることは何か、語られていることは真実か。
相変わらずこの作者の登場人物はみんな怪しい笑
ぐいぐい引き寄せられる感じは前作「ミランダ…」の方が上か。後半の展開は面白かったが、序盤が退屈すぎて…少し残念。
犯人のヤバさは前作を軽く超える。
一緒に暮らすスリルが好きなサイコキラーとか、ド変態すぎてどうしたらいいのかわからない笑
前作も今作も、呼吸するように人を殺める人物が多すぎる…外国こえー。
最後は一見ハッピーエンドか?と思ったけど、よくよく考えると窓の向かいから生活を監視していたやつですよ、その人。 -
Posted by ブクログ
気が付いたら怒涛の務台夏子さんヘビーローテーションだったw
そして次はダフネ・デュ・モーリアの『鳥』なんて読んでみようかなと思ったりしてこれじゃあまるで「僕って結構海外ミステリを訳者さんで選んでるみたいなところあるじゃない?(知るか)だって重要じゃない?誰が訳してるかで物語の雰囲気って変わってくるし」みたいな鼻につくタイプの海外ミステリファンみたいだ
もしフォローして下さってる人の中に海外ミステリを訳者さんで選んでる方がいらした場合はここまでのことは全て忘れて下さい(フォロー外さないで!)
でも訳者さんが重要だというのは激しく同意したい
鼻にはつくが同意したい
同じ作家さんでも訳者さん -
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Posted by ブクログ
ミランダ〜から早数ヶ月。無駄な寄り道が多いイメージの作家だが、今回は最後まで楽しく読む事が出来た。
又従兄弟のコービンと住居交換をしたケイト。
過去の男ジョージの黒い影に苦しみ、自分を変えるために踏み出した一歩のはずがーー。
翌日隣人オードリーが不審死を遂げる。彼女を取り巻くアランやジャック 悲劇の定番スパイス複数メンズの存在。このスリーメンズの発言はどれも興味深く、まるで「ダウト」をしているかのよう。
誰が真実を語り、誰が嘘を吐いているのか...主にこちらが読者の興味をそそるメインストリートとなるのだが、この侵食していくようなジワジワと進む前半とは打って変わって、終盤に入っての突如のギア -
Posted by ブクログ
男女4人による殺人狂躁曲 - ピーター・スワンソン「そしてミランダを殺す」 ★★★★☆
「ソシオパス(反社会性パーソナリティ障害)」という言葉は初めて聞きました。よく聞くような「サイコパス」は先天的なもので、「ソシオパス」は後天的なものになります。
あまりソシオパスになった原因をはっきり記載していないので、「サイコパスじゃね?」って気がしますが、本文上ソシオパスとなっているので、それにならいます。
最終的なオチはアメリカっぽくて皮肉が効いていていいのですが、その手前の墓地のシーンはいらないだろ。そこまで完璧にしてきたのにあまりに雑すぎ。もったいない。
中盤のネタは、日本では実現できない表現の -
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Posted by ブクログ
アメリカ各地の9人に自分の名を含む9つの名前だけが
記されたリストが郵送された。差出人も意図も不明。
だがその後、リストにあったホテル経営者の老人フランク・ホプキンズが溺死。
その翌日、ランニング中のマシュー・ボウモントが射殺される。
FBI捜査官のジェシカはリストの人々の特定を進めていた。
自分も死んだ二人と同じリストを受け取っていたのだ。次は誰が殺されるのか?
といったあらすじ。
まさに『そして誰もいなくなった』の様な展開。
各章の最後で9人のうちの誰かが殺されるという展開で進んでいくので
毎章ごとに、あぁこの人が殺されてしまったのかという驚きがある。
そう、それなりにミステリーの楽しさ -
Posted by ブクログ
ネタバレ有名な『そして誰もいなくなった』を、オマージュというか意識した作品。
どうしてミステリ好きは『そして誰もいなくなった』につい心惹かれてしまうのか…
ある日9人の元に送られてくる9人の名前のみが綴られたリスト。
そしてひとり、またひとりと殺害されるリストの人物。
孤島でもクローズドサークルでもないのに『そして誰もいなくなった』を感じられるストーリーはわくわくした。
『ABC殺人事件』にも触れていると注意書きがあったので、彼らの共通点は?犯人は?と作中のヒントを探したけど結論べつになかった笑
トリックとかも特段なにがあるわけでもなくて、別につまらなくはなかったんだけど、
ミステリー…なのか?と -
Posted by ブクログ
因果応報。読み終えた瞬間、まさにその言葉を思い浮かべた。
大学生のハリーは、父親ビルの事故死を知らされる。
急ぎ実家に戻ると、傷心の美しい継母アリスが待っていた。
その後の調査で、父が海辺の遊歩道から転落する前、
何者かのよって父は頭を殴られていたということがわかる。
しかし、アリスは事件について話したがらず、ハリーは疑いを抱く。
まず、怪しさしかない継母のアリス。
父の死の真相を探るハリーの現在と、10代のアリスの様相を描く過去。
その二つの時間軸が交互に展開されていく構成。
なかなか読み応えはあった。
次の展開がどうなるのかというワクワク感はありつつも、
テーマとしてなのか、またここで -