竹宮ゆゆこのレビュー一覧
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シリーズ最終巻。
家を飛び出した竜児と大河は泰子の実家を訪れ、親子二代にわたってこじれてしまった関係を、もう一度紡ぎなおしていくことになります。
そして、竜児以上に深刻な母親との関係に悩み苦しんでいた大河は、ようやくここから親子の関係を築いていくためのスタート・ラインに立つことになります。恋ヶ窪先生は、そんな彼女のために身体を張って戦い、竜児もまたなによりも大河自身のためになることを必死に考えて、ひとつの結論にたどり着きます。
いくつか伏線を回収しきれていないところもありますが、番外編第3弾で後日談的に語られることになるのでしょうか。ともあれ、若干あわただしく締めくくった感があるものの、 -
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大河の本当の気持ちを知ってしまった竜児は、彼女との関係に悩み、その場に立ち尽くすほかなすすべがありません。
その一方、3年生への進級を目前に控える彼らは進路調査の提出を求められますが、それぞれの家庭の事情をかかえる竜児と大河は、提出期限がすぎても進路調査を担任に提出することを拒んでいました。そんななか、竜児の大学進学を後押しする母の泰子が病に臥せってしまうという事件が起こり、竜児は自分がなにをするべきなのか悩みます。
前回は、大河の気持ちが竜児に知られてしまったところで終わったため、てっきり今回で亜美のフラグを回収し、最終巻で締めくくりという運びになるのかと予想していたのですが、思いがけず -
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今回はクリスマス編です。
北村の提案でクリスマス・パーティが開かれることになり、実乃梨に想いを寄せる竜児のため、大河もバックアップすると約束してくれます。ところが、肝心の実乃梨はソフトボールの試合でミスをして仲間に迷惑をかけてしまったことを理由に、パーティへの参加を拒否します。さらに、彼女はクリスマス・ツリーを壊してしまうというトラブルまで起こしてしまいます。竜児はそんな彼女のことを想いつづけますが、そんな彼の気持ちがますます実乃梨の心に重くのしかかってきます。
それぞれのキャラクターの一途な気持ちがたがいに絡みあい、誰もが思ってもいなかった方向へと動き出す、これぞ王道ラブコメという展開で -
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無職の主人公は、夜な夜な道を徘徊する。
それは泥棒から、あるものを取り返すため。
泥棒との攻防戦!? と思いきや、泥棒はセーラー服で
正体はあれで、しかも目的が、それ!? な状態。
後で悔やむから後悔、という現実を、思いっきり
突きつけられた『泥棒』ですけど、これは…ない。
ないといえば、主人公の家。
なんだそれ!? という話ですが、子供まだいるのに
出て行けって…。
完全に、嫁が黒幕??
とか思っていたのですが、それにしては何だか
家族全員がのんきにしてます。
嫁に洗脳されたのか…と思っていたら、な驚きの真実。
まさか普通、そんな事になるとは思いませんよね。
それを言うなら、主人公もよく -
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自宅デートを繰り返す日々は楽しいけれど
約一名挙動不審者がいたりする。
記憶をなくして、今の自分になった病院から、の回想。
これがどこにいくのかと言いますと、やはり
元ストーキングされていた彼の所?
一体どういう状態で遊べなくて、先輩と会っていたのか。
普通に考えれば皆様と一緒ですけど。
そもそも、他の女にもし切り替えられたとして
ショック受けてる女の子は思い上がりも…とか
言ってしまったりするのでしょうか?
何だか妙にテンション高く、落ちる時は落ちてみて。
カレー焼きそばも面白いですが、先輩に囲まれて
うっかり乗ってしまった状態も面白いw
人間、常識を手放した方が楽ですよ?
で、最後は -
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ネタバレ波乱の生徒会長選挙とともに、恋にも決着の時が…。
そして物語は、それぞれの思いを乗せクリスマスへ――!
このあたりから一気に話が加速していく感じ。
だけど当事者たちの気持ちがそれに追い付いていないというか、とにかく複雑になっていくね~。
いつだって訳知り顔でものを言う亜美ちゃんも、こんなときは他の子とたいして変わらないんだなって思うよ。周りのことがよく見えていても、肝心の自分の気持ちはわからない…そういう普通の高校生なんだなって。
やっぱ自分の気持ちに正直な人が、見てていちばん清々しい。木原さんとかね。笑
そういう意味でも、みのりんは勿体無いことしてるなーと思って。
大河は一応(?)失恋直 -
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読み終わっての一番の感想は「またやられた…」
ゆゆこさんの作品は「砕け散るところを見せてあげる」に続き2作目。まだ2作しか読んでいないけれど、ゆゆこさんの作品から醸し出される、”文章のラノベ感と実は奥深いストーリー”な感じが全面に出ていました。
序盤、思ったよりもスロースタートだなあとおもったけれど、きっとあのスタートは主人公である瑛人のキャラクターを読者に浸透させるためだったのだろうと、読み終わってから思いました。
ここからは完全にネタバレですが…
またしてもラスト、「帯に惹かれたのに、自力じゃ理解不能なモヤモヤ感」に苛まれてしまいました。ググったところ、しっかりとタイトルの意味が…
本当