あらすじ
リーダーと認められた綾小路。これまで関わりのなかったCクラスの面々、島崎や吉田、白石、西川たちとも交流を深めていく。そんな中、謎に包まれた新たな試験が発表された。与えられたのは2つの情報「明日から新たな試験が始まる」「詳細発表は一週間後」のみ。様々な試験の可能性と対応を即座に話し合うなど優秀性を発揮するCクラス。
一方堀北たちAクラスは春からのダメージが蓄積し茶柱に当たるなど、結束することができない。しかし堀北もクラス、生徒会の問題を一人ではなく軽井沢や櫛田、伊吹に相談するなど成長を見せ始め――。シリーズ絶好調! 生徒たちの想い入り乱れる、3年生編第二弾!
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本作は、学園×頭脳戦×実力主義という異色の組み合わせで、まったく新しい学園ドラマを描き出します。物語の舞台は、希望する進学・就職先にほぼ100%応えるという超エリート校・高度育成高等学校。毎月10万円相当のポイントが支給され、校則も自由——まるで理想郷のように見えますが、その裏には“実力至上主義”のシビアなルールが存在していました。頭脳、運動能力、交渉力、あらゆる能力を駆使しなければ生き残れない環境で、学生たちは時に協力し、時に蹴落とし合いながら生き抜いていきます。
特におすすめしたいのは、知略戦が繰り広げられるスリリングな展開と、伏線の巧みな仕込み。登場人物たちが繰り広げる心理戦や策略は、まるで極限状態のゲームのようで、読者の予想を裏切るどんでん返しの連続。さらに、表には出さない主人公の底知れぬ実力が物語に深みを与え、ただの学園ラノベにとどまらない魅力を生み出しています。
知略系のストーリーが好きな方、緻密に張り巡らされた伏線を回収する爽快感を味わいたい方に、間違いなく刺さる作品です。学園ラノベの新境地を切り開いた本作、ぜひ手に取ってみてください!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
Cクラスでのゆるい特別試験の巻。
橋本、森下の茶々に邪魔されて、ひよりと綾小路のすれ違いが重なる。
ひよりとの邂逅が、綾小路に新たな感情を引き起こす。この感情を持ったまま、一ノ瀬や堀北にどう対処していくのか、見もの。ただ、私が一番きになっているのが、森下との漫才コンビさながらの絡み。綾小路のこんな反応は、今まで無かった。
今後の展開に期待
学園生活を送っていく中で、主人公にも変化が訪れてきました。
この変化が吉と出るか凶とでるか今後が楽しみです。次に大きな試験が来るそうなので、そこがどういう展開になるのか気になります!
いいね
ようじつ3年生編
今回はひよりさんの可愛さがやばかった。
某2次創作サイトでは一時期ひよりさんはヒロインレースから脱落したのでは?と言われていたけれど、巻き返しがすごい
Posted by ブクログ
大きな特別試験はなかった。が、いよいよ堀北が綾小路の素性について調べ始めた。最後の描写の仕方から、ホワイトルームについて知ることになるんだろうな。
白石もなんだかホワイトルーム関係者らしき様子。
ひよりとも関係が進んだ?
ひなげしの花言葉は、慰め、思いやり、恋の予感。
Posted by ブクログ
相変わらず面白い!
今回の本のテーマは『恋愛』そのもの。
本作自体のテーマの一つでもあって、今までも多くの恋愛模様が描写されてきた中で、ついに綾小路本人に恋愛感情が…!
どこまでも好奇心が強い綾小路は、自分のこの感情すらオモチャとして利用していくようで、ひよりが綾小路の好奇心の対象としてどのような道を辿っていくのか、期待と不安で胸がいっぱいになる巻でした。何回メインヒロインの座が入れ替えわるんだ…
他にも、前巻から掘り下げられ始めた白石飛鳥が鬼嶋陣営の人間ぽい匂わせだったり、石上や七瀬との接触を通して綾小路の知られざる過去へ踏み込んでいく堀北の描写など、読み応えバツグンでした。
次巻は、夏といえば…無人島!今回は試験要素は控えめでだったので、次巻のバチバチのクラス間競争が楽しみです!
Posted by ブクログ
大きな事件はなかったけれど、綾小路が恋に気づいたこと、堀北がホワイトルームのことを知ることになりそうなことなど転換点ではあった。続きがより楽しみになる!
箸休め
全く面白くないわけではないが、前巻がよかった分刺激が足りない。堀北たちが綾小路のルーツを探り出したり、綾小路の恋愛事情など今後の伏線もあり今後の展開に期待。
Posted by ブクログ
【今後は気になるけど少し物足りないかな】
前巻も試験のヒリヒリ感が控えめではあったが、今回も前回以上に控えめで実質試験はないようなものでそこが一番残念だった。
白石、七瀬、天沢の新たな一面や動きがあったり、綾小路と椎名の関係性だったりと基本的には次巻以降へのフリといった感じだった。
個人的に椎名推しということもありそこでのポイントはあったが、全体としては地味な展開で少し残念だった。
Posted by ブクログ
よう実シリーズ史上、最も緊迫感の無い試験が行われたのではないかと思われる今回。ならば代わりに人間関係における相互理解が促進されたかと言うと、それもメインとは言い難く
どちらかというと、綾小路によるクラスメイトへの理解が進み、それが最終的に彼自身の気付きへと通じていくストーリーだと思えたよ
綾小路がCクラスに移籍して幾らかの時間が経過したけれど、試験を経てようやくクラスメイトから受け容れられ始めたばかり
だから彼としてはこれから手足として使っていくクラスメイトの理解を行わなければならないのだけど、マドンナ的存在の白石から気に入られたという偶然が、綾小路の周囲に感情の波を生み出しているね
特に吉田だけでなく島崎まで白石を懸想しているとは面白い展開。これは綾小路が友人を求める上では障壁となるかもしれないけれど、綾小路に見える形で感情が揺れ動く者が出没し易くなる点では僥倖といえるか
また、クラスメイトとの交友が深まっていく中で山村との交流も再開したのは大きいね
坂柳が居た頃は諜報担当として他クラスの動向を探りもしたし、綾小路も彼女の恩恵を受けたりもした。それを思えば、ここで山村が自身の成長を企図し、綾小路の狙いに沿った行動を取ってくれるのは有り難い話
気になるのは、そこで依頼したのが白石の探りだった点は今後どう影響してくるのかな…?彼女の正体からすると、この探りを綾小路から興味を持たれていると嬉しく感じるかもしれないし、山村の行動を邪魔に感じて何か手を打って来るかもしれないし
白石はどう転ぶか読めないな……
他にも橋本の本気度を改めて感じるような描写も
彼は元が蝙蝠的な行動が目立つ人物だったけど、坂柳の退学や綾小路の引き込みを通して、ようやく芯が一本通った人物になったように思えるよ
ただ、そう考えるとこれまでの言動によりクラス内における信頼が少し低いという点が気に掛かりはするけれど
別方面でようやく堀北は綾小路裏切りのショックから抜けつつ有る感じかな?
本人としてはまだ痛みを抱えているようだけど、伊吹や櫛田と接し、クラスリーダーとして試験に立ち向かう事で痛みよりも覚悟を優先できていたような
特に大きな変化を感じさせたシーンとしては高円寺をクラス戦略の内側に引き込めた点は大きいか
思えば、彼の制御は綾小路ですら成功しなかった部分。それを大きな代償を支払い求めた行為も最低限以下という微細な結果だけれど、高円寺をクラスの方針に巻き込んだのは大きな成果であるように思える
勿論、これによって彼が心変わりするなんてあり得ないし、今後も似たような遣り方でやるにはデメリットが大き過ぎる点はネガティブと言えるのだろうけど
クラス一丸となって綾小路や他クラスに立ち向かいたい堀北としては彼女の信念が一つ通じたシーンだったと言えるのかな
試験も人間関係も特別な事は起こらない。そう思われる展開が続いていただけに綾小路とひよりの間で交わされた感情の遣り取りには本当に驚かされてしまったよ…
綾小路は軽井沢とあれだけの交際を重ねても心動かされず、ただの勉強として終わってしまった。また、他にも様々な少女達と深い関係を築いたり、特別に近い交流を重ねたりもしたけれど、彼がそこに制御不可能な感情を抱く事はなかった
それだけにひより相手に恋愛感情としか思えない情緒を抱くようになるとは思わなかったよ……
綾小路にとってひよりはクラスメイトではないし利用価値があるわけでもなかった。それでも彼は自ら進む形で彼女との交流を続けてきた。そこにこれまでは特別な意味を見出すなんて出来なかったけど、彼自身がひよりに会えない日々に対する自己分析を通して感情の理解を果たすなんて想定外の展開ですよ
だって、あの綾小路がひよりの横に別の誰かが座っているかもしれないなんて想像を抑えきれないなんて、それこそ想像もしていなかった姿だし……
ただ、気になるのは、ここでひより相手の恋愛感情に気付いたところで綾小路は普通のラノベ主人公のように彼女と付き合いたいとか独占したいだとかは考えたりしないだろう点
むしろ彼女との関わりを通じて、自分に宿った恋愛感情を解剖するかの如く扱おうとしている。それは恋愛を通して幸福な未来を目指そうとする動きではないね
ここに橋本の忠告まで合わさって来ると宜しく無い未来ばかり想像してしまう。綾小路の近くには既に一之瀬が侍っており、ひよりは他クラスの生徒であり、そして龍園が彼女の近くにいる。綾小路を好いていた愛里が辿った結末…
これらを考慮するとひよりに待ち受ける未来を明るいものだなんて楽観視する事は全く出来ないんだよなぁ……
ここに隠された思惑の下で行動を始めた七瀬の存在がどう関わってくるのやら…
1.5巻で良かったんじゃないか
今巻は、主人公である綾小路の人間関係が少しずつ広がっていく事に主眼が置かれている。
ネタバレになるから具体的な相手は伏せるが、綾小路が初めて恋愛感情を意識した様子も描かれる。
その意味では重要な巻なのかも知れない。
しかし全体としては凡庸な内容で、これと言って、大きな出来事は起こらない。
これなら2巻ではなく、1.5巻としても良かったんじゃないか?
それと相変わらずだが、この作者の文章は地の文の使い方が上手くない。
ほぼ会話劇で進行する場面で、今喋っているのが誰なのか分かりづらい場面が割とよくある。