幡大介のレビュー一覧

  • 大江戸三男事件帖2 仁王の涙

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    シリーズ第2作
    三男の成長譚となるのだろうが、旗本の
    欣吾は何もかもわきまえている設定
    でも、存外にぶいところもあるから
    若者を見守りましょうか・・・

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    2012年09月09日
  • 大富豪同心 3 一万両の長屋

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    南長岡町で八百屋を営みながら貧乏長屋の大家をやっている太吉という男が殺された。家賃が払えなくても住んでもらわなくては困るというのだ。曰くありげな長屋である。この太吉の死体に出くわしたのが、吉原での遊蕩帰りの南町奉行所見習い同心八巻卯之吉である。

    卯之吉は江戸一番の札差であり、両替商であり、大名や高級旗本相手の高利貸しも行っている三国屋の若旦那だったのだが、祖父の意向で金の力で同心になってしまったという御仁である。若旦那姿に戻っての遊蕩が続いている。

    一方、南町奉行所には5年前に取り逃がしてしまった夜霧ノ治郎兵衛が江戸に戻ってきたとの報が入る。太吉殺しの探索に携わっていた筆頭与力村田銕三郎

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    2012年05月15日
  • 大富豪同心 2 天狗小僧

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    盗賊霞ノ小源太一味の探索と召し捕りに追われている中、南町奉行所に因幡町にある白滝屋の跡取り息子七之助の神隠し騒動の話が持ち込まれた。「余計な事件に人手を割ける状態ではない」ので「仕事らしい仕事は任せられない見習いの、さらに、何を考えているのかさっぱりわからぬ唐変木」と筆頭同心から評価されている八巻卯之吉が担当を命じられる。

    卯之吉は同心の家に生まれ育ったのではなく、江戸一番の札差・両替商で、大名相手の高利貸しも行っている三国屋の若旦那だった。主人徳右衛門は孫の行く末を案じ、金の力で同心株を手に入れ、八巻家の養子として卯之吉を押し込んだのである(第一巻『八巻卯之吉放蕩記』)。根っからの放蕩息

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    2012年05月03日
  • 大富豪同心 8 刺客三人

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    父娘でファンになってしまった大富豪同心の8作目。
    待ちに待っていた父に先に貸してから、通勤電車内で毎朝読もうと2日間はちょびちょび読んでいたが、その2日目の夜に気になって最後まで読んでしまった。

    相変わらずの周囲の誤解っぷりが面白い。
    しかし今回はその誤解も、主人公の卯之吉よりも身代わりの由利之丞の方でされることが多く、卯之吉は出番自体少なかったような…。

    そして今回の目玉?である刺客三人とその他悪人達の粘りが弱く、簡単に解決してしまった気がしてもの足りなかったのと、肝心の天敵(と思ってるのは片方だけだけど)のお峰はいつ動くのかと思っていたら、最後は肩透かしを食ってしまった。
    悪人とは言え

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    2012年01月27日
  • 大富豪同心 7 水難女難

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    ネタバレ

    毎度すっとぼけたすっとこどっこいの八巻だが、不思議と事件は解決する。特に秀でたものもないのに(蘭方医術とはあるにはあるが)またヒーローでもない主人公だからいいのだろう。
    しかし、実家の三国屋がすっかり無一文になってこれからどうなることやら。

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    2012年01月20日
  • 大富豪同心 7 水難女難

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    今回の江戸は、長梅雨のため、何十年に一度訪れる水害に見舞われてしまいます。読み始めて最初は、雨に濡れたからといって、米は洗えば食べられるんじゃないか?と、認識不足の私などは思ってしまったのですが、このころの日本は下水道などの設備がなく、大雨に濡れてしまった米俵は、フンなども混じり、様様な雑菌がついて食べれなくなってしまったのだとか。

    このころの生活の大変さが、改めてわかりました。

    そして今回は、卯之吉を執拗に狙っている、女殺し屋のお峰と決着をつける時がやってきました。さらには美鈴さまとも、ちょっとした進展が?

    次回作が楽しみ~♪

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    2012年01月09日
  • 大富豪同心 6 お化け大名

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    大富豪同心、シリーズ6巻。このころになると、八巻の剣客ぶりは諸大名にまで知れ渡り、とある大名が、自分の領内で起こった不可思議な出来事を吉原の花魁である菊野太夫に話し、吉原同心として活躍した八巻に、謎解きをさせるところから始まります。

    八巻と卯之吉が同一人物と知らない太夫は、しかし八巻と卯之吉が、じっこんの仲であると誤解しているため、この話を卯之吉にし、すらすらと謎解きをしてしまいます。

    その話を聞いた殿は八巻氏を城に招き、すぐに仲良しになるが、その後、その城で起こる数々の奇怪な出来事まで解決してくれと言われ、幽霊さわぎまで解決しなければいけなくなった卯之吉。

    実は怖いもの知らずの卯之吉だ

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    2012年01月09日
  • 大富豪同心 5 遊里の旋風

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    この巻では、卯之吉のホームグランド(?)の吉原が舞台となります。八巻の上司である沢田さまが吉原で罠にはめられ、冤罪を押しつけられそうになったため、捜査に指名されたのが、卯之吉こと、八巻同心。

    同心であり、かつ、吉原に広く顔が利く、というのが指名を受けた理由だが、卯之吉は同心であることは吉原には内緒にしておかなくてはならないため、ひねった安が影武者を起用することだった。

    その影武者に指名されたのが、顔は一流の顔だが、芝居は二流の由利之丞と、彼の恋人、水谷弥五郎。この巻では、泣く子も黙るいかつい剣士、弥五郎が、最愛の由利之丞の前で焼きもち焼いたり、ふにゃふにゃのこんにゃくになるさまが見もの。

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    2012年01月09日
  • 大富豪同心 2 天狗小僧

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    卯之助が活躍(?)する大富豪同心シリーズ第2段。

    神隠しにあったと噂された大店の一人息子が無事帰ってきて、天狗小僧と噂され、捜査に指名された八巻同心。いろいろと調べていくうちに、2つの事件が、やがて1つにつながっていく・・。

    一番印象に残ったのが、事件解決後、医者仲間が言った『悪のための悪なら、まだ良いが、正義のための悪をのさばらせておくと、やがて世の中は悪だらけになってほろんでしまう』といった言葉。

    この医師は、このことについて病気に例え、見た目には大したことないと思われる病気が、やがてその人の命を奪う大病になってしまうんだと、とっても説得力のある言葉で説明されていました。

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    2012年01月09日
  • 大富豪同心 9 卯之吉子守唄

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    卯之吉の元に赤ん坊が届けられたから、皆で大騒ぎ!そして何故か赤ん坊とその母親を狙う一味が…母親はどこへ?
    暗闇とか幽霊は怖いのに、化物の類いには興味津々な卯之吉さんw
    なんだか事情が複雑だけど、いつもより優しい読後感

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    2025年12月01日
  • 大富豪同心 19 走れ銀八

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    “辣腕同心”として名の知れた八巻卯之吉の正体がバレぬように気苦労が絶えない幇間の銀八。その叔父が下総から出てきたので、さぁ大変(*_*)さらに裏では荒海一家に不穏な動きが…!?
    家業に無頓着に見える卯之吉の洞察力、実は凄くないか?

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    2025年12月01日
  • 大富豪同心 : 31 大統領の密書

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    シリーズ第31弾。

    常陸国に漂着した海軍提督の娘・アレイサを無事にトマス提督の元に護送すべく奮闘する荒海一家&弥五さん&源之丞達(船大工の半左も)。
    ですが、薩摩藩に雇われた異国の賊たちに襲われて困難な道中に。
    一方、「御側御用取次役」として将軍側近の立場になってしまっている卯之吉は、伊豆沖に現れた艦隊に赴き幕府代表として提督と面会することになって・・。

    外交を丸投げされたのを良い事に、米国の方々と深川でどんちゃん騒ぎの宴を楽しんでしまうところが、我らが卯之さん。
    で、例によってトマス提督にも“大物”と誤解されちゃうところもお約束。
    ただ、卯之吉が“神から愛された者のみが持つ人徳”があると

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    2025年10月10日
  • シャムのサムライ 山田長政

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    山田長政について興味を持っていて調べたいと思っていたらタイムラインに流れてきた本。タイムリーと思ったが単行本は2021年出版で、さらに過去にも何度か小説になってたというか、遠藤周作も書いてたほどポピュラーな人物だった。きちんと調べないといけない。

    本作については、山田長政の大河的人生を一通り辿れたことはよかったし、まあまあおもしろくは読めた。
    が、小説としては上手いとは思えず、加齢臭のする中高年向けラノベ、という感じだった。方言も取ってつけたような感じだし、ガキインッとかいうチャンバラの擬音もなんというか。

    山田長政の造形も「馬鹿正直だが忠義に厚く不器用に走り回る大男」という昭和的ステレオ

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    2025年09月19日
  • 大富豪同心 9 卯之吉子守唄

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    主人公はおっきい浮き輪にぷかぷか浮いてて、まぁみなさんお好きにどうぞって感じ。子守にあたふたドタバタしてほしかったなぁ。

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    2025年09月08日
  • 大富豪同心 8 刺客三人

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    お峰脱獄⁉︎きゃー!怖い怖い女の復讐が始まるぞーーっ!!って期待した者は私だけではないのでは???
    人気ゆえに続きモノになった。水戸黄門的待ってました!という形態がみものでもあり、倦怠感を覚えてしまう流れになってきた。‥かもなぁ

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    2025年09月08日
  • 大富豪同心 : 30 漂着 うつろ舟

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    シリーズ第30弾。

    日本の金(小判)を狙って、大量の鉄砲を売りつけようと画策するアメリカと、その鉄砲を購入し、徳川家を倒そうと目論む薩摩・島津家。
    両者が不穏な動きをする中、江戸城では卯之吉が将軍に見込まれて、「御側御用取次役」という重職に就くことになり・・。

    ここ数巻は専らTVドラマの原作として刊行されている当シリーズ。
    本書も次巻の『大統領の密書 』とセットで、ドラマ用ノベライズストーリーのようです。

    シリーズ初期の頃は、卯之吉が何もしなくても、周りの人々が勝手に勘違いして色々動き回った挙句に、いつの間にか事件が解決・・といったパターンでしたが、ここ最近では(特にドラマが絡んできてか

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    2025年08月01日
  • 猫間地獄のわらべ歌

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    いわゆる捕物帳と呼ばれる
    時代劇ミステリーに、
    密室トリック
    見立て殺人
    館もの
    SF的メタ表現
    など、やりたい放題にぶち込み
    コメディーで味付けしたカオス作。

    しかし何故かキレイにまとまっている。

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    2025年04月19日
  • 大富豪同心 : 30 漂着 うつろ舟

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    大富豪同心シリーズ、30作目。

    今作から前後編で新展開か?またドラマ原作のようで、ドラマは未視聴ですが、楽しみに読みたい。

    今作はテーマがテーマだけに、卯之吉の蘭学好きが功を奏しそうな気配があって面白くなりそう。後編も楽しみです。

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    2025年04月16日
  • 大富豪同心 : 31 大統領の密書

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    スペシャルドラマにもなったし、これで完結かと思ってたんだけど、よく考えると中納言が、まだなんかしそう。それに清中将もまだ出番あるよね、きっと

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    2025年03月19日
  • 大富豪同心 : 30 漂着 うつろ舟

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    ちょうど1年振りに読む新作。昨年末(2024年12月)にNHKで放送された「大富豪同心スペシャル」の原作の前編。思い出してきたわ

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    2025年03月16日