福嶋亮大のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレそうそう、この3年くらい、こういう本を読みたかったんだった。
さらに映画も追記していきたい。ex.ヴェルナー・ヘルツォーク「ノスフェラトゥ」、ジョージ・A・ロメロ「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」etc...
さらに読み継ぐなら、平凡社ライブラリーの「病短編小説集」「疫病短編小説集」「医療短編小説集」。
@以下、コピペしたものに、目次に反映した人名のみを●で追記。
◎目次
序章 パンデミックには日付がない
第一章 治癒・宗教・健康
【1】癒すこと、患うこと
【2】疫病と宗教
【3】健康の哲学 ●イマニュエル・カント
第二章 哲学における病
【1】古代――プラトンからルクレティウスまで ●プラトン ルクレティウス ヒポクラテス
【2】近代I――デカルトとその批判者 ●ルネ・デカルト パラケルスス アンドレアス・ヴェサリウス ウィリアム・ハーヴェイ
【3】近代II――カント・ヘーゲル・ニーチェ ●イマヌエル・カント ヴォルテール ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル フリードリヒ・ニーチェ
【4】近代III――フロイトの精神分析 ●ジークムント・フロイト アンドレ・ブルトン ジャック・ラカン
第三章 疫病と世界文学
【1】古代――ホメロス・ソフォクレス・ヒポクラテス ●ホメロス ソフォクレス ヒポクラテス
【2】ペスト――額縁・記録・啓示 ●ジョヴァンニ・ボッカッチョ ダンテ・アリギエーリ ダニエル・デフォー エドガー・アラン・ポー アルベール・カミュ
【3】コレラ――西洋を脅かす疫病 ●フョードル・ドストエフスキー ミハイル・バフチン ブラム・ストーカー トーマス・マン ギュスターヴ・フローベール ガブリエル・ガルシア=マルケス
【4】結核――ロマン主義の神話とその終焉 ●フランツ・カフカ トーマス・マン 梶井基次郎 堀辰雄
【5】エイズ以降――疫病と文学の分離 ●ドミニック・フェルナンデス
第四章 文学は医学をいかに描いたか
【1】小説は薬か? 毒か? ●ミシェル・ド・モンテーニュ フランソワ・ラブレー ジャン=ジャック・ルソー
【2】解剖学的想像力――ラブレーとフローベール ●フランソワ・ラブレー ギュスターヴ・フローベール
【3】解剖学的SF――H・G・ウェルズとJ・G・バラード ●クロード・ベルナール エミール・ゾラ メアリ・シェリー ハーバート・ジョージ・ウェルズ ジェームズ・グレアム・バラード
【4】病院としての社会 ●安部公房 ウィリアム・シェイクスピア イワン・ツルゲーネフ アントン・チェーホフ イワン・ソルジェニーツィン
終章 ソラリスとしての新型コロナウイルス
【1】感染モデルと衛生モデル ●エルンスト・テオドール・アマデウス・ホフマン レフ・トルストイ
【2】ソラリスとしての新型コロナウイルス ●ジャン・ボードリヤール スタニスワフ・レム
【3】病という戦略
あとがき -
Posted by ブクログ
【当時の日本人が日本の「皇道」と西洋の「覇道」を対比させたこと、それ自体が儒教のレトリックの複写であった。大東亜共栄圏という帝国日本のアイディアはそのスケールをユーラシアにまで広げて、二一世紀の中国に里帰りしたのだ】(文中より引用)
現代の中華圏における政治思想を論考したエッセイ本。西洋や「没落の二〇世紀」と対比させつつ、大陸の、台湾の、そして香港の思想家は自身の政治制度とヴィジョンについて何を考えてきたのか。著者は、中国研究者であると同時に、日本文学についても鋭い批評を加える福嶋亮大。
中華圏の考え方を内側から覗くことができる稀有な一冊でした。大陸中国が抱える超ナショナリズム的なナショナリズムの危うさを感じることもできましたし、何より香港という一都市におけるナショナリズムの捉え方がお見事でした。
こういう作品がもっと出てきてほしいかも☆5つ -
Posted by ブクログ
最近受験生の我が息子は、少し遠くの塾に
日曜日の夜間に通っています。(そんなに必死に
受験勉強しているわけではないのですが)
そこで、夫婦も揃って息子を送り届けて
塾が終わるまで二人でスタバに行って2時間
くらい待っています。私はじっくり本を読める時間
なので割と気に入っています。そこで読み終わった
今回のこの本。
川崎の桐光学園高校に様々な
論客(日本のトップクラス)が特別の授業をする
らしいのですがその授業の内容が本になっている内容。
こんな高校生はとても幸せだと思いますが
多分自分が高校生だったときはあまり興味を
覚えなかっただろうなあと思います。
でも、それでもそういうことを言っていた人が
いたなあとかすかに覚えていたり、そのうちの誰かの
話す内容に衝撃を受けたりすることが少ない確立でも
あったら、それって素晴らしいことなのではないかと
思います。
内容的には、とても知的な好奇心や問題提起がなされて
いてとても面白い内容です。おっさんがよんでも
とても勉強になり、感動し、納得し、面白いと
思える本です。
ぜひともいろいろな人に読んでほしいと思います。
やっぱりとりわけ若い人に読んでほしいと思います。
高校生でなくても、大学生や社会人でも。 -
購入済み
日本と香港の知識人の往復書簡です。腰を据えて何かを論じるというかはつらつらと思索を書き連ねていく感じなので難しくも読みにくくもあります。日本も香港も国際的で先進的な場所ですが、同時にそれぞれ中華文明の辺境・西欧文明の辺境という性格も持っています。そして辺境であればこそ文明の中心の古い要素が残るという、基本的にはそういうイメージが全体を貫いています。
香港が唐代の敦煌につながるようなアクロバティックな思索はカッコいい。何度か読み返してここから私も思索を広げたいなと思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読書途中。20人の講師による。一人90分の講演会の収録である。一気に読めるはずもなく、じわじわと読んだ。
姜尚中の講演のなかで、夏目漱石が奥さんをなぐっていたエピソードがあった。ノイローゼであったらしい。私は夏目漱石になれないけど、夏目漱石よりましだなと少し思った。考えかたとしてまちがっているのかな?どんな偉い人もほんとうにいろいろな苦しみにもがいていきているのだと思い直した。
20名全て役に立つわけでないが、中には、気に入る人もいるかもしれないとのことだろうか?3.11後の話など考えさせられたり。光触媒の話は興味を覚えた。文学、美術に関心を持った。宇宙論や素粒子の話は、わからないので、もういいとの気持ちであった。こんな講演会を聞けるのは、エリートの家の子供だからいいなとひがみたくなるが、本として出版されているので、誰でも接する機会があるのだと思い直す。マスターキートンにあった、「勉強はどこでもできる。便所でも」を思い出す。