近藤誠のレビュー一覧
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ネタバレ乳房温存療法のパイオニアとして抗がん剤の毒性、拡大手術の危険性など、がん治療における先駆的な意見を発表、啓蒙し第60回菊池寛賞受賞。
(著者紹介より)
この本はどう思おうとも一度は最後まで読むのをオススメしたいです。
…というのもあたしは途中でわからなくなってしまった。
この人、何が言いたいんだろう…と。
矛盾してくるからだ。
でもそうではなくて。
だって、医学は日々進歩していて。というコトは
人間の体はまだまだわからないコトが沢山あって。
結局のところ、
『自分はどう死にたいか?』
ではないだろうか、とあたしは思う。いや、
『自分のQOLをどこに保ち、どう死んでいくのか』
かなぁ。
病 -
Posted by ブクログ
最近本屋にだーっと大量に並んでいて話題の本だったので気になっていました。著者は長年40年?放射線科の医者として多くの経験をし、また父親も医者であったり、アメリカへの留学、アメリカの文献資料などにも詳しく、その上で日本の医療制度に問題が多くあり、お金の為に患者の健康が害されている真実を数多く語っており、えっそんなことあるの?!と驚きます。それは真実かもしれないけど、医療技術が果たす役割や治療のメリットも特に自分の力がどうにもならないときに効いてくれる薬は一時しのぎとはいえ、大きなメリットがあると思うので、全く医療を利用しないでほうっておけばいいというのは極論だと思います。違う本で近藤氏本人の話が
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がんは、臓器転移のある本物のがん、と転移のないがんもどき。本物のがんは早期発見は出来ない。
2013年8月厚生労働省 内視鏡は推奨しない。
がん集団検診をやめた泰阜村。
昭和天皇のすい臓がんのバイパス手術。
2011年アメリカの予防医学作業部会はPSA検査はすすめられないと勧告。
抗癌剤は猛毒で、食道がんのような固形がんは治せない。縮小しても必ず大きくなり、苦しみだけがある。
イレッサで間質性肺炎になる。
間質性肺炎は普通の肺炎とは全く違う。
がんの手術をしないで放射線治療だけでも生存率は同じ。
家族が治る可能性が少しでもあればなんでも、と望むから。
抗がん剤など化学療法=ケモセラピー -
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がんもどき理論でおなじみの近藤医師の臨床医としてのまとめの本だと思った。2014年に定年退職を迎えるそうで、数々の今までの症例の人のその後を紹介しており、固形がん(血液がんとかは含まない)の部位別に、症例を2~3例ずつその後を含めて紹介している。
部位別とはいえ、がんもどき理論やがん幹細胞についてのことなども時折ふれている。個人的には入門的な説明の本ではなく、それらの本で近藤理論ある程度知った人がその後の最新医療の知識やこの治療方法による患者のその後を知るための本という位置づけだと思う。
医学界に賛否両論を巻き起こした本だが、最近の免疫療法の発達などがんへの治療も進んでいる。少しずつ、癌の -
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「がんは原則として放置したほうがいい」「健診を受けることで、かえって健康をそこねる」など、医者にあるまじき主張がたくさん出てくるけれど、読み進めるうちに、これは頭のおかしな医者の戯言ではない、ということがわかってきた。
筆者が言う、がんの手術をしたり、抗がん剤の投与をすることで、余計に寿命が短くなったり、QOL(クオリティーオブライフ)がいちじるしく低下する、というのは本当にそのとおりだと思う。それを、感情的な根拠で主張しているわけではなく、この本で述べられている説明は、非常に科学的でロジカルだ。
これまでの常識で、がんは早期に発見出来れば幸運なこと、抗がん剤なるあらゆる手段を使ってでも延命を -
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現代医学の無力さ、医療界のおかしさを感じた本。
各癌ごとに、標準医療での生存率と、実際に著者が診た放置療法のケースが対比されていて参考になる。
著者は研修医時代から教授になるまで強力な抗がん剤を用いた治療を行っていたが、患者の寿命がかえって縮まっていると、目の前の現実を直視して再構築したのが、がん放置療法。これを大学病院が認めたというのが凄い。この方法だと病院収入は1人700円になってしまうから、全国的に広めるのは難しい。この方法が試みられないのは、病気を放っておくというのが日本では倫理的に許されないこと、医者自身も癌は切って治すとしか思っていないこと(養成制度や研修の問題)、診療加点制ゆえに -
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がん治療のウソを暴く本をたくさん書いて、一気に有名になった近藤誠先生の本の1つ。抗がん剤治療やがん切除手術は、患者の寿命を縮め、痛みを伴い、生活の質(QOL)を低下させるので止めるべきだと一貫して主張している。がんは、無治療で放っておいても痛みが出ることは稀であり、臓器を自然のまま残しておいた方がQOLを損ないにくく、結果としてより長く生き続けることができるとのこと。また、がん検診による早期発見も無意味らしい(良性だったらそもそも見つける必要はないし、転移するタイプの悪性だとしたら、目視できる大きさまでがんが育った時点ですでに手遅れ)。放射線治療はそれなりに有効らしいが…。
著者の主張には仮定 -
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ネタバレ簡単に「余命3ヶ月」と言う医者は、誠意がないか、知識がない、あるいはウソをついています、余命3ヵ月のウソに、これからメスを入れます。なぜ、余命宣告は短めなのか、ひとつには、患者さんが万一早く亡くなられた場合に、家族などからとがめられないように、つまりリスクヘッジのために、最悪の場合を想定して伝えるから。「がんは個人差が大きい、こんなに長生きしている人もいますよ」と正しく伝えると、患者さんを治療に追い込むには、迫力に欠けます、それで「治療しないと余命3ヵ月」とキッパリ短く言いきったり、ひどい医者は「放っておくと明日、亡くなってもおかしくない状態」などと脅しにかかるわけです、なぜ、そうまでして治療