衣笠彰梧のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
櫛田の行動への違和感
文章や場面の描写に迫力があったが、話の内容には不満がある。
何と言っても櫛田の仕掛けが稚拙過ぎる。
彼女は綾小路又は堀北を退学にする為に「賛成」へ票を入れ続けたが、綾小路からの毎月のプライベートポイントの振り込みを暴露されただけで簡単に崩れてしまった。
彼女はもっと頭が良いはずで、あんな稚拙な仕掛けをして墓穴を掘るのは、今までの彼女を知る身としては違和感を覚える。
良かった点もある。
例えば、綾小路が入学時の冷徹さを全く失っていない、ハイパーサイコパスな人間である事を確認できたのは良かった。
彼の強さの源泉を見た気がする。
以上色々と書いたが、今作にもページを次へ次へとめくらせる力はあって、それなりに楽しめた。
この学園黙示録の行く末がどんなふうに成ってゆくのか、依然として強い興味は継続しているので、次巻も当然購入する。
ただ、個人的に愛里の退場は残念でならない・・・ -
ネタバレ 購入済み
表紙の2人はそんなに出ない
佐藤と松下がそれほど活躍するというわけではない。
満場◯◯試験の例は茶柱と綾小路が出していたが、当然「退学」が絡んだ例題があって然るべきだったのではないかな?
まあ1日実質半日程度では根回しも対策も完全には出来なかったろうけど。
どうも変だというか当たり前だけど、桔梗ちゃんと八神君は同じ中学ではないらしい。堀北は友達少ないとは言え、同じ中学ならどの先生に何習ったとか聞けばあらが出たのにな。
茶柱の過去は う〜ん 引きずってるならなぜこの高校の教師になったのか という感じ。
自分の失敗と同じことを繰り返させないため?
やその時どうしたら良かったのかを知りたかったからまたこの高校へ来てしまったと言うことなのかな。 -
Posted by ブクログ
無人島での大規模な特別試験を終えての豪華客船での束の間の休息
それだけに常よりも弛緩した空気を感じられる短編集ではあったけど、一方で強者やこれから能力向上を目指す者達の中には緊張感も感じられた内容だった
この巻で描かれた休息がこれからの戦いに備えたものであるという点が伝わってくるようだったね
この短編集では前巻までの無人島試験では明かされなかった綾小路が関わらない部分の内幕や試験の結果を受けての牽制も数多く見られたね
その中で最も目立つのは南雲による綾小路への挑発。実力の高さや3年生への支配力等これまでも強敵らしさは感じられつつも、その牙が綾小路へ向けられなかった事で伝わりにくい部分もあった南雲の強さ
それがあのような控えめでありながら大規模な嫌がらせから綾小路にとって戦いにくい相手になると感じられる描写が出てきた事で改めて厄介な相手になると予感させられたよ
この短編集で予想外にページを多く割いて描かれた少女達の恋模様。
前巻で思わぬ告白をした一之瀬について描かれるのは期待していた通りだったけど、南雲の行動によって想像とは全く異なる光景が……
そもそも綾小路にとって軽井沢との付き合いがあるのだからどうやったって傷付けない選択肢は存在しなかったのだけど、それが南雲の計略の一端として綾小路の制御を外れた形で実現されたのは少々物哀しく思えてしまう
また、綾小路に想いを寄せる他の少女達も想いの整理とこれからの躍進を期待させるような描写があったね
グループに入った事で影が薄まってしまった印象も有る愛里の決意、軽井沢との仲を知っていながらアプローチを掛けた佐藤、綾小路を本気で龍園クラスに誘おうとするひより
ただ、どちらにせよ二学期になって綾小路と軽井沢の関係が周知される事で激震が走り同時に更なる躍進を求められる事になってしまうのだろうけど……
綾小路自身はこうやって自分を巡る思惑が揺れ動く事態そのものを歓迎している、というよりは望んでいるらしい雰囲気を感じられる点は気になるね
綾小路を想い心揺らし、傷つき、その果てに成長する姿を期待しているような……。というよりは色恋の中にそれしか求めていないかのような思考は気になる
その中に軽井沢も含まれている点は特に気になってしまうね……
次巻にて描かれるだろうクラス内投票を超えるかもしれないえげつなさを含んだ特別試験
これはクラスの結束を求める堀北にとって試練として立ち塞がるものになるのだろうか? -
Posted by ブクログ
無人島試験後半戦。前半戦の時点で幾つもの思惑が絡まる模様を見せていたけど、その色は後半戦になっても変わらず。中には思惑の全貌が明かされたものもあったけど、逆に明かされずに終わったものも有ったりして全学年が入り乱れて競う今回の特別試験がいかに大規模なものであったか改めて思い知らされるね
特に綾小路は月城理事長の陰謀、賞金を狙う一年生の策謀、そして3年を率いる南雲の戦略と様々な厄介事と直面する事になった点は話の内容を面白くさせているね
この特別試験が基本的に綾小路の視点で展開されるのはこれまでの物語とあまり変わらない点では有るのだけど、競争相手が一つ所に留まって争うものではないからどうしたって綾小路が全く関知できない事態も散見される
それが読者的にはもどかしくも感じてしまうのだけど、一方で綾小路がこの試験の中で考えている点が非常にシンプルである事も察せられるようになっているね
単独チームでありながら一位を狙う動きをしている綾小路。けれど、その為にあらゆる無駄を省くのではなく、時には余計な行動を見せる事も有ったのは意外
七瀬の動向を許した甘さ、迷っていた白波を助けた行動、伊吹に水を差し出した優しさ。また、一位は狙っているものの目立つ事を嫌いもするため襲撃されればあっさりと一位狙いの戦略を捨て去る判断力等を見るに綾小路の本命はこの特別試験の中で必ず仕掛けてくるだろう月城の陰謀を回避する点に集約されていたのかな
そういった意味では一年生の策謀も綾小路にとっては余興のようなものだったんだろうなぁ
それにしても影の軍師的な印象を抱かせていた椿は意外と大したこと無かったというか何というか。綾小路や坂柳の相手にもならなかったね。まあ、そもそも最も信頼していた相手が裏切っていたのだから仕方がないのかも知れないけど
……それとも今回の作戦は宇都宮の裏切りを確認する意味合いが大きかった、というのは流石に深読みしすぎか?
この椿という少女は入学早々に退学してもいいと思っていたなど内面が読みきれない部分が多いからそういった点が今後の物語に影響してくる事も有るのかな?
理事長の陰謀を警戒していた綾小路にとっては余興のような14日間の特別試験。それでもやはり月城との退治には不確定要素があったわけで
そこをあの一之瀬がリスクも顧みず行動したのは大きな意味が有ったね。ラストの展開を見る限り、一之瀬の勇気がなければ綾小路が安全に試験を潜り抜けるなんて出来なかったのだから
どうにか2年生組は無事に終わった特別試験。一方、情報交換が少ない試験であった為に不明瞭な部分が多く存在するのも事実
篠原達を襲撃した犯人、堀北に忠告した謎の人物、天沢のこれから、南雲から向けられるだろう恨み。そして一之瀬の想いの行く先……
そういった諸々は次巻の短編集で明かされる事になるのかな?