カルロ・ゼンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
異世界に幼女として転生した元社畜系エリートサラリーマンが、第一次大戦時の欧州と似た世界観の異世界で、帝国軍の兵士として立身出世をもくろむ物語。だと思います。
はてさて、現代日本の企業戦士は軍人としても完全に機能しうるのだなぁ、と驚き半分呆れ半分。現代の価値観で近代の戦場を生きようとすると「こうなってしまうのか」と納得もしました。げに恐ろしきは価値観のパラダイムシフトですか。
オーバーロードと同じで、主人公の意思と周囲の思惑が、同じ方向に向かっているようで実はまったく逆に突っ走っている状況に黒い笑いがこみあげてきます。こんなんだから人と人とは永久に分かり合えないのですね分かります。 -
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Posted by ブクログ
政争マンガの2巻です
ガンアクション一切ナシで、フクダイクミを起用した意味を問われる内容です
左遷先のブレタニア国を攻略し始める、いわば政争チュートリアルの2巻です
チュートリアルがてら仲間入り回でもありました
相変わらずフクダイクミの漫画が上手いです
カルロ・ゼンの権謀術策パートを、字面まみれのフキダシで表現せず、2Dにデフォルメされたキャラ寸劇で図解していく様は見事でした
議論をイラストに起こすと言ってしまえばカンタンですが、原作者を理解していなければ構成し直せないはずので、カルロ・ゼンに並ぶのは画力のみならず理解力もあると思いました
本当に、「文字を読まされた」という感覚がありませんで -
Posted by ブクログ
カルロ・ゼンとフクダイクミが組んで描く、政争マンガです
ヒロインの上司が「俺TUEEEE」展開で話が進みます
なろう系というより、ホームズとワトソンの天才探偵の推理モノのノリに近い気がしました
家柄SSRヒロインとスーパーダーリン上司の少女マンガ的な組み合わせです
1巻丸々使って、主人公タッグが置かれている状況が解説されています
3話で1巻のボリュームなので、丸々取り扱い説明書の1巻でした
ご都合主義でも違和感なく読めるのは、カルロ・ゼンの持つ説得力なのかなと思いました
政事が一切理解できなくとも、キャラの顔芸で楽しめるほどフクダイクミの漫画が上手でした
制服萌えなので、どのページ見ても -
無料版購入済み
長短併せ持つ
大変に好みが分かれる作品である。幼女戦記に代表されるカルロ・ゼンのファンにとっては、歴史上の前提知識も独特の気取った持って回ったような語り口もかえって心地よいものであろう。しかしそうでない読者にとっては、ただひたすらわかりにく作品であると思う。長大な地の文や長ゼリフなど、コミカライズ特有の欠陥は多い。これがファンにとってはたまらないものである。