イスラーフィールのレビュー一覧
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購入済み
淡海の海より凄みを増した
「淡海の海」に嵌り安売りを機に全巻購入。
「淡海の海」では行動的な武将でしたが、「羽林」では心理戦主眼の公家。
しかし、主人公が更に凄みを増しています。
三好との息詰まる心理戦は見ごたえ十分。
まだ原作は未読ですが、そのうちきっと読んでみたいです。 -
購入済み
転生戦国ものだがチートは少な目
この巻が出た時点で1巻を無料で読んで嵌り、一気に全巻購入。
面白いです!
歴史知識や生産知識を生かしているとはいえ、チート感は序盤のみだし少な目。
むしろこの主人公の凄さはその精神性。
果断即決。勇猛果敢。時に冷酷無慈悲。
前世では平凡な人生を送った人間がここまで変わるか?って感じですね。
WEB版では異伝に原作者の軸足が移っているようなので放置されず進んでくれることを願います。 -
購入済み
見逃せない伏線
見所が散りばめられ、大きな動きが起こる伏線が多く張られます
三好の油断
信長の上洛への布石
宮中で重みを増す主人公
覚醒する 飛鳥井の爺様
個々のエピソードだけでも充分に楽しめます
家柄だけで実力を伴わない頭弁は、宮中雀だけでなく、主上(正親町帝)からも匙を投げられてしまいます
しかも、父親である万里小路権大納言や後ろ盾の伯母(新大典侍)からも見放されているのが哀れを誘います
比較される相手が主人公では気の毒ではあります
日野家跡目では欲を掻いて失態を演じた 飛鳥井雅綱(飛鳥井の爺様)が、主人公を認め受け入れて諦観するように当主の飛鳥井雅教権中納言に、公家のあるべき姿を説くシーンは熱い -
購入済み
原作第一巻後半
原作 第一巻の後半部分を本巻では描きます
圧巻は、原作ではたった一行でふれられていたセリフ
「どうやら俺は三好筑前守長慶を殺したいらしい」
これが鬼気迫る形で表現されています
このコマをみるだけでも、本巻を購入する価値があります
本作のコミカライズは非常に丁寧に原作をトレースしており
原作だけでは見落としてしまう事 とくに 登場人物の心象風景が的確に表現されています
また、本伝(原作&コミカライズ)では、非常に硬派な公家として表現されている 近衛晴嗣(改め 近衛前嗣)公が、アゲアゲの陽の者として表現されています これも一見の価値があります
もちろん元服し位階を授かった主人公の化け振りも凄い -
購入済み
最高な恋愛コミックス
原作の主軸は一切弄らず、要所も踏まえ、ただひたすらに恋愛要素を大切にしてるすごい作品。
原作では匂い付け程度にしか描かれていない恋愛を、よくここまで引き出せるなと、もとむらえり先生がコミカライズ担当で本当に良かったと思う原作ファンでした。
あと、この9巻で原作の1、2巻って聞いて震えてる。一生推せる作品です。 -
Posted by ブクログ
戦国時代武将大好きの人間だったら、涙を流して喜びそうなシリーズだよなあ。次々と有力武将が現れて、敵ともなり、配下ともなる。主人公の朽木基綱はそれを楽しんでいる。でもまあ、天下統一をして、争いのない豊かな世の中にしたいと真剣に願っているんだろうけれどね。息子の朽木堅綱は、相模の西部の山城を次々に落としていき、東相模にも進出して、徳川を追い詰めていく。ただ、徳川家康からの視点が全く出てこないのが不気味ではある。親父(35歳だが)の朽木基綱はいよいよ九州征伐を行う。明智光秀を大将とする隊と朽木基綱を大将にする隊の二手に分かれ、最後は島津を滅ぼす。龍造寺と大友は残ったが、後で滅ぼされるんだろうな。まじ
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Posted by ブクログ
織田の混乱に乗じて、朽木は調略を進め、嫡男・朽木堅綱を大将にして、美濃に侵攻する。時を置いて、いよいよ織田三介を撃ちに出るが最後はあっけなく決着がつく。嫡男に厳しく経験を積ませるため、家督を譲り、尾張・三河・駿河・伊豆を与えて、徳川、関東の攻略を命じる。朽木基綱の親としてのことや側室のことについて思い悩む場面も出てくる。統一後の政体についても思いを巡らす。征夷大将軍にはならずに太政大臣になるようだ。越後では、竹姫が謙信の声代わりに戦場に出る。おやおや、こんなことってあるかな。謙信が明るくて利発な竹姫を可愛がっていることは分かるんだけどね。いろいろな人物の視点からの進行は相変わらずで面白い。
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Posted by ブクログ
織田信長が死んだのを家康から知らされた北条は織田軍を急襲、嫡男・信忠が傷を負い死んでしまう。伊豆に出兵した北条を裏切り、徳川が背後を攻めて北条を滅ぼす。織田は次男、三男の跡目争いに終始する。二人ともその器ではなく、徳川、朽木とも織田を食うことを考える。一方、土佐に出兵した朽木基綱は長曾我部も一条も従わせる。琉球を狙う島津にもくさびを入れる。安芸の一向宗徒を島津に追いやった朽木が次に狙うのは九州か。基綱の留守を預かる嫡男・弥五郎(朽木堅綱)もなかなか頑張るぜ。まだまだ父親には及ばず悔し涙を流すが、まだまだ先は長い、応援するぜ。近衛前久はじめ公家たちの動向も面白い。さてさて家康はどう牙を剥いてくる
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Posted by ブクログ
一巻がすごく分厚いが一気に読んでしまうなあ。
義昭が挙兵し、結局は毛利のもとに逃げてしまうことになる。そして、いよいよ毛利と朽木の戦いが始まる。そうそう、織田信長と上杉喜平治と朽木基綱の3者会談があったよなあ。竹姫の上杉への輿入れがあり、朽木と上杉のつながりは強くなるが、信長は腹の内では何を考えているかは分からない。いつかは朽木と戦うことを考えているだろう。織田は武田を滅ぼし、家康は甲斐に転封される。しかし、さすがは家康、やはりいつかは織田をひっくり返し雄飛することを狙っている。先々、朽木と対立することになるかなあ。毛利の兄弟もなかなかの者たちとして描かれている。その甥の主君、輝元は頼りない。 -
Posted by ブクログ
信長がお濃へ愚痴を言うけど、ちょっと気の毒。自分なら朽木と同じことができた。さらにその上を行って、全ての権威を否定して一番上に立ち、海外まで雄飛したと。その点、朽木基綱は、権威というものを大事にし、というか上手く利用しようとする。信長だったら、天皇まで否定したかもしれない。朽木基綱は朝廷、帝とかなり親密である。今回も、朝廷を手厚く援助して、いくつもの朝勅を引き出し、義昭を虚仮にする。心の内では、権威など有難がっていないし、神も仏も信じない。当時の人らしくないわな。しかし、家族や親族、配下たち、領民たちには非常に優しい。
義昭を餌にして、四国の三好を摂津、山城まで攻めてこさせて、ほいきた長さんと