あらすじ
★電子書籍限定書き下ろしSS付き★
「必ずそなたを守ってみせる」
シリーズ2ヶ月連続刊行!(コミックス2巻4/15発売)
シリーズ累計75万部突破!(電子書籍含む)
公家に転生した基綱が信長と共に天下を目指す!
大人気戦国サバイバル「淡海乃海 水面が揺れる時」の外伝第3弾!
コミカライズ好評連載中!
【あらすじ】
1560年。織田信長が桶狭間の戦いで今川義元を討ち取った年。信長の戦いを間近で見た基綱は、彼の躍進に向けて影で着々と手を打っていた。
しかし将軍・足利義藤は織田の勝利はまぐれだと断じる一方、上杉家に大きな期待を寄せていたため、基綱との意見対立が鮮明に。足利家との関係は過去最悪へと陥る。
そんな中、何者かの放った刺客が基綱の邸を襲撃する!
婚約者である春齢にも危害が及びかねない状況に、基綱はどう動くか……!?
「必ずそなたを守ってみせる」
大人気戦国サバイバル「淡海乃海 水面が揺れる時」の異伝、第3弾!
書き下ろし外伝×2本収録!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
12歳にして宮廷の実力者で、情勢の分析も鋭く胆力もあって帝の信頼も厚い主人公の朽木基綱。それに対して、泣き虫の情けない奴の足利義輝。この対比があざとすぎるけど、読ませる読ませる。近衛前久の妹たちからも慕われて、モテモテの基綱だが、相手が八つも年上!浅井と六角の野良田の戦いの後あたりの話だが、さてこの後どうなるか。実際の歴史に干渉していくのかな。2022年6月の出版なので、次巻はまだまだか。
書き下ろし一杯
ネット掲載分に加えた書き下ろしが多く、かなり読みごたえがありました。そのお陰でネットで書かれずもう少し知りたかった部分が補完されたので良かったです。
Posted by ブクログ
桶狭間の後、六角の敗れる野良田の戦いを想定した基綱への畏怖が広がる。
葦の運上、近衛の太閤殿下の病への対応、帝にその力を望まれ春齢との婚儀へ。次は頭の中将だね。
歴女でもないので大名は何となく聞き覚えあっても、公家が色々出てもよくわからない。
雰囲気で読んでこれだけ面白いのって凄いよね。
外伝Ⅴ『不安』桶狭間後、春日局と基綱の会話を聞いてた忍の覚悟って…。
外伝Ⅵ『乖離』朽木の幕府組三兄弟が基綱と会った際とその後の顛末。
ここでも公方を下げて上げて叩き落とす。
本格的に活動を始める主人公
【注意1】
作品紹介にある「必ずそなたを守ってみせる」の台詞は本巻の中にはありません
【注意2】
いつもの通り、挿絵は無かった事にしましょう
【結論】
本巻は、怜悧な戦略眼と莫大な運上という実績で確実に地歩を固める主人公 飛鳥井基綱と、感情に押し流されて愚行を重ねながらも事後にそのことに気が付き自虐する公方 足利義輝、そしてその義輝と幕臣に冷遇されながらも立ち直り決意を固める御台所 近衛鞠姫の物語が錯綜します
ここに、いよいよ結婚にこぎつける源春齢姫と朝倉から離縁されて京に戻った近衛寿姫が花を添えます
【飛鳥井基綱】
第二巻で伏線をはった宇治川の運上の結果が出ます
現在の貨幣価値に直すと億単位の金額を上げる事になります
もちろん主人公は、これを宮中だけでなく畿内の政治にも余すところなく活用します
正親町帝が廷臣達の乱世をかいくぐる能力の無さに呆れて、主人公を引き上げる決意をします
帝によって望まぬ出世をする主人公ですが、蔵人として昇殿すると、家柄だけで頭弁となっている万里小路輔房だけでなく先任蔵人たちに初見殺しともいえる太い釘を打ち込みます
主人公に頭弁が釘を刺される場に立ち会う羽目になった先任蔵人二人(右少弁と左中弁)の会話を当世ヤンキー風に翻訳すると
右「ふぃ~ブルったぜ」
左「パイセン やべぇっすね あの家柄だけの頭弁がブルっちまって いい気味っす」
右「バぁカ こっちにもきっちり釘さしてきてんだよ とんでもねぇのが入ってきたもんだ」
左「うっす」
【公方 足利義輝】
今回は、公方 足利義輝の自虐のオンパレードです
この第三巻の中だけでも5回(本編)+1回(外伝)も後悔をして、伯父、乳母、側室に愚痴をこぼしています
一時の感情に押し流されてバカをやって、その後でうじうじと後悔をする本当に学習しない愚者とそれに迎合しかしない幕臣には苛つきすら感じます