温又柔のレビュー一覧

  • 魯肉飯のさえずり

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    夫が最悪すぎる、、、
    就職氷河期で仕事を得られず、こうした選択をするしかなかった女性は多かったのだろうか。

    雪穂夫婦の関係性が素敵だった。

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    2023年10月13日
  • 鉄道小説

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    鉄道をテーマにした5つの物語。温又柔さんは以前『魯肉飯のさえずり』を読んだので、あの時の台湾の雰囲気をもう一度感じられて良かった。そして、澤村伊智さんの名前を見てお気づきの方、大正解。1つだけホラーテイストです。

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    2023年09月22日
  • 鉄道小説

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    ネタバレ

    5人の作家による短編集
    鉄道は背景の一コマ的な扱い。滝口氏の「反対方向行き」の目的地の宇都宮と逆方向の電車に乗ってそのままあえて小田原まで行く車内で祖父を回想する時間、空間が、ごとごと揺れるリズムとともに心に残った。
    犬の散歩の話、台湾からの帰化の話、宝塚線中山駅のホラー、青森のトラム、それぞれ作家さんの持ち味が出ていて面白かったです。

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    2023年06月29日
  • 祝宴

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    温又柔さんの作品を久しぶりに読んだ。

    著者の生い立ちを想起させるお話で、アイデンティティを確立できず悩む瑜瑜の様子は他の作品の登場人物でも見たことがあった。著者の過去の苦しみを追体験しているようで苦しかった。心がチクチクした。
    娘について、理解できない父の言動の描写が、とてもリアルというか、わかるなぁという気持ちになった。お互いを尊重しあえる未来を感じさせるラストの描写にほっとした。

    国民党とともに、中国から台湾に来た人々の当時の市中での立場や、その後の運命など、歴史的にも興味がある記述もあり勉強になった。
    20230528

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    2023年05月31日
  • 祝宴

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    どこで生まれ、育ったか。
    どんな人を好きになるか。
    子供を産むことは当たり前のことなのか。
    父と娘、家族の思いが交錯してわかりあっていく。
    おいしそうな小籠包を食べて、明日も楽しく過ごしてほしい家族の物語。

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    2023年05月28日
  • 祝宴

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    中国から台湾に渡り、現地で結婚
    主人公は出世して、半導体の会社の副社長
    日本で暮らし
    今は上海、台北、東京など忙しい
    二人の娘は日本人のように育ち
    台湾人でも日本人でも、ましてや中国人でもない
    妹は日本人と結婚
    その日に、姉は自分は同性の恋人がいると告白
    父親はその事を受け入れられず
    悩む
    自分に良く似た娘のことだから
    そして、向き合おうとする

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    2023年05月21日
  • 鉄道小説

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    【収録作品】「犬馬と鎌ケ谷大仏」 乗代雄介/「ぼくと母の国々」 温又柔/「行かなかった遊園地と非心霊写真」 澤村伊智/「反対方向行き」 滝口悠生/「青森トラム」 能町みね子

    日本初の鉄道が新橋~横浜間に開業した1872/10/14から150年を迎えることを契機に立ち上げた「鉄道開業150年 交通新聞社 鉄道文芸プロジェクト」の一環として制作した短編集とのこと。

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    2023年05月13日
  • 私のものではない国で

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    台湾人の両親のもとに台湾で生まれ、3歳で日本に移住し、ほぼ日本語の中で育った著者のエッセイや対談などをまとめた作品。偏見や歴史認識の問題、著者が幼い頃に少し見せた特別な存在であることの優越感など肩肘張らずに書かれていた。技術の進歩とともに世界がぎゅっと小さくなり人の往来もさらにハードルが低くなって日本の中にも様々な人が増えてくるだろう。多様性という言葉が死語になるくらいの変化が起こるような気もする。

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    2023年05月02日
  • 永遠年軽

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    台湾と中国と日本、3つの国の間で迷い、葛藤する主人公。
    今、中国と台湾の間は微妙だ。
    入管法についても様々な議論がある。
    今日的な問題をバックにしながら、自分は一体何者なのか、と問い続ける主人公達。
    国と国の間で悩むことのない者には中々理解できない難しいテーマだった。

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    2023年04月30日
  • 永遠年軽

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    最後の「おりこうさん」はすこぶる面白かった。
    他の二篇は、文体が気になってあまり入り込めず。
    作者独自の文体だと思えばいいのか、ネイティブでないせいなのか、いわゆる「手練れの書き手」ではないせいなのか、そこのところが今ひとつわからないのだが。

    最後の「おりこうさん」は、その文体さえも、冴えがあった。これからどんどん上手くなって行く作家なのかもしれない。なにしろ、書く題材が、他の人には無いものがあるので、この人が自在に日本語を操って、日本という国を見たことがない調理法で作品に仕上げていく日は近いように思う。

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    2023年02月25日
  • 真ん中の子どもたち

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    複数の国の親を持つ子どもたち(といっても主人公が20歳頃の話が中心だが)が、留学先で同じような境遇の仲間と出会い、自分のアイデンティティに対峙する物語。「真ん中の子どもたち」というタイトルは「子どもが真ん中」という意味合いかと思って読み始めたが、そうではなかった。「国境のこっち・あっち」ではなく、自分を「真ん中」に据えた子どもというニュアンスだろう。
    上海を舞台にした話で、要所要所に出てくる「におい」が印象的だった。

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    2023年01月21日
  • 永遠年軽

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    短編集3篇
    台湾人であることと日本人であることの自分の在り方についての思いが生き方に関わってくる。日本人には想像もできない境地だが、祖国に寄せる思いに共感した。

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    2022年12月30日
  • 永遠年軽

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    台湾をルーツにもつ女性の日常の心の葛藤を描いている。アイデンティティの確立時期の不安定な時期とも重なる心情が胸に響いた。日本人として、日本、台湾、中国の関係性を学び直しそれぞれの視点から見つめ直したいと感じた。

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    2022年12月30日
  • 私とあなたのあいだ――いま、この国で生きるということ

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    大変面白い書き出しでしたが、途中から、狭い視野の慰めあいのようで、そうですね。って感じです。
    ただ、多様性を語る時に、自分の中の価値意識を、見直す必要があるように思いました。

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    2021年09月12日
  • 真ん中の子どもたち

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    もう少し掘り下げて欲しかったけど~3歳で台湾から日本に来た琴子は母の言葉を習いたくて上海への短期留学を決める。父は台湾の民俗研究者で日本人だ。上海へ行くと、台湾出身は出自を否定され、発音は矯正される羽目になる。同じ思いを抱えるのは、父親が台湾人の玲玲と両親が台湾出身で日本に帰化した龍舜哉だ。自分は偽日本人なのか、台湾語でも使われているアイノコというのがピンとくる。舜哉との関係はこの留学期間だけだけど、日本にいるボーイフレンドの彗は物足りない。帰国の日が近づいて二十歳の誕生日を迎える~ルーツがあちこちにある台湾に中国語を習いに来る学生達を世話するために台湾に渡る・という落ちは弱いなぁ

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    2019年09月26日
  • 空港時光

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    すらすら読めればもっと面白いのでしょうが浅学の徒の悲しさ、つっかえもっかえ読み終えた。互いに親派の多い日本と台湾だけど実は加害側と被害側であったという現実をついつい忘れがちですよね。ここにはその点はストレートに出て来ないけど、水面下に少し透けて見える気がしました。友達は以前から 是非とも訪問すべき国 だと盛んに薦めてくれるのですが、いまだに行けていません 泣。

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    2019年04月12日
  • 空港時光

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    日本と台湾、それぞれの人々と歴史、つまりそれらは人生なわけだけど、それらが交差する空港で彼らはすれ違い、出会い、視線を交わしたり言葉を交わしたりして、またそれぞれの道へと進んでゆく。というのがもうタイトルから想像できるし、実際読んでそのとおりなのでなんとなく物足りないというか、うん、そうだね。という感じ。
    年配の方々の話す言葉のなかで日本語と中国語が(台湾での、日本統治下における教育のせいで)混ざりあって表現されてくるところは興味深かった、しかもそれが嫌味なく表現されているので、余計に胸がぎゅっとした、特筆すべきはそのあたりかな・・・面白くないわけではないのだが、ずば抜けて心に残るかと言われる

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    2018年10月11日
  • 空港時光

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    表題作は(日本と台湾を行き来する)空港に集う人物たちの心象風景をスケッチした10編のショートストーリーで構成されている。

    日本統治時代から戦後の国民党支配時代、長く続いた戒厳令下の時代。大きな時代のうねりのなかで生きてきた台湾の人たち。でも、そんな歴史的背景の説明を極力省略し、普通の台湾の人たちのファミリー・ヒストリーに仕上げている。

    そこで描かれる、祖父母、父母、自身、子、世代間で異なる日本に対する意識のギャップ。さわやかでもあり、ほろにがくもあり、うしろめたくもあり。いささか複雑な思いで読み終えた。

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    2018年09月23日
  • 真ん中の子どもたち

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    作者じしんの分身と思われる主人公の天原琴子、ミーミーは、日本人の父と台湾人の母をもつ日本育ち。
    幼いころから親しんできた、しかし日本語に囲まれて育つうちにいつか遠のいてしまった母の言葉を習得したい。そう思って留学した先の中国・上海で、彼女は、ここで教え込まれる「正しい中国語」がじぶんの求める「母の言葉」ではなかったことに気づく。ここちよく自分を受け入れてくれる母語の代わりに彼女が見出したのは、ここでも「訛りのある」言葉を話す中途半端な存在として扱われる自分自身だった。
    小説は、ミーミーが同じ中国語学校に通う日本からの(必ずしも「日本人」ではない)留学生仲間――なかでも、台湾人の父親と日本人の母

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    2018年06月16日
  • 真ん中の子どもたち

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    日本人の父と台湾人の母を持ち、3歳までは台湾で過ごしていた琴子。日本では日本語を使っていたが、母の母語への興味があり、19歳の時に上海に中国語を学びに行く。上海で、「台湾人なんていない、中国人だ」「君の中国語は訛っている。台湾の訛りだ」「母親が中国人なのに中国語が下手だね」みたいな言葉を耳にし、自分とは何かがわからなくなり、思い悩む。琴子の悩みは、日本人として普通に生まれ育っていたら全く持つことのない悩み。こんな悩みを持つ人がいるんだ、と知ることができたのはよかった。

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    2018年05月12日