幡大介のレビュー一覧
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大富豪同心シリーズ15作目。
シリーズ初の2冊もの(3冊かもしれないけど・・・)。
次巻に続く・・・で終わっているので消化不良気味です。
オトボケ主人公にニヤニヤしながら、
勧善懲悪の話を1話完結で読み切れるのが良いところなのに。
次回作が出る頃まで内容を覚えていられるでしょうか…。
船が転覆して御用米が流された!
という訳で、ドケチな札差の爺様が中山道をすっ飛んで行き、
とばっちり(?)で隠密廻同心を拝命した卯之吉も江戸の外へ。
あの悪党、お峰や天満屋も再び登場。
その他にも悪事に加担しているらしい登場人物たちがちらほら。
なのに、勿論あの卯之吉ですからすっかり物見遊山気分です。
あっちへふらふらこっちへふらふらで、
読んでいるこちらの方がイライラするやら銀八に同情するやら。
その間、チーム卯之吉ともいうべき荒海一家や水谷様は、
無能なトップを余所に中山道のあちこちで頑張ってます。
大雨も夜の暗闇もなんのその、同情を誘わずにおれない健気さです。
で、次巻に続く。
うーん、なるべく早く次回作が出ることを希望します。 -
Posted by ブクログ
大富豪同心シリーズ13作目。ここまで来るとパターン化されてて先が読めるんですが、
脱力系の卯之吉が妙に味があって次も読みたくなるんです。
今回のゲスト出演者は浪人です。
それも相当不景気な浪人です。
ニュースではいろいろ良さげに報道されてきてますが、
実際にはまだまだ不景気な現実を生きる者として身に詰まされたりして。
逆に卯之吉の散財っぷりで癒されました。
あまりの馬鹿馬鹿しさがいっそ清々しいくらいです。
卯之吉の剣豪だという名声を陰で支える美鈴様と水谷様ですが、
今回はちょっと危なかった。
件の浪人がやたら強くて、同心八巻の化けの皮がとうとう剥がれるかと。
まあね。
そこはあの卯之吉ですから。
何とかなったよ。
要領が良いんだか、何なんだか・・・。 -
Posted by ブクログ
大富豪同心シリーズ12作目。前作で助けた権七郎の再びのピンチを救うべく、
卯之吉が江戸を出て甲州街道を行く話でした。
それにしても。
同心は江戸の外へ出られない決まりとは知りませんでした。
勉強になります。
ただし町人に成りすます隠密廻り同心だけは例外だとか。
という訳で、急遽卯之吉が隠密廻り同心に任命されます。
助けられる側の権七郎も助ける側の卯之吉も、
町人として育てられているのでちっとも危機感がありませんが、
大身旗本の坂上家の一大事なのです。
卯之吉の上司、沢田様には同情します。
こんな部下いたらストレス溜まりまくり。
絶対嫌だろうな。
そして卯之吉はやっぱり卯之吉なので、
流されるまま甲州街道を行くうちに誤解が誤解を生んで大所帯に。
ちっとも隠密じゃないし。
それもなんて暑苦しい集団・・・。
卯之吉は何にも執着しない極楽トンボと認識していましたが、
今回、遊蕩にかけてはものすごい頑固な一面が見られます。
そして、一番の衝撃。
どんだけ強いの?美鈴様・・・。 -
Posted by ブクログ
大富豪同心シリーズ11作目です。
湯船を盗むってどゆこと?と思いましたが、
卯之吉も分からなかったので企みに乗っかってみたら・・・、
という話でした。
内容紹介によると、
あの卯之吉が遂にやる気を出したかのようですが、
そんなことは全然ありませんでした。
卯之吉はやっぱり卯之吉、極楽トンボでした。
被害者が知り合いだったこともあり、
好奇心も手伝って首を突っ込んだはいいが、
寒いだの何だのですぐにへこたれるし、
周りの空気を読まずに遊蕩に走るし。
卯之吉の本性を知っている美鈴様や銀八と遊蕩仲間が、
その度に袖を引いてフォローしてます。
まあ、そういうところがこのシリーズの面白いところです。
美鈴様が卯之吉とその祖父三国屋徳右衛門のやり取りを見て、
何だかなぁ・・・と思う場面がありましたが、
読者もまさにそんな感じを味わってニヤリとするのです。
与えられた同心という身分に自覚の無い卯之吉と、
卯之吉を同心にした張本人にも拘らず、
孫なのに上座に据えて本気で有難がる徳右衛門。
切れ者同心という巷の噂に感激しまくり、
武士を武士とも思わない業突く豪商がドケチに有るまじき散財っぷり。
卯之吉は良く言えば安楽椅子探偵ですね。
周囲の皆さんが奔走してくれた結果を、
最後につなぎ合わせて美味しいとこ取り。
最後に逆恨みされてまた敵も増やしてしまいましたけど。