あらすじ
あなたは、健康診断の結果に一喜一憂していませんか? がん、高血圧症、高コレステロール血症、糖尿病……。検査によって作り出される「病気もどき」に惑わされてはいけない。一般人は「成人病、イコール、節制や治療が必要」と思い込んではいないか。患者を増やしたいという医者の欲求は強まることはあっても弱まることはない。それゆえ、人々は自衛策を考える必要がある。
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Posted by ブクログ
本書を読み終えて、書名が「生活習慣病の真実」ではなく「成人病の真実」となっていることがそのまま近藤氏の考え方を表明しているのだということが分かった。
私は古い本なので新しい用語である生活習慣病ではなく以前の用語の名残で成人病が使われているのかなと思っていた。
本書を読めばその理由が明らかになる。
本書は、成人病(生活習慣病)に関して現在の医療で常識になっている検査や治療に対して信頼できる資料を引用しつつ真実を告発するという形式になっている。
本書の結論は、成人病(生活習慣病)とされている病気の多くは、検査や治療を行うことで医療が関与しても、検査や治療をしなくて放置しておいても死亡率にはほとんど変わりがないということである。
本書の特徴は、医師個人の見方や考え方やが書いた一般読者向けの本とは異なり、著者の主張や意見を裏付ける証拠となる資料を提示している点である。その分、説得力を増している。
本書によって私も考えさせられるところがあった。