衣笠彰梧のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレKU。
衣笠彰梧著『ようこそ実力至上主義の教室へ』第1巻を読んで感じたのは、学園小説という枠を超えて描かれる人間模様の奥深さと、張り巡らされた知的緊張感でした。
物語は一見、理想的な教育環境を掲げる名門校を舞台に始まります。しかし、そこで待っていたのは、徹底した競争原理と実力偏重のシステム。楽園の皮をかぶった舞台の下に潜む冷徹なルールは、読者に鮮烈な衝撃を与えます。その落差こそが、本作の真の魅力といえるでしょう。
主人公・綾小路清隆は、一見すれば凡庸で無気力な学生として描かれます。けれど、その奥に潜む観察眼と計算高さは、場面ごとに静かに存在感を示し、彼の「正体」への興味をかき立てます。彼 -
ネタバレ 購入済み
箸休め
全く面白くないわけではないが、前巻がよかった分刺激が足りない。堀北たちが綾小路のルーツを探り出したり、綾小路の恋愛事情など今後の伏線もあり今後の展開に期待。