近藤誠のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
医学界の異端児、近藤誠先生の2017年作品です。
「患者よ、がんと闘うな」という衝撃の書を上梓して早や四半世紀。その後も日本の医療費はますます膨張し続け、国家財政をひっ迫させていますが、その裏では医療関係者や厚労省の役人などは自分の懐が潤うのでほくそ笑んでいる構図は変わっていないようです。
2014年に慶応医学部講師(教授じゃない)を退任してから、もうしがらみのなくなった先生の鋭い舌鋒は冴えわたります。
内容は、表題通りですが、健康なら医者に近づくなという、医者の発言とは思えないインパクトのあるものです。健康診断は百害あって一利なし、多くのがんは治すより、治さない方が長寿でいられるというデータ -
Posted by ブクログ
書店で少し読んでみたらちゃんと読みたくなって、購入した。
質の悪いがんは、塊としてわかる大きさになる頃にはもうあちこちに転移しているはずで、おとなしいがんは転移する力がないから、元々治療しなくても悪くなることはなく、消えることもある、と。ただし、おとなしいがんも、手術などをきっかけに暴れることがあるから、放置するのが良いということらしい。
質の悪いがんになったら、もうどれだけ治療しても結局良くはならない。余計な治療はしないに限る、と。
放置はなかなか勇気が要るし、とにかく家族やまわりの理解が得にくい、と感じている。
結局良くなるか悪くなるかは、患者の精神力というかメンタルが左右する面が -
Posted by ブクログ
あなたはガンです、余命3カ月。
と医者に言われたら、さてどうしましょう。
論旨はきわめて明解で、「早期発見(ガン検診・ワクチン接種)」、「余命3カ月」、「摘出手術」、「抗ガン剤」、そのどれにも「ウソ」が含まれているから気をつけろ、というのである。勘三郎さんはあんなにも早く、新歌舞伎座のこけら落としも見ぬ間に死ぬ必要はなかったのだ、と。
要するにいまの世の中は、國にだまされ、役所にムシられ、医者に殺されるということなんだろうなぁ。
話があまりにも快刀乱麻なので、反対意見も聞いてみたくなったが(なにを読んだらいいかわかんないけど)、内容は十分に納得できる。
少なくとも自分がガンと診断された