幡大介のレビュー一覧
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シリーズ第31弾。
常陸国に漂着した海軍提督の娘・アレイサを無事にトマス提督の元に護送すべく奮闘する荒海一家&弥五さん&源之丞達(船大工の半左も)。
ですが、薩摩藩に雇われた異国の賊たちに襲われて困難な道中に。
一方、「御側御用取次役」として将軍側近の立場になってしまっている卯之吉は、伊豆沖に現れた艦隊に赴き幕府代表として提督と面会することになって・・。
外交を丸投げされたのを良い事に、米国の方々と深川でどんちゃん騒ぎの宴を楽しんでしまうところが、我らが卯之さん。
で、例によってトマス提督にも“大物”と誤解されちゃうところもお約束。
ただ、卯之吉が“神から愛された者のみが持つ人徳”があるというのは、何となく納得です。
私も周りの人達が(誤解はあるにせよ)卯之吉の為に頑張る姿や、彼の何気にグローバルな感覚に「卯之吉は世界を救う・・かも?」という気がしてきましたw(銀八に“とんでもない勘違いでげす!”と言われてしまいそうですが‥汗)
ということで、今回も安定のドタバタ劇を楽しませて頂きました~。
続巻が出るのがいつになるのかわかりませんが(ドラマのノベライズでしか出ないのかな・・)、気長に待ちたいと思います~。 -
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山田長政について興味を持っていて調べたいと思っていたらタイムラインに流れてきた本。タイムリーと思ったが単行本は2021年出版で、さらに過去にも何度か小説になってたというか、遠藤周作も書いてたほどポピュラーな人物だった。きちんと調べないといけない。
本作については、山田長政の大河的人生を一通り辿れたことはよかったし、まあまあおもしろくは読めた。
が、小説としては上手いとは思えず、加齢臭のする中高年向けラノベ、という感じだった。方言も取ってつけたような感じだし、ガキインッとかいうチャンバラの擬音もなんというか。
山田長政の造形も「馬鹿正直だが忠義に厚く不器用に走り回る大男」という昭和的ステレオタイプ。サラリーマン受けはしそうだが、それでも古い。それでいて中盤以降の山田長政を中心とした陰謀撃が描かれるものだから、なおさら頭の悪い不義理な人物に思えてしまった。
ただし、ヨゾウの造形はよかった。主家真田氏と死に別れて暇乞いもできぬ男で、旗を大事に持っている
徳川と豊臣という本国の争いや、スペイン・ポルトガルの進出、カンボジアやビルマとの関係、それにインド洋の商人など、世界が広く結びついていたことをしっかり描いていたのは素晴らしかった。 -
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シリーズ第30弾。
日本の金(小判)を狙って、大量の鉄砲を売りつけようと画策するアメリカと、その鉄砲を購入し、徳川家を倒そうと目論む薩摩・島津家。
両者が不穏な動きをする中、江戸城では卯之吉が将軍に見込まれて、「御側御用取次役」という重職に就くことになり・・。
ここ数巻は専らTVドラマの原作として刊行されている当シリーズ。
本書も次巻の『大統領の密書 』とセットで、ドラマ用ノベライズストーリーのようです。
シリーズ初期の頃は、卯之吉が何もしなくても、周りの人々が勝手に勘違いして色々動き回った挙句に、いつの間にか事件が解決・・といったパターンでしたが、ここ最近では(特にドラマが絡んできてから)“卯之吉、普通に有能なんだが・・”という感じで、医学をはじめ算術や外国語もできちゃう卯之吉の“実は切れ者(?)”なポテンシャルが露呈してきて、ちゃんと活躍している印象です。
(相変わらず、周りの勘違いはありますけどね)
で、今回もそんな卯之さんが、悪事のとばっちりに巻き込まれてピンチに陥った源之丞を、(何気に身についている)博識を活かした名推理で救済すると同時に、悪徳商人の悪だくみを阻止しておりました。
ただ、本人的には“有能”の自覚はまったくなくて、毎度のごとくヘラヘラと気ままに行動しているだけなんですけどね・・。
ということで、今回も卯之吉の“自覚なき活躍”を楽しませていただきました。
前述したように、今回のストーリーは本巻が前編で次巻が後編という構成のようですので、常陸国に漂着したアメリカの救命艇はどうなったのか・・?等々、その後(後編)の展開が気になるところです~。 -
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シリーズ第29弾。
前巻で利根川の爆発に巻き込まれて安否がわからないままになっていた美鈴さんですが、なんと記憶を無くして、“世直し衆”の濱島先生の元で洗脳されてしまいます。
一方、“世直し衆”を操る、尾張家附家老・坂井主計頭は幕府弱体化への謀略を推し進めていて・・・。
前半は坂井主計頭の悪だくみや、やたら腕の立つ清少将の暗躍にヤキモキさせられましたが、後半以降は“チーム卯之吉”(勿論、幸千代様も含む)の面々が其々まんべんなく活躍して悪事を阻止するという、胸のすく展開となっております。
そして、いつもだったら“チーム卯之吉”の主要メンバーのはずの美鈴さんが、濱島先生に“三国屋は敵”だと洗脳されてしまって、どうなることかと心配しましたが、結果(まぁ、表紙でネタバレではあるのですが)、卯之吉を目の前にしたとたんに、あっさり記憶を取り戻して(早っw)、めでたしめでたしの大団円でございました。
何だかんだで、卯之吉も美鈴さんがいないと遊びに行く元気もなくなってしまっていたので、美鈴さんが帰ってきて良かったですね。
さて、根は正義感のある人なのに、“世直し衆”として坂井の言いなりになって悪事に手を染めてしまった濱島先生ですが、今まで私が濱島先生に対して思っていたことを、悪徳商人・香住屋が「あんたは阿保か!坂井様は最初から悪人でしょうよ!・・」と代弁してくれましたw。
てなわけで、ドラマのノベライズだった「世直し衆編」もこの巻で完結ということのようです。
今後、シリーズとしてまだ続いていくのかわかりませんが、卯之吉達(個人的には弥五さん&由利之丞)の活躍(?)をまだまだ読みたいと思っておりますので、続巻をよろしくお願いいたします~。 -
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シリーズ第28弾。
ここ数冊の“世直し衆”がらみのストーリーは、どうもドラマのノベライズのようですね。
(ドラマは見ていないのですが、話の構成がそんな感じなので・・)
さて、この巻は
第一章「名声の浮橋」、第二章「利根川決壊 化け物現る」
の、二本立てとなっております。
第一章では“世直し衆”の一人、“軽業師くずれの燕二郎”が由利之丞の昔の兄貴分だったことが判明し、それに付随して、由利之丞の過去や役者になる前の名前も明らかになります。
同郷で共に貧しい幼少時代を過ごした燕二郎の悪事を止める為、苦悩する由利之丞。
そして、そんな由利之丞を心配する弥五さん・・うん、やっぱこのカップル(笑)好きですね~。
そんな訳で、この話は由利之丞にとって切ない展開になりましたね。
ただ、今回の件で役者としても人間としても一皮むけたかな・・と思いきや、第二章ではいつもの厚かましい由利之丞に戻っていましたww
そして、第二章は“世直し衆”の悪だくみによって、利根川の堤防が崩されてしまい、銀八の故郷が被災してしまいます。
そこで“チーム・卯之吉”(いつものメンバーwith内与力・沢田さん)が現地に赴き、毎度のように勘違いに次ぐ勘違いのドタバタ劇を繰り広げる流れです。
途中、“ついに銀八にも春が・・・?”と思わせるようなこともあったりして、その辺も楽しめますが、終盤の濱島先生と美鈴さんのくだりは、美鈴さんの安否がわからないままになってしまって、心配です。無事だとよいのですが・・。
そして、ラストの“あの人”が実は“世直し衆”だった!という場面は確かに衝撃ではありますが、実はこのターンから急に登場したキャラだったので、なーんか怪しい・・と思ってはいたんですよね~。
さぁ、“シーズン・世直し衆”も佳境になってきたようですね。次巻を読むのが楽しみです~。 -
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シリーズ第27弾。
不況が続く中、暗躍する“世直し衆”を裏で操る尾張家附家老・坂井主計頭。
どうやら卯之吉の生家・三国屋がターゲットになっているようで・・。
前巻でシリーズ再開したのは嬉しいのですが、このターンになってから、どうも設定が雑になっている気がしないでもない・・ま、細かい事は気にせず読むことにしませう。
黒幕・坂井主計頭の“悪の目論み(ざっくりww)”に巻き込まれた者達の悲劇と、“チーム卯之吉”の面々の悲喜こもごもを描いた連作3章でお送りします。
個人的に、弥五さん&由利之丞のカップル(笑)が好きなので、第二章「悪行の橋」で“仇討ちに討たれてやってもいいかも・・”と言い出した弥五さんを心配する由利之丞の姿が微笑ましかったです。二人にはもっとイチャついてほしいですなww。
そして、第三章「竹馬の約束」は源之丞の幼い頃からの友人が“世直し衆”のメンバーになってしまい、哀しい末路を迎えるという切ない展開でした。
江戸の民には“義賊”と誤解されている“世直し衆”ですが、坂井主計頭に利用されて、結局やっている事は悪行という事に早く気づいてほしいです。
特に“世直し衆”メンバーで学者の濱島先生は、元々正義の人なだけに“坂井主計頭に騙されているのに!”とヤキモキしますね。
今回は卯之吉の活躍(?)がちょっと控えめだった感じなので、次巻以降はもっと“やらかして”くれることを期待します~。 -
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こちらのシリーズ、前巻で終了したと思っていたのですが、知らない間に私に無断で(←?)再開されていました。(どうもドラマの新シリーズに合わせての再開らしいです)
ということで、久々のシリーズ第26弾です。
豪商の若旦那にして、切れ者同心(と、皆に誤解されている)八巻卯之吉の活躍(?)を描く連作3章構成となっております。
天災が続き、かつてないほどの不景気且つ治安が悪化している江戸の町。
これを機に卯之吉の生家・三国屋を追い落とそうと目論む悪徳商人が出現。さらに、尾張家の附家老が悪計を図って暗躍している様子が・・・。
相変わらず適当な卯之吉。なんだかんだで、本人がよくわかっていないうちに問題解決したことになっちゃう展開に、脱力しつつも気楽に読めるのが良いですね。
銀八、美鈴さん、菊野姐さん、由利之丞&弥五郎、三右衛門親分、そして南町奉行所のパイセン同心の皆さま等々・・・。レギュラーメンバーに加えて、卯之吉の叔母・おカネさんや北町奉行所同心・笹月さんといった、新キャラも登場して増々にぎやかになっております。
そうそう、幸千代君も何気にまた登場していますね。
中でも、おカネさんは猛女で強烈キャラですよね。美鈴さんがちょっとお気の毒かも(苦笑)。
三国屋主人が戻り次第、大坂の掛屋に帰ってしまうのでしょうか・・とはいえ、まだ“おカネ暴風”は吹き荒れそうな感じです。
次巻も一緒にゲットしたので、ユルく楽しみたいと思います~。