感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2019年06月15日
いや~やっぱり時代小説すきだわ~
特にこの手のお気軽なやつは最高。
面白い表現に何回か吹き出したし、この作家さんの書くもの、いろいろ読んでみたい気になりました。
Posted by ブクログ 2020年08月19日
2019年5月からNHK BSプレミアムのBS時代劇枠で放送されたドラマの原作シリーズの1作目。いつもながらキャッスティングの絶妙さに感心する。主人公の卯之吉、先輩の村田同心、幇間の銀八、浪人の水谷、荒海の親分に旗本三男坊の源之丞。いやあ、見事としか云いようがない。ドラマの1回目を見逃したので、経緯...続きを読むが分かって良かった!
育ちの良さが品を醸し出し人々を惹きつける。持ち前の凝り性が知性となり洞察力を生む。けれど金持ちの家に生まれ怠惰な性格でもある。そんな卯之吉が金の力と推理力で事件を解決する。卯之吉本人はそんな力があるとは思っていない…すべて酔狂でやっている。でも最後には、同心になる腹を決めたようだ。『あたしもこれから...続きを読むいろいろ慣れていかなくちゃならないんだねぇ』
Posted by ブクログ 2013年09月26日
大富豪同心シリーズ第一弾。読書メーター読友うさこさんのレビューから興味を持ち、多くの読友さんが読まれているので、思い切ってシリーズ購入。江戸一番の札差・三国屋の70近い当主徳右衛門が格別に可愛がる放蕩三昧の孫・卯之吉の将来を案じ、同心株を買って定町廻同心見習いに送り込み、同心の跡目披露の場に賄賂の力...続きを読むで老中に杯を取らせるという次第、上司・同心仲間を唖然とさせる…。腕っ節は全くないが、巻き込まれる周りの勘違いと放蕩三昧を繰り返していたときに得た知識と金力で難事件を、次から次へと解決していく痛快で愉快な時代小説。
Posted by ブクログ 2012年02月02日
徳右衛門の変態的な孫可愛がりぶりが笑える1巻。
どうして町人のボンボンが同心になったのか、武芸はサッパリなのにどうやって凄腕の剣客だと周囲に誤解されていったのか…。
このシリーズを読んでいると、昔ハマってたエンジェル伝説という漫画を思い出す。
オススメ。
ちなみに…1巻の私の一番の笑い所は...続きを読む、最後の方の『今、何か妙なことを聞いた気がしたが、卯之吉も徳右衛門も銀八も、あまり深くは考えなかった。』という所。
用心棒の弥五郎、自分の趣味を全く隠してないのはいいけど、うっかり口に出し過ぎ(笑)。
Posted by ブクログ 2012年01月06日
今、一番はまっている時代劇。
出来ればこのシリーズの時代劇を作ってほしい。いや〜面白いと思うなぁ。
1日1回はこのシリーズのどれかを読んで笑っています。
一番いいのは、うのさんが底抜けのお人好しであり、変態であること(笑)
中途半端な金持ちでなく、本当の財閥になるとこんな人間が育つのでしょうか。
久し振りに、大笑いをした。卯之吉って、何にも考えていないようで、頭が切れるのかも….….それにしても、白目をむいて、立ったまま気絶している内に、周りの人達(水谷や、三右衛門達)が、全てを片付けてくれてるなんて、何て都合良いんでしょう(大笑)
Posted by ブクログ 2023年04月07日
ドラマが面白かったので、原作も。
大店の放蕩息子卯之吉が見習い同心に、という設定がぶっ飛んでいて楽しい。
根っからのボンボンの卯之吉のお金の使い方が半端ないしw
本人は優秀でもないし剣豪でもないのに、本人が仕組んでもないのに、周囲が勝手に思い込んでくれるという。
荒海の親分が命の恩人と思ってる出来事...続きを読むの顛末も面白い。
幇間の銀八も、なんだかとほほな感じが憎めないし。
ドラマのシーズン3もあるようだけど、原作も来月に新刊が出て27巻になるようで、ゆっくり読んでいこうと思う。
Posted by ブクログ 2019年06月11日
ドラマを見ていて、久々に面白かったので原作にも手を伸ばしてみました。
改めてドラマのキャスティングが見事過ぎる…と思わされるほど
もう、ボンボン=中村隼人で脳内再生されてしまう(笑)他の登場人物も全てそうだけどさ…
読んでいくと
当時の感覚ではどうか、とか
現代で言えば何か、とか
邪魔にならない程...続きを読む度の解説がちょいちょい挟まれているので
どんだけの金持ちボンボンの放蕩振りかを理解しながら筋を追えました。
ライトめなミステリー要素も混ぜつつ、卯之吉のお坊ちゃまキャラが本当におかしいので(そしてその彼によって周りがどんどん勘違いしながら伏線回収していくのが面白すぎるので)
「最近、なんか笑ってないな…」という人にオススメ。
Posted by ブクログ 2015年08月20日
大富豪同心シリーズ、1作目。
面白かったぁ。卯之吉のキャラが突き抜けていて、あり得ないんだけど許せちゃう。大金持ちの放蕩息子のキャラを上手く活用できてマス。でも、卯之吉以上に、祖父の徳右衛門さんが良いキャラ。ファンになりそう。初読みの作家さんですが、とりあえずガッツリ掴まれた感じです。今後の卯之吉...続きを読むの活躍に期待。
Posted by ブクログ 2017年10月14日
最後にはちゃんとうまいところに落ち着くと予想できるので、
最初から安心して読めました。
主人公の卯之吉は江戸一の豪商三国屋の末っ子。
生まれたときから、生涯部屋住みの宿命です。
そのためか、風を受け流す柳さながらひょうひょうとした性格でした。
それよりも卯之吉を取り巻く登場人物たちがすごかった。
...続きを読む卯之吉本人は特に他意はないのに、
勝手に良い方に解釈してくれて動いてくれます。
結果として、卯之吉はすごいという誤解が蔓延することに。
特にすごかったのは、三国屋の主。
徳右衛門という70間近の爺さまですが、
やたら元気でいつまでも若旦那に家督を譲らない。
この若旦那が卯之吉の父親なので、卯之吉なんか出る幕無し。
子や孫の代にしてみれば、えらいとばっちりですが、
この爺さまが、エネルギッシュなあまり、
先行きのない孫を同心にしようと思い立っちゃって、さあ大変。
動くわ、動くわ。
倉でうなるお金を存分に使って、まんまと叶えてしまいます。
その他にもいろんな人たちが・・・、
何というんでしょうか、卯之吉を盛り立てて(?)くれています。
事件自体は結構残忍ですが、
何しろ卯之吉の周りのドタバタがコメディで面白かったです。
でも一番の感想は、
「やっぱりお金の力ってすごいよね。」でした。
Posted by ブクログ 2013年05月09日
5月4日~8日
老中も一目おく江戸一番の札差・三国屋の卯之吉が、同心株を買って定町廻同心見習いになった。武術の心得は全くないが、放蕩三昧を繰り返していたときに得た知識、人脈、そして莫大な財力で難事件を、次から次と解決していく。卯之吉の出自を知らない同心仲間は、その八面六臂の活躍にただただあきれるば...続きを読むかり。書き下ろし長編時代小説第一弾。
Posted by ブクログ 2020年11月01日
おもしろかった〜。何度吹き出したり、声を出して笑ったか。卯之吉のキャラがいい。ふわふわとした、宇宙人的なお坊ちゃん。たいして何かやってるわけではないのに、周りが都合よく解釈してくれて、あれよあれよと手柄になる。みんなが勘違いしてくれるおかげというか、これも卯之吉の人徳か?目を開いて気絶してただけなの...続きを読むに、それを相手が殺気がなさずきて切り込めないと逃げていったり…ありえない(笑)このシリーズ、読み進めたいと思います。
Posted by ブクログ 2013年09月11日
『猫間地獄のわらべ歌』が面白かったので、同じ著者のこれを読んでみた。
豪商三国屋が孫の卯之吉の将来を心配して、同心株を買って彼を定町廻同心にしてやった。今まで色々やっても続かなかった卯之吉は、これも面白い遊びかもと流されるようにお役についてみるが、剣の腕はからきしでのんきな性格なのに、放蕩時代の人脈...続きを読むと知識、金の力で事件の核心にせまっていく…
タイトルからしてコメディだろうと思ったらやはりそんな感じ。『富豪刑事』とちがって、少なくとも今作では事件解決のために途方もない大金を使う計画を立てるようなことはなかったが。
孫を溺愛する祖父が先輩同心に虐められたり危険な目にあったりしないように色々手を回していることもあるし、本人の性格や偶然もあって周囲に謎めいた凄腕の同心と勘違いされてしまうのが笑いどころ。
『猫間〜』とちがってミステリ的にぶっ飛んだ仕掛けはない。それにもちろん正当派時代小説からも外れているのだろうが、ゆるい笑いの中にシリアスなところもあって、個人的にはけっこうツボだった。シリーズなので続けて読んでいきたい。
Posted by ブクログ 2012年05月24日
第一弾
発想が変わっている。全く剣の腕に自信のない大金持ち札差の道楽息子が同心株を祖父によって買い求められ、同人見習いとなり
廻りに助けられつつ事件を解決していく
Posted by ブクログ 2012年05月01日
(再読)
歴史上実在した人物を主人公にした作品ではなく、全くのオリジナルキャラクターが「八巻卯之吉」である。「時は安永、十代将軍家治の御代」、西暦で言えば1772〜1781年、「解体新書」が刊行され、平賀源内が活躍している時代に八巻卯之吉が活躍していることになる。
江戸一番の札差で両替商、高利貸し...続きを読むとしても江戸一番の三国屋の末っ子の若旦那が卯之吉。蔵には千両箱が山積みになり、金が金を生むという家なので、放蕩三昧の日々を過ごしている。放蕩生活から抜け出そうと袋縫いの職人の下で針子修行をやったり、蘭学医の修行をしたりしても長続きしない。根っからの放蕩者なのである。
そんな卯之吉の行く末を案じた三国屋の当主であり祖父である徳右衛門は、賄賂を使って、卯之吉を同心八巻元太郎の養子に押し込んでしまい、南町奉行所見習い同心の八巻卯之吉が誕生してしまう。そして、宮地芝居の役者琴之丞殺害事件を先輩同心尾上伸平と一緒に担当することになる。
シリーズ第一作なので、続編でレギュラー、準レギュラーになっていく人物との出会いや卯之吉との関係などが矢継ぎ早にでてくるし、事件解決は卯之吉自信の働きと言うよりは、周りの人々のドタバタ的な動きの意図が絡み合っての結果である。時代小説としては荒唐無稽な感じがする。また、田沼意次が活躍した時期なので、賄賂が当然という価値観の社会設定になっているのが、ひっかかってしまう。登場人物一人ひとりの描きかたもちょっと雑な感じがするが、書き下ろしシリーズとして次作以降につなげていくためにはやむを得ないのかもしれない。
登場人物の中では主人公を除くと、この作品の中では祖父徳右衛門が好き。卯之吉を溺愛する様が、ここまでやるのかというほどで、感心してしうし、さすが天下の豪商だけあって、読みも鋭かったりする。