幡大介のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
大富豪同心シリーズ19作目。
まあ、タイトル通り銀八がメイン(?)の回なんですが。
お約束ですね、やっぱり卯之吉が美味しいとこ取りでした。
銀八って何歳位の設定だったっけ。
シリーズ中で出てきたかどうか記憶が定かではないんですが、
私の中では中年のイメージ。
その銀八が年甲斐もなく頑張る様子が何とも・・・。
どこまで行っても三枚目なのが涙ぐましいやら微笑ましいやら。
反対に、何をしても(何にもしなくても)一番美味しい卯之吉ったら。
所詮、この世は金なのか?
この格差!
現実に目の当りにしたらやさぐれること必至です。
でも、小説だから良いんです。
読んでるだけなら、いっそ清々しいで -
Posted by ブクログ
大富豪同心シリーズ18作目。
やっと江戸に帰ってきたと思いきや、
今度は打ち壊し騒動です。
持ってます、卯之吉。
そして今回も流石です。
ところどころ、本人の実力である博学ぶりも見せてはいますが、
基本、確信に迫る人にも情報にも、意図せず偶然ぶち当たっています。
何度も言いますが、持ってる男は違います。
その割りを食うのが周囲の常識人たち。
敵味方を問わず、そのストレスたるや・・・。
若干、同情を禁じ得ませんでした。
卯之吉の祖父、三国屋徳右衛門と、筆頭老中、本多出雲守。
相変わらず愛すべき爺様たちでした。
その悪徳っぷりは、どっちが悪者かツッコミたくなります。
や -
Posted by ブクログ
時代本格ミステリというジャンル(?)
前作「猫間地獄~」と同系統。時代モノのくせに、メタ談義が溢れんばかりに満載。正直、「猫間地獄~」がそこそこ当たって、悪ノリしちゃったか、と最初はげんなりしていたんだけど、、、限度を超えてしつこく何度も重ねられると、最後は笑えるようになってしまった(苦笑)。まぁ、もともとメタ談義そのものは嫌いじゃない私なんだけど、、、正統な時代モノも好きなので、ちょっと複雑デス。著者自体、ちゃんとした時代モノも書いておられる人なので、だからこそこういうお遊びモノを出しても成立しちゃうんだろうけど。
続編はアリ?本編同様、しつこく重ねられると、もしかしたらこのジャンルにも嵌