I-IVのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレなんと言うか、今回は新たな展開のための仕込みの回という感じがした。
物語自体はレギオンの衛星兵器による一気の攻勢と共和国の避難民輸送と共和国滅亡の話なのだけど、そこは割と淡々としてあえて昂ぶることもなく冷静に語られる。
それよりもレギオンに取り込まれた元86達の復讐とそれに対してシンたちが戦わなければならない理不尽が、改めて思い起こされた。
そう、このお話はそういうお話だったよなあ。
そして今後も、懐かしい人が敵になる理不尽と悲哀が訪れるだろうことが察せられてこの物語の希望はどこにあるのか考えさせられた。
それにしてもシンはレーナに過保護では無いだろうかと笑 -
ネタバレ 購入済み
救いはあるのか
共和国での撤退作戦。これがエイティシックスというが如く地獄の連続。前にチラッと話に出たあの人は生きていないだろうと思ったが、まさかの敵側。最終局面なった時、一体何人生き残れるのか。
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Posted by ブクログ
ついに10巻にして初の短編集、しかも全て基本はシンの過去編。
初めて配属されたアリス戦隊長のいる部隊のエピソードから始まり、死に別れつつ連戦しながら成長していくシンのエピソード。
別ればかり続いていく中、シンが削られ過ぎなかったのはファイドのお陰なのかなあと思ったり。
あと、神父さんの影響もけっこうある気がする。
書き下ろし3部も良かった。
「レテの畔」「ファイド」が特に好き。
フラグメンタル・ネオテニーは全て過去、つまりもういない人たちの物語と思うと悲しくもあるけど、シンとファイドが連れれってくれたんだねと思えば救いになる。のか。
そして、ああつい10巻まで終えてしまった。
残り1冊。こ -
ネタバレ 購入済み
覚悟をして読んだけど、状況は地獄で凄惨。
そんな中で、時々ホッコリする話もあって、少しずつ読んだらいいと思っていながら、一気に読んでしまいました。
シンの女房役が完全に身に付いてしまっているライデンに出遅れる様子のレーナをとても応援したいです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ今回は聖教国編。宗教国家に助っ人に行くお話でした。
86世界、結構国が多いのですね。海あり岩山あり。そして今回は火山灰降る灰色の世界です。
徐々に明かされていく感じが良い。進んでるという手応えもあるし。
前巻がセオ回というならば、今巻はクレナ回と呼んでよいのでは。
今回はクレナ頑張ったね。シャナは痛かった(寒かった。かorz)けど。そういう意味ではシデン回とも言えるかな。
そして聖教国。まさかの小さな子どもを犠牲にした上で成立するとか、ほんと狂気ですね。軍団長の彼女自身が犠牲者でありエイティシックスたちの鏡になっているというのがしんどい。
こういう答えは出ないどうしようもなさは、しんどくもある -
ネタバレ 購入済み
人間関係がキツい
正直難解な描写や語彙は少し読みづらいけど、先が気になる作品です。ただ、人間関係の複雑さは読んでいて辛くなる。ハッピーエンドになるかな。
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Posted by ブクログ
短編集。
前半の幼いシンが戦場に立ってから、本編に至るまでの軌跡を描いた短編連作がとても響いた。
彼のスカーフの由来や仲間を最後まで連れていくと言う約束、近接戦闘の戦い方やパーソナルネームの理由、そしてファイドとの出会いなど、本編で触れられてこなかったあれこれの経緯が語られて物語に一層深みが増した気がする。
それと共にシンがどれほどの辛い経験を経て本編に至ったのかが分かって今更ながらに胸が苦しくなる。
どのお話も戦隊が全滅していく辛い悲惨なお話の中で、ファイドの話はオアシスのようにほっこりとした。
イラストも可愛すぎ^^
そしてまさかのファイドの過去と正体。
ははあ、そうだったんだと。
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ネタバレ 購入済み
戦闘場面に関しては相変わらずの面白さ。
だが登場人物が多く、しかも場面がころころ変わるので、いまいち物語の中に入り込めない。
戦うことだけがアイデンティティ云々みたいな心情描写についても、同じような文章が何度も繰り返されるので少々飽きる。
だがクレアを始めとして一応決着が付いた形となり、次のステージに進むようなので先の展開には期待が持てる。 -
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Posted by ブクログ
前巻のゆるゆるサービス回から一転。
初めての海上でのこれでもかという戦闘回だった。
いやあ、久々にひりつく様な緊張感で苦しくなった。
シンが途中で退場して彼なしでの戦闘が続くのは初めての展開じゃないだろうか。
なので本巻の主役はセオだろう。
それだけに、彼が死ぬフラグの様でドキドキが止まらなかった。
これは最後にはきっとシンがヒーローは遅れてやってくるとばかりに助けに来てくれると信じていたのだけど、そしてそれはある意味正しかったのだけど、セオは……あー
でもすこしだけほっとしている。
そんな彼にもまた新しい役割ができるのじゃなかと思う。
とにかく生きて帰ってくれればそれで良い。
そんな巻だ。