衣笠彰梧のレビュー一覧
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1年生編ラストの11.5巻。ここまで来るのに14巻。三年生の最後までやろうとしたら何巻まで掛かりそして何年掛かるのかと戦々恐々。
けれど、割と好きな作品なので是非とも最後まで書いて欲しい所
○.5とナンバリングされているタイトルは長期休暇中のエピソードで試験なども無いのだけれど、だからといって何もない訳ではなくそれはこの11.5巻も同じであり綾小路は2年目の日々に向けて幾つもの布石を置いているね
その中ではラストのアレが一番目立っているけれど、傾向としては綾小路が他の生徒達を成長させようとしている点が垣間見えてくるね
かつては頭の悪い他人を見下していた啓誠が意識する自身の変化を肯定し、龍 -
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今回は龍園潰しの時と同じくらい、綾小路の陰謀と読みが面白かったように思える
学年末の特別試験を前にして、突如追加の特別試験が行われることになった1年生組。しかし試験という名を冠しつつも実態はデスゲームの如く、誰を蹴落とすか投票するだけという有り得ない内容
これまでCクラスって落ちこぼれなりに協力して試験を乗り切ってきたし、協力が難しい状況でも自分の持てる力を発揮しようというポジティブな方向性に動いてきた。それがここに来て、ただ不要な生徒を決めるだけ。それによりクラスに不穏な空気が蔓延してしまうネガティブな展開になるとは思わなかった
一方で不要な生徒を決めるということは、それぞれがクラスに -
ネタバレ 購入済み
これだよこれ
今巻はBクラスのカリスマ、一ノ瀬帆波を中心とした話になります。彼女の過去が明らかになり、順調に主人公に堕ちていきます。
前巻とは違い、今巻は主人公が最後に逆転ホームランをかっ飛ばしてくれましたので、すっきり満足できました。 -
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最初の中間テストや須藤の暴力事件の際に退学者が出てしまうかもみたいな展開は有ったものの、それ以降は退学者が出るような試験は無かった
それがここに来て退学者が出るかもしれないルールを備えた特別試験が登場。もしかしたら誰を退学にするかを巡って様々な陰謀が張り巡らされるかと思いきや……
もし龍園がまだ野望を持っていたら、彼の陰謀によってとんでもない展開になっていたかもしれないけれど、展開の中心になったのが堀北兄を狙う南雲だった為にそこまで悲惨な結果にはならなかった印象がある
そもそも7.5巻で信用できない南雲の底知れなさは描かれていたのだから、この巻で彼が激しく行動してくるのかと予想していただけに -
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短編集、というよりもクリスマス直前のあれやこれやのほのぼのや策謀を纏めた長編と長編の間の話
今回の話の肝はやっぱり軽井沢の心情変化。龍園との決着の時点で既にその兆候は見えていたけど、今回の話で本格的に寄生先として綾小路を選んだようで
デートを申し込み、自身への好意が全開な佐藤に対し利用できるか出来ないかの基準でしか見ることが出来ない綾小路。自分は誰も好きになれないのではないかと思う彼と、自分を守ってくれる対象として彼氏を必要としてきた軽井沢。どちらも普通の恋愛が出来ないタイプであり、契約で繋がった二人はある意味最適なパートナーとなっていくのかもしれないと思えた。まあ、軽井沢の方は前回の決着を -
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ネタバレ綾小路と龍園が本格対決する巻。二人の読み合いと決着はなかなかの見ものだった
そして軽井沢が完全にヒロインポジションに収まっている……
軽井沢って初登場時は好印象皆無のキャラだったのに、4巻以降の展開で完全に化けた印象。屋上の場面は軽井沢の成長と覚悟を感じられて本当に良かった
又、そのシーンで綾小路が助けに来る展開も驚かされると共に龍園との対立が最終局面に辿り着いたことを感じさせるようなものだった。そもそも中盤あたりで軽井沢を切り捨てるような発言をしたのだから、絶対に助けに来ることはないだろうと読んでいただけに小細工をせずに堂々と現れたシーンは本当に驚きだったな。そこからの大立ち回りも格好いい -
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第一巻の時と同じく試験勉強がメインになるけれど、一風変わったルールによって既視感は少ない
特に第一巻の際は須藤など赤点組にどうやって勉強させるか、高得点を取らせるかという点がメインになっていたけれど、今回は特殊ルールや櫛田の存在によって単純に勉強すれば良い事態ではなくなっている。
改めて見ると第一巻の頃のバラバラだったDクラスがよくもここまで纏まったものだと感心。特に須藤の変化なんて最たる例だよなぁ
ただ、試験そのものについては龍園との駆け引きは有ったものの、特別試験のように裏を読む必要がなかったためかそこまで激しい展開にならなかったのは残念。ただし、終盤に綾小路が仕掛けていたトリックにつ -
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優秀な者だけが好待遇を受けられる実力至上主義の学校で繰り広げられる人間模様を描いた物語の第5弾。
今回の舞台は体育祭ということで。これまでは頭を使った駆け引きがほぼすべてだったのに対し、体力と時の運がモノを言う争いがメインとなっていました。
そしてヒロイン・堀北が覚醒する巻でしたね。これまでもそのチャンスは何度かあったはずなのですが、イマイチ掴み切れていなかったようで。そういう意味で、堀北はポンコツヒロインと言っても過言ではないのでしょうかねぇ。
実社会で必要になる「実力」とは、自身の能力だけに頼るのではなく他者を掌握し利用する力だということですか。それを理解し、そのための「駒」を手に入 -
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ネタバレ綾小路の異常性が周囲にどんどん認知されていくなぁ。黒幕としてクラスを操る手段は手に入れたけど、強敵の龍園と一之瀬に疑いを持たれたのはこれからを考えるなら相当痛いんじゃないだろうか?
また、一之瀬が綾小路と同じプランで試験を乗り切ろうと考えていたどころか、本当の優待者を看破したのは驚いた。一之瀬って周囲の協調を重視するタイプと思っていたけどかなり頭脳タイプっぽい?
予想外だったのは軽井沢の抱えていた過去はかなり壮絶だったらしいということか。女王様タイプで支配する側に回っていなくちゃ安心できない姿勢が虐めによる反動とは…。でも脇腹にあった古傷はまた別の理由によるものなんだろうか?
また、小中と虐 -
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3巻目を迎えたクラス対抗実力バトルシリーズですが、今回は離れ小島でバカンス―と思わせてのサバイバル戦というわけで。まあ、サバイバルというよりはアウトドアって感じですが。
この巻のクライマックスにて、とうとう主人公である綾小路の真のスタンスが明かされるわけで。彼の真の姿と普段の言動にギャップがありすぎて違和感がすごいことに。
まあ、権謀術数に優れていても、イコールでコミュニケーション能力があるわけではないのでしょう。というか、そこが彼にとって唯一の欠点であり、この学園にやってきた理由の一つなのではないかと邪推します。
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ファミ通文庫の「バカテス」シリーズとガガガ文庫の「俺ガイル」シリーズを足して3で割って、今回はそこに「逆転裁判」成分を加えたような話。
クラス同士の揉め事をジャッジするのに生徒会が出張る辺り、最近流行の学園モノで生徒会が尋常じゃない権力を持つのはもうテンプレを越えた宿命なのかと。あ、「俺ガイル」はそうでもなかったですかね。あれは例外中の例外、いたって普通の生徒会ですか。
新登場にして今回のキーマンであるキャラの佐倉さんがお気に入りです。生理的に受け付けるのが難しいキャラが多い中、ようやく裏表の少ない普通のキャラが出てきたような気がします。 -
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ポイントによる盛大なクラス間格差のある学校で、最下位のDクラスとなった主人公が成り行き任せで奮闘する話。さすがのベテランらしく、文章は読みやすく引き込まれた。会話文ばかり1ページ続くこともあるのだが、シナリオライターとしての腕で飽きさせない。そのまま学園AVGとなってもおかしくない感じ。変なハーレムでもなく妙なリアルさもなく、クラスメイトとの距離感というか親睦の深め方というか、人間関係の展開のさせ方が妙に上手い。ヒロインはヒロインとして描くも変に読者に媚びたりせずそのヒロインとしてありのままでいて、それでも経験を経るうちに成長する。とにかくこなれていてさすがといった出来だった。高校入学からクラ
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ネタバレ3年生編スタート
2年生編から綾小路のクラス移動が示唆されており、始業式の日に実行される。
移動先は旧坂柳クラス。数人には受け入れられたものの、反発するものも多く、最初の特別試験で実力を示すことを求められる。
特別試験は『全体、少数戦学力総合テスト』問題を解き全体の合計点と代表者5名の個人戦で勝負が決まる。代表者を予測し予め減点ポイントを付与することができる。
対戦は堀北クラスvs一ノ瀬クラス、龍園クラスvs綾小路クラスとなる。綾小路は龍園クラスの代表者を何人当てられるかで実力を評価するとクラスメートから伝えられる。
一方、綾小路を失った堀北クラスは動揺が広がる。特に堀北はショックが大きく特