あらすじ
常陸国で海軍提督の娘アレイサを匿った荒海一家は、現地の代官所にキリシタンと断じられ、捕縛されてしまった。一方、鉄砲の資金を調達したい薩摩藩の企てを図らずも阻止し続けている卯之吉は、将軍の側近として大忙し。伊豆沖に現れた艦隊に赴き幕府代表として提督と面会、来航の意図をはんなりと質す。その後は御法度を破ってメリケン国と深川で大宴会! が、江戸に護送中のアレイサが何者かにさらわれ……とうとう卯之吉は外国からも認められる男に!? スペシャルドラマ原作本、2巻同時発売!
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Posted by ブクログ
ああ、最新刊まで一気に読んで、終わってしまった。早く続刊が出てほしい。卯之吉のお気楽さと聡明さに癒された夏でした。卯之吉の周りで、助けたり助けられたりしながら、己のポリシーを貫く登場人物。銀八を始め、甘利さんや、徳右衛門、美鈴に三右衛門…大好きです。こんなに気持ちよく読書にはまれたのも久しぶり。
Posted by ブクログ
大富豪同心シリーズ、31作目。前後編の後編。
いつもの辣腕同心としての勘違われっぷりと、蘭学好きで博識な面を持つ卯之吉の両面が上手く嚙み合ったストーリー展開で今編も面白かった。今作で初登場の清少将ならぬ清中将もなかなか良いキャラで、今後も出てくることを期待したい。ドラマはドラマで面白いのかもしれませんが、原作の方が内容も格段に濃いし、私はやっぱり原作読み派だなー。
Posted by ブクログ
シリーズ第31弾。
常陸国に漂着した海軍提督の娘・アレイサを無事にトマス提督の元に護送すべく奮闘する荒海一家&弥五さん&源之丞達(船大工の半左も)。
ですが、薩摩藩に雇われた異国の賊たちに襲われて困難な道中に。
一方、「御側御用取次役」として将軍側近の立場になってしまっている卯之吉は、伊豆沖に現れた艦隊に赴き幕府代表として提督と面会することになって・・。
外交を丸投げされたのを良い事に、米国の方々と深川でどんちゃん騒ぎの宴を楽しんでしまうところが、我らが卯之さん。
で、例によってトマス提督にも“大物”と誤解されちゃうところもお約束。
ただ、卯之吉が“神から愛された者のみが持つ人徳”があるというのは、何となく納得です。
私も周りの人達が(誤解はあるにせよ)卯之吉の為に頑張る姿や、彼の何気にグローバルな感覚に「卯之吉は世界を救う・・かも?」という気がしてきましたw(銀八に“とんでもない勘違いでげす!”と言われてしまいそうですが‥汗)
ということで、今回も安定のドタバタ劇を楽しませて頂きました~。
続巻が出るのがいつになるのかわかりませんが(ドラマのノベライズでしか出ないのかな・・)、気長に待ちたいと思います~。