幡大介のレビュー一覧
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シリーズ第25弾。
江戸に大量の贋小判を出回るように仕掛け、江戸の経済を混乱させると同時に、幕府の中枢をも掌握しようと企む、将軍家の愛妾・富士島ノ局とその父・住吉屋藤右衛門の恐るべき策謀が着々と進んでいます。
そんな中、すっかり同心らしくなってきた幸千代様。江戸の民がイメージ(勘違い?)している“辣腕同心”そのものです。一方、“替え玉”をしている卯之吉は、蘭学の実験から贋小判の見分け方を発見。本当、卯之吉ってかしこいですよね。
贋小判の出どころと、米相場を事前に知る仕掛けを知り、“チーム卯之吉(というか、卯之吉の周りの方々)”の反撃が開始。皆が各々活躍し、住吉屋父娘の野望を打ち砕く様は痛快で -
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シリーズ第24弾。
前巻に続き、将軍家の弟君・幸千代様は“南町奉行所の八巻”として、同心ライフを満喫中。それに伴い卯之吉も幸千代様の替え玉をユルく続けています。
そんな中、幸千代様の命を狙う輩が、あの手この手で罠を仕掛けてきて・・。
今回は、卯之吉の先輩同心・尾上さんが別式女の娘に恋したり(第一章)、弥五さんの悲しい過去が明らかになったり(第三章)と、どちらもちょいと切ない話だったのですが、このようにサブキャラがフューチャーされるのも良いですね。
勿論、我らが卯之さんもご活躍で、特に第二章では名探偵ばりの(名“同心“ではなく)冴えわたる推理を披露してくれます。前から思っていたのですが、卯之吉 -
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シリーズ第23弾。
本当に、久々の新刊です。
22巻で筆頭同心の村田さんが悪者の罠に嵌められた件の、続きの話があるのかと思っていたのですが、何事もなかったように、いつもの“南町の猟犬”としてご健在で、前回の件は触れられていませんでした。
今回は将軍家の弟君・幸千代様が、卯之吉そっくりという事で、卯之吉が幸千代様の身代わりをさせられる事に。
相変わらず、皆の勘違いと事情を知る卯之吉周辺の方々が苦労させられるという、安定のドタバタ展開です。
ツッコミどころ満載なのですが、気楽に楽しんで読めるのがこのシリーズの魅力ですね。次巻以降も楽しみにしております。 -
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梅雨の長雨で関東全域が洪水になり江戸の米蔵も水没。米不足で江戸の町もいつ打ち壊しの騒動が起きるかとピリピリムード。徳右衛門さん、強欲じじいかと思ってたら「十万両ぐらい、また稼ぎ直せば良いことにございますよ!」とぽ~んと十万両出すやなんてかっこいい!金は天下の回りもの。商人さんは町人が元気じゃないと稼げませんから。弥五さんも相変わらず剣術はかっこよかったですね。あら?卯之さんは?一応お米の手配とかしてたんですけどね。打ち壊しを開始しても米屋が通常販売すればおとなしくお金を出して買って帰ったというのは驚きです。お峰は、とうに卯之さんの正体気づいて、いろいろ作戦練ってるのに、男連中は誰も気づかないで