あらすじ
季節は春、3月を迎えた高度育成高校の1年生。だが3学期末試験時点で歴史上初めて退学者を出さなかった結果、1年の全クラスに追加の特別試験『クラス内投票』が実施されることとなった。それは生徒自身が退学者を選ぶ非情な試験。誰かが退学しなければならない。その現実を前に冷静な平田の声も届かずCクラスは分裂。疑心暗鬼が広がる中、裏切り者も現れ最大の危機を迎える。一方他クラスの状況はAクラスが早々と退学者を決め、Dクラスは龍園が退学濃厚。そんな状況の中、Bクラス一之瀬はクラスメイトを救うため南雲生徒会長とある取引をしようとしていた。だがその条件は一之瀬が南雲と交際するというもので――!?
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本作は、学園×頭脳戦×実力主義という異色の組み合わせで、まったく新しい学園ドラマを描き出します。物語の舞台は、希望する進学・就職先にほぼ100%応えるという超エリート校・高度育成高等学校。毎月10万円相当のポイントが支給され、校則も自由——まるで理想郷のように見えますが、その裏には“実力至上主義”のシビアなルールが存在していました。頭脳、運動能力、交渉力、あらゆる能力を駆使しなければ生き残れない環境で、学生たちは時に協力し、時に蹴落とし合いながら生き抜いていきます。
特におすすめしたいのは、知略戦が繰り広げられるスリリングな展開と、伏線の巧みな仕込み。登場人物たちが繰り広げる心理戦や策略は、まるで極限状態のゲームのようで、読者の予想を裏切るどんでん返しの連続。さらに、表には出さない主人公の底知れぬ実力が物語に深みを与え、ただの学園ラノベにとどまらない魅力を生み出しています。
知略系のストーリーが好きな方、緻密に張り巡らされた伏線を回収する爽快感を味わいたい方に、間違いなく刺さる作品です。学園ラノベの新境地を切り開いた本作、ぜひ手に取ってみてください!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
クラスから絶対一人は退学者を出さなくちゃいけない、厳しい試験。賞賛票と批判票の仕組み。
自分でどうにかできる内容でもない、と作中再三言われているから、毎度自分でどうにかする綾小路はどうするんだろう?と思ってたけど、すごかった。
南雲、堀北、一ノ瀬、坂柳などなど。クラス内でも外でも、互いの主義や策略が交錯している様子が面白い。最後は全然予想してない結果になった。毎回、読んできて考えさせられていることをひっくり返されるのがとても楽しい。
それぞれの人間の行動理念や価値観が丁寧。実際に生きている人を見ている感じがして、すごいと思う。
例えば自分は救われたい、でも誰も退学になって欲しくない。じゃあ少しでも自分が危険じゃない方、を操る人や、全員救おうとする人。1番必要ない人間を切るか、自己犠牲か。など。
→平田への堀北、山内、綾小路の接し方が印象的だった。戦略だけど、フラットというか無駄な熱がない、誠実に見える様子が。
+
平田はすごい。一之瀬もすごい。堀北もすごい。櫛田も、神崎も、坂柳も、石崎とかも。行動力、考え方、人脈、身の振る舞い方自分の見られ方、リーダーシップ。それぞれが出来ることをしていた。なかなかできる事じゃないと思う。
Posted by ブクログ
特別試験、賞賛批判投票回。
前巻と違って、ほぼ試験の内容で話が進んでました。
Bクラスのオチは、話の途中に丁寧にあったヒントがあれば分かりそうなもんなのに、、回想シーンで綾小路の部屋にある2人が来てわかりました、悔しいですがなるほどでした。
今回の話は登場人物の表の動きも裏の動きも見どころが多くて、一層面白かったです。
綾小路もだんだんいろんな人から見つかり始めて、楽しくなってまいりました。
最後の初登場の人物は、2年生からの共通の敵になったりするんでしょうか、、?それはそれでとても面白くなりそうで期待です。
Dクラスもまあまあ強くなって、Cクラスは不穏な終わり方で、Bクラスは相変わらずで、Aクラスは覚醒しそうな人もいつつ坂柳の本領発揮がどうなるか、、、次は1年生最終編のようなので、一層楽しみにして読みます!
Posted by ブクログ
2023年8月現在アニメ化せず。2024年から放送予定。
1年生も終盤になり、残すは最後の特別試験の予定だった。
突然追加の特別試験が実施されることが通知される。
試験は”クラス内投票”。
各生徒がクラス内の3人への批判票、全学年3人への称賛票を投票し、称賛票-批判票で最もポイントの少ない1名が退学になるというもの。
例外もなく必ず誰かが退学になってしまうというものだった。
月城理事長代行登場
クビだね
試験のコンセプトが理不尽!!
強制的に退学者が出る中でそれぞれのクラスがどう行動するのか
そして誰が退学するのかわくわくでした。
初の退学者か!
ついに退学者が出てしまいました。Bクラスはさすがというか、、、やはりという結果でしたね。綾小路は目立つことはしないというスタンスは維持しつつも、一之瀬や龍園のことをまとめて解決しちゃうのはさすがですね。これからのAクラスとの絡みが楽しみです!
まさかの、退学者が
平田くん、頑張れ
メインヒロインは平田くんなのか?という活躍
綾小路も平田くんに対しは初めから信用している
一ノ瀬が可愛すぎてつらい。
企み
まさかの追加試験でそうきたかとなったが、1度は投票系あるかなと思ってはいた。ほぼ確定で退学者が出るとこで他クラスにも影響与えながらの綾小路のウデマエは流石だと思った。痛快感か読んでて気持ち良い
Posted by ブクログ
キャラクターに馴染みが出てきて、今回はゲームのルールがシンプルかつエグくてGood! 十分に楽しめました。主要なキャラは生き残って、だんだん敵味方がはっきりしてきた感じ。でも平田は心配。
よう実面白い
先が読めそうな展開や、全く想像していなかった展開等上手く表現されていて、読み手としても凄く楽しめる作品だと思いました。
作品内の時間経過とともに人間関係などで感情移入しやすく、とても読みやすい回だったと思い満足しました。
次回の試験も期待したいです。
次巻が待ち遠しい…
1年生終了まで残りわずかと…
次も、きよぽんの天才的な策略楽しみにしてます‼️
学校全体の改革もあるのかなー。
というより、アニメやって欲しいですね!
最近キレッキレです
急遽決まった「追加特別試験」。これにより今まで1人の退学者も出なかった1年生達に、とうとう数名の退学者が出ます。
誰が退学者になるのか。これが今巻最大の見どころと言えるでしょう。今回は主人公もそれなりに窮地に追い込まれますので、誰を落とし誰を救うのかという策略を、いつもよりは積極的に弄しています。
でも最後はこの試験に関してはですが、まずまずハッピーエンドと言っていい結果を迎えたと思っています(退学になったキャラ以外は)。
Posted by ブクログ
一気に読めて面白かった。
急遽決まった特別試験が始まり、クラスの中から1人退学者を決めるという残酷な試験。
人間の心情の変化を上手く書けており、没頭してしまった。
10巻読みました。
追加試験の理不尽なな内容も最後の展開見ればそういうことだったのかと理解させられます。
試験後の暗い雰囲気で1年最後の特別試験へ。。。というところから後書きの「やっほー皆元気ぃ?」は笑いました。
Posted by ブクログ
今回は龍園潰しの時と同じくらい、綾小路の陰謀と読みが面白かったように思える
学年末の特別試験を前にして、突如追加の特別試験が行われることになった1年生組。しかし試験という名を冠しつつも実態はデスゲームの如く、誰を蹴落とすか投票するだけという有り得ない内容
これまでCクラスって落ちこぼれなりに協力して試験を乗り切ってきたし、協力が難しい状況でも自分の持てる力を発揮しようというポジティブな方向性に動いてきた。それがここに来て、ただ不要な生徒を決めるだけ。それによりクラスに不穏な空気が蔓延してしまうネガティブな展開になるとは思わなかった
一方で不要な生徒を決めるということは、それぞれがクラスに対しどの程度貢献してきたか、これまでどれほどの信頼を勝ち取ったか、今後の働きに期待できるのかという部分が明るみに出ることにもなる
だからこそ、Aクラスは試験が発表された瞬間に誰を振り落とすか決まってしまうし、Bクラスは一ノ瀬を中心として盤石の態勢が敷かれ、Dクラスも不要と思われた龍園が助けられることになる
そういった光景はCクラスでも展開され、一年を通しての成績評価が為される。
第1~2巻の頃はクラスの厄介者として描かれていた須藤、池、山内の3人。彼らは生活態度や成績の低さから早い段階で退学候補となってしまうが、結局はクラスへの貢献性によって優劣が別れてしまう。須藤は問題は多いものの最近の頑張りや体育分野の実力があるし、池はサバイバル試験の際にアウトドア知識を披露しクラスを助けた
そんな二人に対し何も出来ていないのは山内だけ。それどころか今回は坂柳に利用されてしまう愚行を犯す。彼が退学させられたのはある意味当たり前だったのかもしれない
また、この試験を乗り切るために新しい顔を披露した堀北と平田の行動も印象深い
堀北は綾小路を結託して退学させようとするクラスの空気に抗うためにこれまで以上に前に出て発言し、クラスを纏め上げた
平田も誰かが退学させられる状況を回避するために善人の仮面をかなぐり捨て、自分に批判票を入れるように誘導した。結局はそこの行動すら平田の評価を上げる結果に繋がったのは皮肉だけど
どちらも一年間の活動や貢献が実り、新たなステージに進んだことを感じさせるような投票過程だった
そして、もう一つの面として綾小路が賞賛表で第一位となったのは面白い
綾小路は暗躍はしても表面的には何も無い大人しい生徒として取り繕ってきた。だというのに彼は一位になってしまった
これには坂柳の謀略も絡んでいるのだけど、それにしたって42票の賞賛票は多すぎる。まるで彼がCクラスの本当の中心人物であると明示しているようだった
今回の試験を通して、また次年度から本格的に綾小路を退学にさせる魂胆を明確にした綾小路の父親
それを前にして遂に綾小路は坂柳と対決する意志を固めたようで
どちらも裏から策謀を回すタイプなだけにどのような戦いが展開されるか楽しみだ