I-IVのレビュー一覧
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購入済み
傑作
人種や国家といった抗い難い世界で懸命に生を全うしようとする少年少女たちの群像劇。とでも言えば良いのでしょうか。みなさんの素敵ばレビューコメントの通り、私もぐすんと来ちゃいました。
傑作と呼ぶ相応しい作品に出会えました。ありがとうございます。
あと、自然描写の比喩表現がとても綺麗だと感じました。 -
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Posted by ブクログ
シリーズ9巻は言ってみればクレナの巻だった。
彼女の心の揺らぎが86達の心そのものを象徴していた。
前巻でセオが傷ついて戦えなくなり、最期まで戦い抜くという86の矜持を貫けなる事態に動揺する仲間たち。
クレナも戦いに対する矜持が時に戦争が終わらないことを望む呪いへと変化しそうになる中、同じような境遇の聖教国の兵士たちを前にして戦う意味をもう一度見出す展開。
ようやく、実にようやく86たちも戦争のその先を見ることができるようになったのだなあ。
長かった。
それにしても、このシリーズではなんとも理不尽な境遇が次から次へと登場して精神を持って行かれる。
聖教国の兵士たちもそうだし帝国の私兵たちも -
ネタバレ 購入済み
戦闘シーンが想像しづらい
けど、毎回発売を楽しみにしている。全巻のひきからセオ中心の話になるかと思ったら、クレナの葛藤とシデンの敵討ちになった今巻。戦闘だけでなく仲間の信頼し導いている姿をみて、改めてシンが隊長だと思った。
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ネタバレ 購入済み
平和ボケ
完全に学パロです。作者の方がカクヨムで連載されていた内容を含めた現代パロディです。なので、原作既読勢の方は作中の温度感の違いを受け入れられるもしくは単純に誰も知らない86が読みたいのであればこれはおすすめです。内容的にも満足いくものだと思います。
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購入済み
グスン‥‥
とりあえす泣きました。
昼飯時の
会社のデスクで
嗚咽も抑えきれず
鼻水ずるずる言わせながら
周りの目も気にせず泣きました。
この本に出会えて本当に良かった‥そう思える作品です。
もしこの本を読まれるなら
宇多田ヒカルさんの「櫻流し」をお供にお勧めします。
私は櫻流しをずっとループさせて、この本を最初から最後まで読んだのですが、これ以上ないくらい最高の相性です。
ごめんなさい。もう一度言わせてください。
「「これ以上ないくらい最高の相性です。」」
是非お供に。
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Posted by ブクログ
本書は、連合王国編の後編。
レギオンとの戦いに従軍するシンを始めとする86達は、前巻の攻城戦でシリン達が見せた自らの身体を喜んで犠牲する戦い方にショックを隠しきれない。
シリン達は人間ではないが、死者の脳を利用して作られた表情のある女性兵士型人造妖精だ。
彼女たちは、「勝利の為の死こそ我が目的」とばかりに自らを犠牲にして味方の為に血路を開いた。シリン達のおびただしい数の屍を見た86達は、彼女達の姿を自分たちの将来の姿とダブらせてしまう。
その影響を一番受けているのが、シンだ。
シンはサンマグノリア共和国が崩壊し、ギアーデ連邦軍に編入された後、未来のあるはずが無かった自分たち86に急に未来はあ -
Posted by ブクログ
連合王国編の完結回。
今回はさすがに前回ほどの衝撃はなかったなあ。
いや、いいことだ。
前回、死せる戦闘人形シリンたちの有様に衝撃を受けたエイティシックス達が、生きていることの意味自らに問うた今回。
ようやく、彼らの中に生きる意味が見つかったのだなあ。
戦闘場面は、今回は珍しくあまり心配しなかった。
作戦がうまくいって人間側の死者が少なかったこともあるし、高機動型との戦いが3度目だったと言う事もあるのだろう。
レーナとシンのまだ始まったばかりだという感慨がここまで読んできた身には少し驚きで、でも、そうだよなと気づかされた。
個人的ハイライトはシンがレーナに「おいていかないで」と告げ、レー -
Posted by ブクログ
相変わらず最高に面白かった。
今回は攻城戦。レギオンに占拠された難攻不落の城をどう落とすかという物語だったが、結末はネタバレになるので書けない・・・。
もう、ほんとにこの小説はライトノベルじゃないよね。確かに美少女が主人公でラブな要素あるけど、それを圧倒的なまでに押し流す冷酷で破壊的な戦場描写。
今回も「シリン」という新しいアイディアも含まれていて本当にこの安里先生は天才だと思う。
アニメ化してほしいライトノベル第一位らしいけど、アニメ化どころかハリウッドで本気で実写映画化してほしいよ。1巻分だけでも・・・。
まともな俳優さんキャストして、レギオンは「マトリックス3」とか「All you ne