I-IVのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
前巻の穏やかな空気を少しだけ引きずる前半部
特にシンの告白を有耶無耶にした上でキス逃げという前代未聞の振る舞いをしたレーナの醜態は面白いけど酷い(笑)
だからこそレギオンとの戦いが始まってからの、エイティシックスが戦う場所とはどのような場所かを思い出させる熾烈極まる絶死の戦場の悲惨さが際立つのだけれど
ゼレーネによって齎された戦争終結の手段。ひとまずフレデリカという存在の重要性は穏便に扱われたものの、まず秘匿司令部の場所を調べなければならないようで
それを思えば事はそう簡単ではないのだけど、これまで戦争に終わりがあるなんて想像すら出来なかった点を思えば、終わりが在ると知れただけでも充分過ぎ -
Posted by ブクログ
まさかこの作品で休暇を楽しむエイティシックスの面々が一巻丸々描かれるなんて想像もしなかったなぁ…
戦場に出れば死も無情も恐れぬ戦模様を見せつけるエイティシックス。けれどこうしてホテルに宿泊して観光や休息に勤しむ彼らを見ていると、やはり芯の部分は少年少女だったんだなぁなんて今更感じてしまったよ
前巻にてまたもや恥ずかしい告白みたいな事をしたシンとレーナ。もはや二人の想いは周囲の知る所となっているわけだけど、当人達はそこまで思い至ってないしそもそも直面する自分の想いにあわあわし続けている印象
このあまりにもゆったりとしていて、誰かに急かされる事もない時間と空間は二人に自分の内面を直視する時間と -
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Posted by ブクログ
共和国北域の地下ターミナルに潜むレギオンには人として大切なものを削り捨てていくエイティシックスと何処か類似性が見られた。だから前巻を読んだ時点ではレギオンを通して、エイティシックスのどうしようもなく誤ってしまった部分にスポットライトを当てていくのかと思いきや、この巻では更にエイティシックスの在り方をトレースするような存在が登場したね
むしろエイティシックスの信念を貫徹させた場合に到達すべき境地の存在と言うか……
今回の舞台となるのは北の連合王国。共和国とも連邦とも異なる方法でレギオンに抗ってきた国家
考えてみれば、レギオンによって窮地に陥った世界で清廉たらんとしていた連邦がちょっとおかしい -
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Posted by ブクログ
前巻ラストにて同調の網から逃れ自由の旅を始めたシン達。第1巻本編と2年後のエピローグ。それを軸に考えるとこの巻で描かれるのはその間を繋ぐエピソードといった扱いと思ってしまうが、むしろエイティシックスと蔑まれていた彼らの本質を描く新たな物語となっているように感じられたよ
そもそも冒頭こそその後のレーナを描きつつも、続く本編では何も説明無く戦闘に身を投じるシン達の姿が描かれるね
場所が変わっても変わらぬレギオンとの闘争、獅子奮迅の活躍を見せるシン。それはもしかしたら読者が待ち望んだ姿かもしれない。けれど同時に見えてくるのは変わらず差別される彼らの姿
共和国に居た頃は有色種であるというだけで人権も -
購入済み
読むのが先かアニメが先か!
アニメが面白かったので原作も!派です。
内容はネタバレになるので、感想だけ。アニメ視聴後も原作読了後も後味同じ!という珍しいタイプの本でした。その上で、どちらを先にするか迷っている方の参考になれば。
「戦車砲」と聞いて、戦車砲がイメージできる方は原作から。戦車砲がイメージできない方はアニメからのが楽しめるかなーと思います。
戦闘描写が多く、細かく描写されているのですが、描写されても知らんものはイメージ出来ない私のような人間には、アニメでの戦闘描写を見てからの方が文章内の戦闘がイメージしやすく理解しやすかったです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ無人兵器「レギオン」の攻勢に共和国は同じく無人機による対抗策を打ち出していた。
共和国市民に知らされる戦況は良く、無人機のため死者はゼロ。
しかし本当は自分たち以外の人種をないとされる86区に押し込め戦闘機に乗せていた。彼らは人ではないとして。
欺瞞の中で戦わされるエイティシックスの少年少女と、共和国の奥深くで指揮を執るエリートの少女。
彼らは感覚の一部を同調させるだけで対面したことはない。
しかし本当に心を通わせることができた時、世界はどう変わっていくのか。
アニメを見ていたのですんなり世界に入り込めた。アニメもすごく良かった。 -
Posted by ブクログ
アニメの影響で読み始めた原作小説、ようやく第1巻を読み終わりましたよ…
アニメとは受ける印象が異なるシーンが多々有る本作。中でもトップクラスに感じたのはレーナとエイティシックス達の交流シーンかな
アニメではパート分けを利用して両者の住む世界は異なるものだと示していたが、原作小説では流石にそこまでしていないね。その代わりに目立つのは些細な心情伝達の不備
知覚同調を利用して離れた場所にいる人間とスムーズな遣り取りが可能になった世界。知覚の同調によって下手な無線よりも通じ合える筈なのに、レーナとエイティシックスと呼ばれる者達の会話は何処か不通気味
言葉は過不足無く遣り取り出来ても、言葉以外のもの -