あらすじ
「小説家になろう」歴史ジャンル年間一位(2016年度)の大作が遂に書籍化!
近江(滋賀)を舞台に弱小領主が戦国の世を駆け上がる! 書き下ろし外伝×2本収録!
【あらすじ】
一五五〇年。足利将軍家が三好家に追放され、室町幕府の崩壊が始まった歴史的な年。
近江にある小領地・朽木にわずか二歳にして当主へ就任した少年がいた。
その名は朽木基綱【竹若丸】。実は歴史好きな現代日本人の生まれ変わり。
天下布武に想いを馳せる彼の前には、財政難、人材不足、狡猾な他領の計略など数々の試練が襲いかかる。
だが、歴史を知る基綱は屈しない。圧倒的な知識と交渉術、豪胆さを武器に乱世を駆け抜けていくのだった。
史実に埋もれた、稀代の軍略家が日本史を塗り替える!
信長、秀吉、家康の三英傑を救った唯一人の戦国武将・朽木基綱の生涯を、大胆に描く大河ドラマ誕生!
著者について
●著:イスラーフィール
千葉県在住
本作がデビュー作となります。
趣味は読書。歴史、SF、スペースオペラ等が好きです。
今は執筆活動に夢中ですがプロット無しのストーリーテラーです。
自分の紡ぐストーリーを楽しんでもらえれば幸いです。
現在ダイエット中。目指せマイナス三キロ。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
戦国時代に転生もの。
近江にある小領地、朽木に転生し乱世を生きていく。
二歳から13歳に元服して婚約者ができるまで。
外伝『決別』足利将軍に三好と和睦して京へ帰るように説得する御爺。
外伝『童子』三好長慶視点で、朽木竹若丸をどうみているか?
Posted by ブクログ
夾竹桃の「戦国小町苦労譚」を楽しんで読んでいるが、全く同じテイスト、構想の物語。戦国時代の近江の朽木家・朽木基綱(幼名竹若丸)に歴史好きの現代人が転生したというもので、現代の知識を生かして殖産興業を図り、豪胆さで難しい政局を乗り切っていくというもの。2歳の幼児が50男の口調でしゃっべって、海千山千の大人と渡り合っていくというのが痛快だ。2歳から十代前半までの話だが、はっきいって、いくら現代人だからと言ってもこうはいくまい。あまりに肝が据わり過ぎだね。まあそこはご愛敬。当時の都周辺の複雑な様相がわかってなかなか興味深い。主人公の部隊が浅井賢政を打ち取ってしまい史実と違ってくるのだが、どうなっていくか楽しみだ。
匿名
面白い
web版から読んでいますが、追加のエピソードが多く非常に読み応えがあります。追加部分は主人公以外の視点も多いので、群像劇が好きな人には特にいいのではないかと思います。
主人公が腹黒(良い意味で)
五十過ぎのおっさんが戦国時代に転生。清酒や椎茸栽培、歴史などの知識チートはありますが、それよりも生来の戦略的思考で領地を大きく豊かにしていくのが面白い。主人公はまだ幼いですが、思考がふてぶてしいというか腹黒いので頼もしいです。
いわゆる
過去転生の知識チート物と言ってしまえばそれまでだが、作中に出てくる登場人物の作りこみに作者のこだわりを感じられる作品です。
特に、戦国物では女性の登場人物の作りこみがあまりない作品が多いのに対し、この作品は出てくる女性陣のキャラが中々の物だと感じました。(次巻以降に出てくる側室の面々が特におススメです。)
止まらない
中年の男性が戦国時代の小領主に転生する。現代で学んだ歴史を活かして無双できるかといえばそうもいかないところが面白い。2巻購入しました。
おもしろい!
デビュー作ということで、なんちゃって歴史ファンタジーかと思ったら、しっかりした大河ドラマだった。歴史好きの人たちも、転生もの好きの人たちも広い間口で迎えてくれる作品だと思う。
一応転生ものの体裁だが
一応転生ものの体裁をとっているが話の内容は小領主経営もの。
一応実在の人物でしかも要衝に位置しながらさほど有名でなく資料も多くは残っていない朽木という小さい領主を主人公に選んだことに感心した。
要衝に位置するということは、足利将軍家をはじめ様々の有名武将を自然に取り上げることができ、資料が多くは残っていないということは自由に筆が振るえるということになる。なかなかのこだわりで面白かった。
知らない武将だ
戦国時代って結構好きなんだけど、それにしてもマイナーなところを出してきたなあ。三好はまだしも、近江の六角あたりは詳しく知らなかったことを改めて認識。流通の重要性を認識してのしあがるのは、なかなか目のつけどころが面白いです。
Posted by ブクログ
転生系、転生先が絶妙、ニッチ。
よくある話だが、丁寧でしっかりしてる。
転生元が詳しすぎるが、語りは少な目。
時々、誰が話してるのかわからなくなる。
歴史戦国小説好きなら、スラスラよめるし、おもしろい。
えっ!?
ビックリ!ちょっと、歴史書を読んでいるような気になった。戦国時代の、史実を織り混ぜながら、実在の人物に転生した、50歳過ぎの男の話。赤ん坊に転生して、物語の最後で、やっと元服。けれど、行く先が見えているから、やることが、子供っぽく無い。そのギャップに、呆れてしまう。朽木元綱、知らなかったな。ちょっと読むのに、疲れてしまったけれど、その後が、気になる。