衣笠彰梧のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2年目の体育祭、けれど1年目の体育祭と同じような競技塗れになっていないのは、どちらかというと体育祭へ至る工程の方が大事だったからだろうね
なにせ、堀北率いる2-Bは前回の試験にて理不尽な形で退学者を出してしまった。それによって生じた不和を解決しない事には体育祭へ向かえないし、逆に言えば解決できれば体育祭自体はどうにでも出来ると言える
そういった意味では今回のエピソードは『静』へ至る物語だったとも言えるのかな
退学者、秘密の暴露、そして堀北への不信感。それによって荒れ狂ったBクラスの内面をどう平常時に近い状態へ戻すか。不本意な形で退学者を出してしまった罪を自覚している堀北にとって、試験に拠って休み始めた三人のクラスメートは頭の痛い問題であり同時に自身をリーダーとして成長させる契機ともなったわけだね
結局堀北自身が対応したのは櫛田だけ。けれど、堀北にとって一番の難敵であり、1年生の間は一致点を見いだせず散々対立してきた相手とこのような和解というか協力体制を築けた点は非常に大きな意味を持つように思えるね
綾小路が語る堀北がリーダーとして目覚めるために重要なピース、それが櫛田である意味が今後どのような形で発揮されていくのか楽しみだね
また、小さな変化だけど、須藤を信頼する異性として小野寺が登場した点は今後様々な意味を持ってくるのかも
1年生の頃から堀北への慕情を抱いて須藤。その感情は須藤を大きく成長させるものとなったけど、堀北がその感情にあまり向き合わず、結果としての実力を注視してきた事で須藤の人間的な成長は限られてきたんだよね
けれど、小野寺は須藤の素行の悪さを認めつつ、スポーツマンとしての努力は大いに買っていたわけだ。また須藤と同じ運動部の人間として須藤の短所であったカッとなりやすい傾向を抑えてみせたね
宝泉による安い挑発、それに対して『静』で対応してみせた須藤は本当に大きな成長を遂げたと思えるよ。これで堀北以外にも目を向けられるようになればもっと良いのだけどね(笑)
体育祭は大勝利。それは荒れかけていたクラスを平常時の『静』に戻せたため
けれど、実態としてはその内側には静かに復讐の機会を狙う波瑠加が混じっているわけで…。また、佐藤に誘惑の言葉を投げた1年生、綾小路への忠告の言葉を残した謎の声
それらは『静』の中において過度な主張はしないけれど、今後に置いて波乱の『動』に変化していくことが予想されるね
それにしても綾小路ったら『特別授業』なんて言って坂柳にナニをしたんですかね…… -
ネタバレ
今回は全巻からの後始末を、基本的に綾小路はアドバイスを送って当人たちで解決するように促しています。堀北や須藤だけでなくクラス全体の成長を感じさせる巻でした。これまでも堀北を育てて自分を倒させようとしているのかなんて思う描写がありましたけど、まさかクラスを離れるつもりだったとは、軽井沢の件もそうですけど、やはり生徒を独り立ちさせようとする教師目線で考えてますね。他にも伏線多く出ましたけどはるかの復讐以上に南雲の報復が気になります。相手にされないことへのか、それとも期待を裏切られたことへのかはわかりませんが、綾小路はこれにはどう対策をとっているのでしょうか
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ネタバレ 購入済み
ちょいエロにやり
荒れに荒れた特別試験の後始末。立ち直り、開き直った人もいれば復讐を誓う人もいて、まだまだ波乱がありそう。今回綾小路は裏方や静観に徹して派手な動きはなかったが、今後クラス移動を考えたり目が離せない展開になりそう。
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結構面白かった。先が気になりスラスラと読み進められたし、全体のまとまりも良かった。あとラノベなのにあまり過剰な身体描写がプールシーン以外ではなかったのも個人的には好印象(プールシーンはプールシーンなので仕方ない)まだまだ序章という印象なので続きも読みたい。
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そこそこ楽しめた
一年生編は良い感じにストーリーが進んでると思いました。残念なのは、主人公と堀北兄との対決が一度きり?
だったところ。もう一度くらいあっても良かったのではないかと思う。 -
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ご都合主義な展開かな
今巻は主人公が無双する。ただ、敵をさそいだしたり、自分より体格の良い人間を圧倒したり、ケンカで解決したりと少し都合良すぎに感じた。
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Posted by ブクログ
『満場一致特別試験』、この名前を最初に聞いた時はそこに含まれるだろう難問の存在も予想できたし、巻き起こるだろう陰謀も予想できたように思う。奥深さは薄いけれど、揉めようと思えば何処までも揉められる。だからこそ、そこで綾小路がどのような暗躍をするかも予想できた
……と考えて読んでいただけにラストのどんでん返しには驚かされた。いや、本当に驚かされた……。よりにもよってアレを選んでしまうのか……。それを良しとしてしまうのか……
今回の特別試験はそもそも戦略性の薄いもの。事前準備がほぼ不可能であり、搦め手もルールによって禁止されている。つまり真正面から課題にぶつからなければならない類の試験。というかこれを試験と呼ぶのも何処かおかしな気分になる
だからこの試験で求められるのは実力でも社会を生き延びる力でもないのだろうね。満場一致を目指す課題に対して自分達のクラスがどのようなスタンスで挑むかを本人達に見極めさせようとしているように感じられた
それを思うと各クラスの個性が見えてくるね
まずはBクラス。ここまでは一之瀬を中心に一致団結して物事に挑むことを何よりも重要視していた。時には団結を優先するあまり、Aクラスを目指す戦略としては宜しくない道を選ぶことも有った
そこに対して異論を唱えた神崎の姿勢は光るものが有ったね。神崎は別に誰かを退学にして100ポイントを得るべきと最も訴えたかったのではなく、時にはそういう道を選ぶことも必要なのではないかと訴えようとしたわけだね
この時、Bクラスに起こりかけたのは変化の兆し。けれど、結局は神崎の意見を呑み潰して変わらずに理想を目指し続けると表明した
Bクラスは自分達のスタンスを変えないと選択したわけだね
龍園が支配するDクラスは意外な動きになったね
匿名性が保証される限り、どれだけ龍園が暴力をひけらかした所でクラスが従うとは限らない。だから龍園に抗う者を炙り出してそいつを精神的に叩きのめす戦略は間違いではない。
でも、それでは何も変わらない。そこで後からCクラスに加わった葛城が良いアクセントに成ったね。仲間を切り捨てない道を重視する彼は龍園に抗った時任にこそ、Cクラスにおける貴重性を見出した。また、この葛城の動きを誘発したのが龍園では無くひよりだった点も好印象
Cクラスはスタンスを守りつつ変化を起こしうる者を内包したまま進むと選択したわけだね
Aクラスは通常営業
坂柳は上手く言葉を使って変化の芽も反逆も起こさせなかった。坂柳への絶対の信頼と支配が課題をつまらないものにした
Aクラスはスタンスを変える選択さえ表沙汰にさせなかった
それらに対してCクラスは波乱に次ぐ波乱
それもこれも全ては最初から徹底的に誰かを退学させる道にこだわった者が居たからなんだけど。そんな状況で早い段階で手詰まりに成りつつも、クラス方針として誰かを退学させる道を選ぶのに時間がかかった点は印象深い。入学当初は荒れていたこのクラスも今は仲間を信じながら、堀北の方針を尊重するスタンスになっている
そういったスタンスだから櫛田の狂奔が毒のように効いてくる。でも、それこそ綾小路にとってつけ入る隙になるというのは素直に面白い展開。その流れで櫛田が退学する展開を期待してしまう。この巻を読み始めた際には遂に櫛田が負けるシーンが描かれるのかと期待してしまった
だからこそ、綾小路が更生は無理だと、退学させるしか無いと判断した櫛田に掘北があの状況でも救う価値があると見出す展開には痺れてしまった。最近は綾小路を驚かせる成長を見せる機会が増えた堀北だったけど、今回は飛び切りの成長だったね
……ただ、櫛田を退学にさせないなら他の誰を?という問題になってしまったのだけど
既に時間切れが迫る状況。そこで新たな退学者を選定すると成れば誰もが納得できる者でなければならない。でも、それがよりによって愛里なのかよ……
物語序盤から綾小路に特別な想いを抱いていて、綾小路に学生らしさを体感させるグループの一員でも有る。それを退学させるという事は、しかも綾小路がその口火を切るという事は様々な想いの崩壊を同時に意味してしまうのに……
Cクラスは綾小路や掘北、そして愛里の判断の上に本格的にAクラスを目指すというスタンスを明確にした。仲間を守る事を最上とするのではなく、邪魔者を切り捨てるというわけではなく、誰もが納得できる理由の上に仲間を切り捨ててポイントを得るという道を選択した
これは他のクラスには無かったものだね
ただ、これによって綾小路グループはこれまでと同じものにならないだろうし、それを主導できた綾小路を見る目も変わってしまうのだろうな。それはAクラスを目指す点には影響なくても、綾小路の学生生活をどう変えてしまうのだろう……?