竹宮ゆゆこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「大学生。
初めてできた彼女、ずっと一緒にいると思っていた。次に出会ったのは、少し変わった趣味のあの子。でも。」
以上が、オビ文。
この文は正解なのか、ん、正解なのか?(笑)
そこなのか、いや、そこじゃないだろー!
って、ツッコみたい。
「でも。」の後からなんですよ、この小説。
ホラーとミステリーとファンタジーが殴り合いながら、一人の青年を巻き込んでいきます。
何回閉めても開かない窓とか。
気付いたら醤油を飲もうとしてるとか。
でも「え、なんでその設定に?」って若干苦笑いしながら、ジェットコースターみたいに読み進めていくと、なんか楽しいんですよ。なんかが。
歌詞は何言ってるか分からんけど曲は良いという世界が、小説にも存在するんだなーと思った。
あ、褒めてますからね。 -
Posted by ブクログ
つんのめりそうな疾走感のある文体は良く、個性的でいて物語のカラーを丁寧に表していて、やや重く、陰鬱になりがちな物語の軽量化に成功している。主人公の女の、食パンをほおばる仕草やだらしない生態などの身振りはとても上手い。就活に失敗した未来予測的な書き方もさることながら、就職を控えた大学生が読むなら感情移入する部分が多いだろう。その反面、生活感は出ていたものの、貯金があり親との関係も良好なので、底辺や無職がやや自称臭く、ルサンチマンは感じなかった。『ゴールデンタイム』でも描かれていたように、関係性に過去を土台としてねじ込む手法は著者お得意の筆運びだろう。だらしなく見えた生態が、全て過去に起因するあたり繋げ方は上手いと思った。ただ、やはり欠点はあり、関係性を複雑化させるわりには、結論がやや性急かつ、物語の帰結としてはかなり弱く感じる。心理的な変化が環境の変化に繋がるというのは分かるのだが、かなり強引な印象を受けた。あと友人の死の謎を明かすという風にならなかったのは個人的にはマイナス。自己完結するしかない事柄ではあるのだが、そういうリアリティはあまり面白くはなかった。