近藤誠のレビュー一覧
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近藤誠医師(1948年~)は、1980年代から、癌の治療に関して基本的に放置すべきという「近藤誠理論」を提唱する医師。2012年には、「乳房温存療法のパイオニアとして、抗がん剤の毒性、拡大手術の危険性など、がん治療おける先駆的な意見を、一般人にもわかりやすく発表し、啓蒙を続けてきた功績」により菊地寛賞を受賞している。
本書は2012年に出版された、近藤医師のベストセラー、かつエッセンスがまとめられたもの。
近藤医師は、従来医師があまり積極的に開示しなかった以下のような主張を展開する。
◆医者の医療行為・処方する薬の多くは、根治療法ではなく、対症療法である。
◆検診は基準値の設定次第で“正常”、“異常”が変わる。高血圧や高コレステロールの判断はその典型。
◆(一般の)病院も製薬会社も健康食品会社も営利団体であり、患者・利用者が存在することによりビジネスとして成り立つ。
◆癌については、切除をせずに様子を見るという選択肢がある。
一方、近藤医師の過激かつ医学界への敵対的な主張に対しては多数の批判があり、自説にとって都合のいい根拠ばかりを集めてくる、少数のケースを一般法則にすりかえるなどと指摘されている。
いざ病気(癌に限らない)になったときに最終判断をするのは自分である。そうしたときに、医者や病院の言いなりにならずに、自分自身で判断できるよう、様々な考え方(近藤誠理論だろうが反近藤理論だろうが)を知っておくことは無駄ではないだろう。
(2014年2月了) -
Posted by ブクログ
ネタバレ乳房温存療法のパイオニアとして抗がん剤の毒性、拡大手術の危険性など、がん治療における先駆的な意見を発表、啓蒙し第60回菊池寛賞受賞。
(著者紹介より)
この本はどう思おうとも一度は最後まで読むのをオススメしたいです。
…というのもあたしは途中でわからなくなってしまった。
この人、何が言いたいんだろう…と。
矛盾してくるからだ。
でもそうではなくて。
だって、医学は日々進歩していて。というコトは
人間の体はまだまだわからないコトが沢山あって。
結局のところ、
『自分はどう死にたいか?』
ではないだろうか、とあたしは思う。いや、
『自分のQOLをどこに保ち、どう死んでいくのか』
かなぁ。
病名とかの問題でなくて、体調不良に対して自分がどう係わっていくのか。
この本の前に読んでいた『薬をやめれば病気は治る』と
共通するところも多くみられていて、
特に『ドクターズルール』は興味津々です。
こちらは世界的に見た医療についても詳しく書かれている。海外ではとっくに解っているコトが日本では広く知られていないとか。
がん、高血圧、気になる方は一度読んでみて欲しい一冊。
あたしも病院へ行って
『それは老化現象ですよ』
って言われてみたいです!! -
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最近本屋にだーっと大量に並んでいて話題の本だったので気になっていました。著者は長年40年?放射線科の医者として多くの経験をし、また父親も医者であったり、アメリカへの留学、アメリカの文献資料などにも詳しく、その上で日本の医療制度に問題が多くあり、お金の為に患者の健康が害されている真実を数多く語っており、えっそんなことあるの?!と驚きます。それは真実かもしれないけど、医療技術が果たす役割や治療のメリットも特に自分の力がどうにもならないときに効いてくれる薬は一時しのぎとはいえ、大きなメリットがあると思うので、全く医療を利用しないでほうっておけばいいというのは極論だと思います。違う本で近藤氏本人の話が出ており、完全否定しているわけではないという感じなので、他にもいろいろ読んでみたいと思います。本を売る為に編集側で誇張した可能性もあるかと。とにかく病院にいく必要がないようにつくづく生活習慣、生活態度を改めなくてはと思いました。
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がんは、臓器転移のある本物のがん、と転移のないがんもどき。本物のがんは早期発見は出来ない。
2013年8月厚生労働省 内視鏡は推奨しない。
がん集団検診をやめた泰阜村。
昭和天皇のすい臓がんのバイパス手術。
2011年アメリカの予防医学作業部会はPSA検査はすすめられないと勧告。
抗癌剤は猛毒で、食道がんのような固形がんは治せない。縮小しても必ず大きくなり、苦しみだけがある。
イレッサで間質性肺炎になる。
間質性肺炎は普通の肺炎とは全く違う。
がんの手術をしないで放射線治療だけでも生存率は同じ。
家族が治る可能性が少しでもあればなんでも、と望むから。
抗がん剤など化学療法=ケモセラピーで死ぬこと=ケモ死。
胃がん、肺がんなど固形がんには効かない。白血病には効く。
抗がん剤によって、心不全、脳障害、肺線維症、腎不全などが起きると治らない。
医者はどのように死んでいくか。治療をしない。
家族は出来る限りの治療を望むから、手術や抗がん剤を使うことになる。
本物のがんは、生まれた時からあちこちに転移している。発見できるのはそのあと。
餓死は自然な死に方。免疫療法は詐欺。 -
Posted by ブクログ
がんもどき理論でおなじみの近藤医師の臨床医としてのまとめの本だと思った。2014年に定年退職を迎えるそうで、数々の今までの症例の人のその後を紹介しており、固形がん(血液がんとかは含まない)の部位別に、症例を2~3例ずつその後を含めて紹介している。
部位別とはいえ、がんもどき理論やがん幹細胞についてのことなども時折ふれている。個人的には入門的な説明の本ではなく、それらの本で近藤理論ある程度知った人がその後の最新医療の知識やこの治療方法による患者のその後を知るための本という位置づけだと思う。
医学界に賛否両論を巻き起こした本だが、最近の免疫療法の発達などがんへの治療も進んでいる。少しずつ、癌の本質、治療法が進んでいると感じた本だった。 -
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現代医学の無力さ、医療界のおかしさを感じた本。
各癌ごとに、標準医療での生存率と、実際に著者が診た放置療法のケースが対比されていて参考になる。
著者は研修医時代から教授になるまで強力な抗がん剤を用いた治療を行っていたが、患者の寿命がかえって縮まっていると、目の前の現実を直視して再構築したのが、がん放置療法。これを大学病院が認めたというのが凄い。この方法だと病院収入は1人700円になってしまうから、全国的に広めるのは難しい。この方法が試みられないのは、病気を放っておくというのが日本では倫理的に許されないこと、医者自身も癌は切って治すとしか思っていないこと(養成制度や研修の問題)、診療加点制ゆえに経営がなりたたなくなることなどがあるだろう。著書は淡々と事例ケースを読みあげているが、このような背景が読んでいるうちに頭をかすめてしまう。 -
Posted by ブクログ
がん治療のウソを暴く本をたくさん書いて、一気に有名になった近藤誠先生の本の1つ。抗がん剤治療やがん切除手術は、患者の寿命を縮め、痛みを伴い、生活の質(QOL)を低下させるので止めるべきだと一貫して主張している。がんは、無治療で放っておいても痛みが出ることは稀であり、臓器を自然のまま残しておいた方がQOLを損ないにくく、結果としてより長く生き続けることができるとのこと。また、がん検診による早期発見も無意味らしい(良性だったらそもそも見つける必要はないし、転移するタイプの悪性だとしたら、目視できる大きさまでがんが育った時点ですでに手遅れ)。放射線治療はそれなりに有効らしいが…。
著者の主張には仮定や憶測が多く、すべてを鵜呑みにすることはできないものの、現在のがん治療の多くが科学的・医学的な根拠を持たず、医療関係者の既得権益を守るために行われていることを暴いた功績は大きい。特に、抗がん剤の臨床実験を報告した論文における「作為的な不作為」のトリックを説明したくだりは、いかにもありそうなことだと思った。薬剤の実験に限らず、どんな実験でも「作為的な不作為」と「本当の不作為」を見分けることは、第三者にはほとんど不可能である(それどころか、論文を書いている本人すら、「作為的な不作為」を作為的だと気付いていないケースが多いんだろうな、と想像している)。どこの業界でも実験なんていい加減なものだと思うけど、人の命が関わるところではもう少し慎重にやって欲しいと思ったりしつつ、大学の医局も製薬会社も病院も既得権益でズブズブになっている以上、どうしようもないんだろうね。とりあえず、著者が巻き起こしたがん治療論争が、今後数年間でどのように推移するのか、じっくり見守りたいと思っている。(著者の主張の論理構成にも、多分に「作為的な不作為」が混じっているように思えるので、いろいろな人の意見や体験談を見守りつつ、何が正しいのか判断するしかない)