I-IVのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
シンたちとレーナが再び出逢うまでの戦いを描いた後編。
うん、期待を裏切らない良い出来だった。
超長距離砲攻略戦の一部始終が描かれて、息つく暇もない戦闘描写と次々繰り出される戦術に思わずのめり込んでしまった。
すごいなあ。
シンを行かすためにエイティシックスの仲間たちの『俺にかまわず先に行け』的展開にはニヤッとしてしまった。
そして、絶体絶命の瞬間に響くその声。
いや、わかっていても胸が熱くなる。
いいよね。こういう展開。
そしてその再会は、この巻通してずっとシンが悩んでいたなぜ戦うのかという疑問への答えを与えることにもなるのだ。
一巻以来となるラストの再会場面が実にいい。
彼らの約束は果 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ『86―エイティシックス―Ep.4 ―アンダー・プレッシャー―』は、著者が「ライト回」と語ったにもかかわらずむしろシリーズ随一の心を圧する重厚な章として深く刻まれる一冊だった。
確かに、物語の幕開けには一瞬の安堵がある。再会したシンとレーナ、彼らを取り巻く仲間たちの穏やかな日常。その柔らかな光はまるで戦場の闇に射し込む一筋の陽光のようだ。しかしその明るさは、次に訪れる深淵をより鮮明に浮かび上がらせるための静かな序曲にすぎなかった。
物語が進むにつれ、地下迷宮に潜むレギオンとの死闘、戦略の狭間で揺れる人間の矜持、そして“生き延びる”ことの意味が再び問われる。筆致は冷徹でありながらどこまでも繊 -
Posted by ブクログ
ネタバレ『86―エイティシックス―Ep.3〈下〉』は、物語の大きな節目を刻む巻でありながら、読者の心を最後まで揺さぶり続ける力を持っている。あの第1巻のエピローグへと繋がっていくことを知りつつ読み進めるにもかかわらず、戦場の緊張感、仲間の生死、そして新たな舞台での戦いの苛烈さに、ページをめくる手は止まらなかった。むしろ「知っている結末」に至るまでの過程が、これほどまでに重厚で、そして切迫したものであったかと痛感させられる。
特に印象深いのは、主人公シンをはじめとする86たちが直面する「なぜ戦い続けるのか」という根源的な問いである。死地に身を投じることが宿命であるかのように描かれる一方で、その姿は決し -
Posted by ブクログ
ネタバレ物語が一区切りを迎えたかに思われた彼らの歩みが、再び新たな局面を迎える今作。舞台を移し、関係性を再構築しながらも、根底に流れるテーマは一貫して「戦いの意味」と「生きることの重さ」にあります。
本作の魅力は、キャラクターたちの内面の揺らぎを丁寧に掘り下げる筆致にあります。とりわけシンの静かな葛藤や仲間たちとの関係性の深化は、単なる戦記ものとしてではなく、人間ドラマとしての重みを与えています。
ギアーデ連邦という新たな環境における軍事的・政治的な緊張感、そして〈レギンレイヴ〉の登場により戦闘描写にも一層の臨場感が生まれ、作品世界に厚みを加えています。
また、フレデリカという新たな登場人物が、 -
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Posted by ブクログ
ネタバレちょっと自分の感想を書くと重たい雰囲気になってしまいそうなので、ChatGPTにチャラギャル感盛り盛りで作成してもらいました。
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やっばくな〜い!?『86 -エイティシックス-』、マジで読んで正解って感じ!最初はちょっと重そ〜とか思ったけど、読み出したら止まんなくて寝不足になったんだけど〜!
てかさ、あの人種差別の設定、ガチで胸糞悪くてムリ〜ってなったけど、逆にリアル感ヤバくて深すぎた。人を「いないこと」にするって、冷たすぎでしょ?共感しかなかったわ。
でもレーナたん、マジで推せる!ガチガチのお嬢様かと思いきや、芯強くてズバッと行動するとことか、惚れた。ギャル的にはああいう子 -
匿名
購入済み魔法少女IFなので当然本編とは切り離して読むべきなんですが、それでもやはり安里先生が書いたものなんだと、86なんだと思わずにはいられない作品です。
どうしても本編の内容が頭にありイメージやキャラクター崩壊が避けられない部分があるため☆ひとつ減らしましたが、IFなんだと割り切ることが出来ればとてもいいパロディだと思います!というのも、全力でふざけているのがよく伝わってくる文面ですが、各用語を中心として本編の要素や設定が多分に盛り込まれていて、ハチャメチャな設定が多くありつつも、軸となっている部分はシリアスで重ため。読んでいて切なくなる点もありました。
原作読者ならば、重すぎる本編の合間に心を休め -
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購入済み
どこが?
あとがきで作者が「ライト回ですよライト回」と書いていましたが、本当にそう思っているなら、頭おかしいのでは…?
アニメで描写できないようなシーン描いているんですが…軽くトラウマもの。
こんなことを思いつくなんて、作者はぜったい性格悪い -